上尾・さいたま市荒川流域散策

“サイクリング・ヴギ”~上尾・桶川荒川流域散策~】の第2弾となる、荒川流域散策の上尾・さいたま市編です。
2013年9月23日の祝日、雨天ではないものの曇天といった天気です。
今回もまた上尾市の丸山公園をスタートします。

県央ふれあいんぐロード

丸山公園を出発です。
上尾丸山公園
前回は気がつきませんでしたが、公園を出た道路には「サイクリングロード」標識があり判りやすくなっていました。
サイクリングロード標識
前回と同じ交差点で、今回は右折ではなく直進の南コースを進みます。
サイクリングロード標識
ここからが「県央ふれあいんぐロード南コース」のスタートです。
県央ふれあいんぐロード南コース
地蔵様に安全を祈願していざ出発。
お地蔵様
堤防の下を通る自転車専用ロードです。
県央ふれあいんぐロード南コース
右手に「西野橋」という冠水橋が現れます。
西野橋
ゴルフ場へ行くための橋で、以前も桶川に冠水橋がありましたが、河川敷に施設が多いのでこのようなことになるのでしょう。
そのゴルフ場のハウスがこちらで「リバーサイドフェニックスゴルフクラブ」というネーミング共々オサレなクラブです。
リバーサイドフェニックスゴルフクラブ
ゴルフ場の駐車場を抜けると先に長い橋が見えてきます。
開平橋
「開平橋」という荒川に掛る大橋です。

旅歴メモ 「開平橋」は上尾市と川越市の市境を結ぶ大橋です。
現在の橋の付近に“平方河岸”があり渡船場を兼ね、上尾宿と川越の城下町を結ぶ道だったのです。
1883(明治16)年、初めて架かった開平橋は、杭につないだ10艘の船の上に橋を乗せた全長92.7mの橋だったそうです。
そして現在の橋は、長さ816.8m、幅10mの橋として1977年に架けられた、この初代から数えて6代目となるのです。

開平橋を潜り抜けると田園風景が広がります。
開平橋
ここからしばらくはCR(サイクリングロード)に埋められたタイルが道案内となります。
県央ふれあいんぐロード 県央ふれあいんぐロード
季節は既に秋模様で、堤防沿いには所々に綺麗なヒガンバナが咲いています。
堤防のヒガンバナ
CRはここから田園風景が望めるこの堤防の上を走ります。
堤防の上のCR
途中こんな小さな社に出会いますが、それでも綺麗にされているところを見ると、結構地元の方には親しまれている社なのでしょう。
社
堤防から見えていた煙突のある建物が「西貝塚環境センター」で所謂ゴミ処理場です。
田園風景と西貝塚環境センター
その前には案内板があり、この堤防は“上尾地区高規格堤防”といいう、所謂スーパー堤防ってことになるようです。
上尾地区高規格堤防
ちょうどこの辺りが上尾市とさいたま市(西区)との市境となります。
市境
しばらくは気持ちの良い堤防の上を走りますが、ただしここは自動車も走れる公道となります。
CR 田園風景
右手には区のグランドです。
堤防上のCR グランド
その先の右手には河川敷2つ目のゴルフ場「大宮国際カントリークラブ」があります。
大宮国際カントリークラブ

荒川自転車道

ゴルフ場を横目に進むと今日3つ目の橋「上江橋」に差し掛かります。
上江橋
橋の手前に「さいたま市滝沼川排水機構」があり、ドーム状の屋根の建物が印象的です。
さいたま市滝沼川排水機構
小さなトンネルをくぐって「上江橋」を抜けます。
上江橋
ここから先は「県央ふれあいんぐロード」から「荒川自転車道」に変り、ここからは再び堤防上のCRとなります。
荒川自転車道
するとその先に小さな踏切が現れます。
踏み切り JR川越線
この踏み切りは大宮駅から川越駅を経由して日高市の高麗川駅を結ぶJR川越線の踏切です。
このあたりで海(東京湾)まで44kmだそうですから、一般的なサイクリストなら一っ飛びなんでしょうね。
海(東京湾)まで44km
右手にあるグランドは、今や全国的に有名となった「埼玉栄高校」のグランド。
「埼玉栄高校」のグランド
遠め(望遠)で見える妙に風情のいい光景は、3つ目のゴルフ場「大宮カントリークラブ」です。
大宮カントリークラブ
この辺りのコースは非常に気持ちの良い場所で、祝日とあって多くのサイクリストが走っています。
多くのサイクリスト
右手に見える施設は「西遊馬公園」。
西遊馬公園
公園といっても野球場2面、サッカー場2面、テニスコート10面もあるのですから、総合運動場といった規模ですね。

CRはこの西遊馬公園沿いに右折し、堤防上から離れ、しばらくは公道となります。
CR右折
突き当たりを左折すると右手には田園風景が広がります。
CR左折 CR
その先に4本目の橋「治水橋」が見えてきます。
治水橋
この治水橋の下には野球場が広がっているのですが「橋の下球場」とは、まさに言いえて妙のネーミングです。
野球場橋の下球場 橋の下球場
治水橋を抜けた先から再び専用のCRとなります。
専用道路
右側が4つ目のゴルフ場「ノーザンカントリークラブ錦ヶ原ゴルフ場」で、左には「大宮けんぽグランド」が広がります。
大宮けんぽグランド ノーザンカントリークラブ錦ヶ原ゴルフ場
樹林が一瞬北海道かとも思わせる光景ですね。
一瞬北海道
そしてCR沿いもススキで秋の装いです。
秋の装い
「大宮けんぽグランド」を抜けるとCRは左折します。
田園風景の中に浮かんだ都市空間は“さいたま新都心”方面です。
田園風景の中に浮かんだ都市空間
更にCRを右折すると、今度は田園の中を一直線です。
真っ直ぐな道
この辺りも「でっかいど~、北海道。」(古っ!)の風情ですね。
その先が「荒川総合運動公園」。
荒川総合運動公園
CRを直進すると、こんな風情のコースとなります。
CR
その先に5つ目の橋「羽根倉橋」が見えてきますが、なにやら自転車が立ち往生しています。
羽根倉橋
先の運動公園に行くためのバスがCRコースを通り抜けようとしているところで、結局はバックして事なきを得ました。
この立ち往生したカーブを左に進んだ左手にあるのが「サーキット秋ヶ瀬」。
サーキット秋ヶ瀬 サーキット秋ヶ瀬
都心から最も近いサーキット場として、おもにカートの走行が行われています。
元に戻って「羽根倉橋」の袂に出ますが、左手にはCRが整備されているようです。
「羽根倉橋」の袂 工事中の荒川自転車道
ここが本来の「荒川自転車道」なのですが、現在は整備中なので「大宮けんぽグランド」から田園地帯を走るコースとなっているのです。

旅歴メモ 羽根倉橋は埼玉県さいたま市桜区と志木市を結ぶ荒川の橋で、さいたま市浦和区から所沢市まで続く、日本一長いケヤキ並木の通りではあるのですが、このあたりが一旦途切れている場所となっているのです。
こちらも開平橋同様、かつては羽根倉の渡しとして渡船場や河岸場があり、河川交通の要として栄えた場所なのです。その後、1938(昭和13)年の仮橋が架けられたのが最初で、現在の橋は1985(昭和60)年の4代目です。

そして埼玉県の指定している「荒川自転車道」は、この羽根倉橋のある県道483号線(所謂、「日本一長いケヤキ並木」)を進んで、県立近代美術館のある北浦和公園までを公式としているのです。
しかしながら一般的に呼ばれている「荒川サイクリングロード」とは、羽根倉橋から荒川の右岸を東京湾まで走るコースを呼んでいるようです。
橋の袂をUターンして橋沿いを進んで橋をくぐった先にある公園が「秋ヶ瀬公園」。
羽根倉橋沿い 羽根倉橋沿い 秋ヶ瀬公園
昭和46年に開設された公園で、野球場などのスポーツ施設と、芝生広場などのファミリー施設、そして野鳥の森などの自然保護ゾーンのある約100haの広大な公園です。
スポーツ施設 バーベキュー場 自然保護ゾーン
しばらく公園で休憩の後、そのまま南下します。

秋ヶ瀬公園の公園出口の先に見える6つ目の赤い橋が「秋ヶ瀬橋」。
秋ヶ瀬橋 秋ヶ瀬橋
今回のコースはこの「秋ヶ瀬橋」を渡って復路としています。
秋ヶ瀬橋
秋ヶ瀬橋から見る秋ヶ瀬公園です。
秋ヶ瀬公園
荒川の上流を見ると「秋ヶ瀬取水堰」が見えます。
秋ヶ瀬取水堰 秋ヶ瀬取水堰

旅歴メモ 秋ヶ瀬取水堰は荒川で最も下流の堰で河口(東京湾)から凡そ30km辺りです。
この堰で取水された水は、東京都用は朝霞浄水場で、埼玉県用は大久保浄水場で浄化されて水道水となるのです。
そしてもう一つの目的は“塩水くさび”で、これは海水が遡るため、その海水を止めるための堰でもあるのです。
海無し県の埼玉県ですが、実はこっそり海があったのですね。

秋ヶ瀬橋を渡ると埼玉県志木市となり、ここからが復路の始まりで、ここからは通称「荒川サイクリングロード」といわれる荒川右岸を進むのです。
市境

荒川サイクリングロード

秋ヶ瀬橋を渡って“秋ヶ瀬橋”交差点手前を右折して堤防上のロードを走ります。
堤防ロード
間もなく秋ヶ瀬取水堰の横を通過。
秋ヶ瀬取水堰
その先にあるのが「志木市立秋ヶ瀬運動公園」のグランド。
志木市立秋ヶ瀬運動公園田園風景
それ以外の景色は田園風景です。
その先に見慣れない鉄塔がありますが、何の鉄塔でしょうか。
鉄塔・・・
秋ヶ瀬橋を振り返れば、曇天にも関わらずスカイツリーをみることができます。
スカイツリー
晴天なら左手に富士山も見えるところですが。。。
再び見えてきた施設が「志木市立秋ヶ瀬総合運動場」なのですが、今一つ違いが判りません。
志木市立秋ヶ瀬総合運動場
運動場に隣接して綺麗な芝生のサッカー場が広がっています。
サッカー場
堤防の反対側を見ると大宮アルディージャのロゴの入った建物が見て取れます。
大宮アルディージャのクラブハウス
大宮アルディージャのクラブハウスだそうなので、先ほどの芝生の練習場はアルディージャの練習場ってことでしょう。
往路の際、秋ヶ瀬公園の北東に浦和レッズのレッズランドがあるのですが、ちょうど荒川を挟んでレッズとアルディージャの練習場が向かい合っていることになる訳です。
流石にかつてのサッカー王国埼玉の面目躍如といったところです。

このグランドの先に見える橋が「羽根倉橋」。
羽根倉橋 羽根倉橋
羽根倉橋を横切り先に進んで見えるグランドが「富士見市運動公園」と「ふじみ野市荒川運動公園」です。
「富士見市運動公園」と「ふじみ野市荒川運動公園」
二つの市営公園が並んでいるのですが、実際に「ふじみ野市荒川運動公園」がある地番は富士見市なのです。

旅歴メモ 似たような名称の市が隣接して出来上がった理由は平成の大合併政策にあるのです。
そもそもこの周辺の町の発展は現在の東武東上線に大正3年に“上福岡駅”が開業しその周辺が上福岡市となり、平成5年に開業した“ふじみ野駅”の開業で入間郡大井町が発展したことに始まります。
この頃から富士見市、上福岡市、入間郡大井町、そして隣接していた入間郡三芳町の2市2町で合併協議が進められ、この際に合併後の新市名として「ふじみ野市」が決定していたのです。
しかしこの合併はそれぞれの住民投票の結果、富士見市は賛成、上福岡市は賛成票が上回っていながら法定投票率に届かずに不成立、大井町は不成立の上、反対票が上回り、三芳町は成立したものの反対票が上回るといった結果で破綻してしまったのです。
その後、改めて上福岡市と入間郡大井町とで合併協議が進められ1市1町の合併が決定し、その際、合併前の名称を利用しないという取り決めと、都市化の進むふじみ野駅周辺のイメージが良いことから「ふじみ野市」を新市名とすることに決め、富士見市とふじみ野市が隣接する結果となったのです。
因みに新市名の“ふじみ野”の由来となった「ふじみ野」駅は現在富士見市にあり、この駅名は開業当時富士見市民の公募で選ばれただけに複雑な思いがあるようです。

ここからの堤防上のロードはより広くなり、実に気持ちの良い景観となります。
堤防上のロード
グランドの隣には大宮カントリークラブのゴルフ場が広がっているのですが、この辺りは河川敷が狭いので、荒川をまたいでコースが作られているのです。
大宮カントリークラブのゴルフ場
その先の右手には水門があり、荒川からの放水路には多くの太公望で賑わっているようです。
荒川からの放水路 荒川からの放水路
堤防の反対側にある大きな建物が「南畑排水機場」で、荒川の西に並行する新河岸川の治水施設です。
南畑排水機場
こちらの放水路にも多くの太公望がいますので、この放水路はよほど漁場として良い条件なのでしょう。
新河岸川放水路
そしてここからまた厄介なことに、この放水路沿いが市境となっていて、西側が富士見市、東側がさいたま市となるのです。
ということでここからはさいたま市を走ることになるのですが。ここから先は堤防上の道は未舗装(舗装中)なので、堤防下を走ります。
堤防沿いもヒガンバナを見ながら走れます。
堤防下
そして橋の下をくぐるのですが、この橋が「治水橋」で、あの“橋の下球場”があった橋です。
治水橋
しばらく進むと再び堤防上を走りますが、基本的には公道です。
堤防上の公道
そしてこの辺りがさいたま市と川越市の市境となり、この後はしばらく川越市を走ることになります。
やがて荒川にかかる鉄橋が見へ、再びJR川越線の踏み切りとなります。
鉄橋 JR踏み切り

踏み切を超えると堤防の左手に5つ目のゴルフ場である「川越グリーンクロス」のクラブハウスがあります。
川越グリーンクロス
クラブハウスは堤防の左手(河川敷の外側)にあるのですが、コースは河川敷、しかも荒川の左岸にあることからゴルファーはクラブハウスから河川敷を通って小船で荒川を渡ることになるのです。
流石に小江戸・川越、まさに平成の渡し船といった風情、でしょうか。。。
平成の渡し船 平成の渡し船
渡し船の先は荒川が分かれているのが見て取れます。
荒川と入間川の分岐
右側が荒川で、左側が入間川です。
その2本の川に掛っているのが「上江橋」で、今回のコースはこの橋を東方向のさいたま市方向へ渡るのです。
上江橋
荒川と入間川に挟まれた中間の地点に橋から下りる道路ができています。
荒川自転車道 荒川自転車道
ここから再び「荒川自転車道」に戻るのです。
荒川自転車道
当然専用道路で、左に入間川、右に荒川を見ながら気持ちよいサイクリングができますね。
堤防上の荒川自転車道
しばらく進むと土埃が俟っているのが見て取れます。
土埃!?
「何だろう、この土埃?」と進むと右手にあったのが川越のバイクショップ「ウエストポイント」が運営するモトクロス場でした。
ウエストポイント・モトクロス場 ウエストポイント・モトクロス場
土埃と爆音がすさまじいところです。
ここにある荒川自転車道の案内板によると、この自転車道は正式名称「浦和武蔵丘陵森林公園自転車道線」と言うそうです。
浦和武蔵丘陵森林公園自転車道線

旅歴メモ 現在の正式名称は「埼玉県道155号さいたま武蔵丘陵森林公園自転車道線」で、さいたま市浦和区にあるJR北浦和駅西口の国道17号から荒川沿いを通り、埼玉県比企郡滑川町にある武蔵丘陵森林公園までの45.6kmの県道(自転車歩行者専用道路)なのです。
スタートから羽根倉橋までは国道と併走する狭い歩道で、羽根倉橋からは荒川沿いを上流に向う専用道路となります。
因みに羽根倉橋から荒川沿い下流の緊急用河川敷道路を荒川CRと呼んでいるのですが、正式にサイクリングロードとはなっていないのです。
羽根倉橋から荒川沿いを北上し、上江橋から荒川の右岸に移るのですが、その対岸(左岸側)を県央ふれあいんぐロードが平行しています。
そして荒川自転車道は入間大橋で狭山市へ向う入間川自転車道と分岐し、比企郡川島町では比企自転車道と分岐しており森林公園まで続いているのです。

モトクロス場の先に2本の橋が見えます。
このCRを真ん中に左手には入間川を渡る「入間大橋」と右手には荒川を渡る「開平橋」です。
入間大橋 開平橋
入間大橋の交差点の直進が荒川自転車道となるのですが、ここからは右手の「開平橋」を渡って上尾市に向かうのです。
荒川自転車道 荒川自転車道開平橋
荒川を越えるといよいよ上尾市。
荒川 市境
橋の上から眺めるとスタート直後のサイクリングルートが下に見ることができます。
県央ふれあいんぐロード
ここが県央ふれあいんぐロードです。
そして橋の右手にはやはりスタート後の土手ルートを見ることができますね。
田園地帯
開平橋を下りて左折して進むと【橘神社】があり、これを真直ぐ進んで丸山公園に到着となります。
橘神社

今回の散策は、「サイクリングロード」を“ポタリング”するという、多くのサイクリストに言わせれば下衆の極みのような所業でしたが、これもまた一興とお許し願いたいものです。
歴史的に見るべきものはそれ程多くありませんでしたが、心技体には非常によいサイクリングかなあ、などと勝手に自画自賛しておいて終わりにしておきます。
次はどこのCRをポタリングしようかしら。

≪サイクリング・ルート≫


より大きな地図で 荒川CR 上尾~浦和 を表示
2013.10.04記
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