文楽 東蔵

埼玉県上尾市上町2-5-5 文楽酒造内  2014年5月18日訪問

店舗概要

創業明治27年の北西酒造株式会社が、平成9年に株式会社 文楽に名称変更し、社屋の1Fに蕎麦レストラン「東蔵」を併設したものです。
よくよく調べてみればオーナー・建物は文楽ながら、東蔵の店舗デザイン・運営は軽井沢・麻布十番などで展開している有名な蕎麦店「川上庵」です。
したがってここは川上庵の料理・蕎麦に文楽の日本酒がコラボレーションした店舗なのです。

文楽外観

文楽外観

東蔵エントランス

東蔵エントランス

外観は竹林に囲まれたモノクロの大きな建物で、中央に「東蔵」の大きな暖簾が掲げられています。

店内 店内

店内

店内は流石に川上庵プロデュースだけあって、お洒落でモダンなテイストの店内です。
テラス席

テラス席

更にテラス席もあるので、夏場やペットと一緒に過ごすことも可能のようです。

個室

個室

PM3:00前という昼にしては遅かったので、2階の個室に案内していただけました。
洒落たBGMとモダンながら落ち着いた店内は、酒と蕎麦の期待感をいやが上にも盛り上げます。

文楽受付

店舗の横が酒蔵の受付

蔵元工場

裏手には蔵元の工場

蔵元の工場では、沢山の酒ケースが詰まれまさに蔵元らしい光景です。

メインメニュー

【コース料理-1】2,200円

前菜8種盛り

前菜8種盛り


野菜3種天ぷら そば

天ぷら(野菜天ぷら3種)と手打そば


デザート

デザート


サイドメニュー

くらかけ豆

食感のよい「くらかけ豆」

【くらかけ豆】 400円

本にがりすくい豆腐

塩で食べると風味が広がる

【本にがりすくい豆腐】 650円

感想

午後遅めとは言いながらも昼の部の料理となり、今回は「コース1」をチョイスしました。昼のコース料理は他に2種あり、コース2は前菜が6種に変り、鴨焼きがついて2800円、コース3は、1にお造り、茶碗蒸し、鴨焼きが付いて4500円です。
他に単品も多くあるので、昼でも充分楽しめるメニューです。
コースが来る前に、単品で早いメニューとして川上庵お馴染みの「くらかけ豆」と、すくい豆腐をオーダーします。

くらかけ豆

くらかけ豆(ネットより転載)

くらかけ豆は長野の地方野菜で、軽井沢に本店を構える川上庵の名物です。
本来は緑色に大きな黒い模様が付いているのですが、こちらをそれを醤油漬けにした酒に合う味付けで、コリコリとした食感で、止められない止まらないの肴です。
すくい豆腐はにがりの効いた味の濃い豆腐で、塩で食べるのが一番合いました。

という事で、昼とは言いながらもやはり蔵元でもあるのですから、ここは日本酒で一献行かなければならないでしょう。

樽酒 本醸造

木の香り満喫の樽酒

最初に頂いたのが「樽酒 本醸造」(枡 500円、1合600円))です。とにかく杉の香りとコクが合いまった香り豊かな酒で、木枡で頂くと一層その香りが引き立ちます。
日本酒度+5ということで、本来は殆ど飲めないタイプなのですが、香りにすっかりだまされたようです。

前菜8種盛りは、見た目も実に嬉しい内容で「The酒の肴」とでもいえるでしょう。

前菜8種盛り

彩り豊かな前菜8種盛り

下の段左から、「辛子こんにゃく」「鶏のそぼろ餡かけ」「大根の柚子味噌」「豆腐のフライ」、更に上段は「なすのオイル漬け」「はすのキンピラ」「カルパッチョ」「・・・」で、最後だけ失念しましたが、硬い大根のような野菜でした。
凡そ味のイメージは出来るのですが、豆腐のフライはカリッとしたフライに味噌豆が良くあって、これだけのツマミとしても充分美味しさが伝わってきました。

そこで勢いを増すのが日本酒です。

四季乃酒《夏》初呑切り 純米酒 季節限定

この季節おすすめの「四季乃酒《夏》初呑切り 純米酒」

2杯目はお店おすすめの「四季乃酒《夏》」(グラス:510円・1合:620円)をいただきます。
基本的に日本酒が殆ど飲めないのは、あの甘さと独特のアルコールの胸に付くような発散に、気持ち悪さを感じるからです。飲まない方は「甘酒」をイメージしてください、あれも私はダメなんです。
そこで、スッキリしたテイストで、鼻に抜けるようなアルコール感の無いのをリクエストして、勧められたのがこちらでした。
夏向きということで、確かにスッキリ爽やかなテイストは、日本酒を飲めない私でも結構楽しめます。日本酒好きにはちょっと物足らないようですが。
まあ、日本酒度+1.5と言うことですので、アルコール控えめなのでしょうかね。

日本酒サングリア

スッキリを求めて「日本酒サングリア」

ワインなどにもあるのですが、フルーツを入れ込んだ「日本酒サングリア」(グラス:680円)です。
見た目もカラフルで、確かにジューシーで軽いのですが、これはあくまでエンターテイメントの世界でした。

鬼若

更にお店おすすめの「鬼若」

日本酒が楽しくなってきてかなりエンジンも全開になり、続いてお店のおすすめの「鬼若」(グラス:450円・1合:570円)をいただきます。
確かに辛口が基本的には私には合うのですが、日本酒度+8は結構きついです。また、これは冷酒よりぬる目のほうが美味しいそうなので、残念ながら私には合いませんでした。

メニュー

メニューには酒の説明が掲載されている

後は自力でとばかりに、メニューを見ればきちんと説明がされているではないですか。
メニューの説明を頼りにチョイスしたのが「純米吟醸《真》PURE」(グラス:520円・1合:680円)です。

純米吟醸《真》PURE

最後の締めに「純米吟醸《真》PURE」

日本酒度+3の比較的低めで、爽やかな呑み口と喉越しを追求したとあるので、いよいよ野菜天ぷら(蕎麦は待ってもらっている)も提供されたので、締めとしてチョイスしてみました。

まさに望んでいた逸品で、まるで白ワインのようなテイストで、嫌味のないスッキリとした日本酒です。日本酒好きから言わせれば、ある意味日本酒らしくないと言われましたが、人は人、私は私で、日本酒が飲めない男が飲めるようになったのですから大変なことです。
あまりのマッチングについお替りをしてしまいましたが、日本酒を飲めないと言いながらも5杯(結局鬼若は1口でやめました)も呑んでしまったのですから、まさに有頂天と言ったところでしょう。

酒はここで打ち止めして最後の蕎麦をいただきましたが、実にコシのある香りの良い蕎麦です。
最後のデザートは、名前を失念しましたが、クレームブリュレを冷凍したようなお菓子で、サッパリしていながら、口解けで甘い香りの広がる、なかなか小粋なデザートです。

これでコースは全てですが、酒を飲まない女性でも充分なボリュームだったようで、コスパもかなり評価できるようです。
地元にあるお洒落なお店として、今度は夜利用してみようと思っています。

2014.05.22記
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天神社(天神氷川八幡合社)

2013年の年初にあたり、今年は特に地元上尾の散策をもう少し増やそうという思いで、元旦早々初詣もかねて上尾市藤波地区で行われる「藤波の餅つき踊り」を訪れてみました。
場所は上尾市藤波1丁目にある天神社で、上尾市の北西にあり、北方向に5分も歩けば桶川市という立地ですから、最寄り駅も桶川駅ということになります。
自宅からは車で凡そ15分くらいなので12月31日PM11:30頃自宅を出発です。
石造りの鳥居を見つけ天神社の参道を進みます。
天神社一の鳥居
参道の先には小ぶりながら立派な木造の朱の二の鳥居が威容を誇っているようです。
二の鳥居
境内はかなり広く正面に社殿が、左手に社務所があります。
境内 境内
社殿は初詣の準備も万端のようです。
社殿
ジャスト0時までは若干時間があるのでそれまで焚き火にあたらせていただきました。寒い冬にはありがたいものです。
焚き火
更に社務所(と思っていた建物は地区の公民館でした)前には「甘酒」のサービスが行われていています。
甘酒サービス
これも体があったまって大変嬉しいことなのですが、甘酒が飲めなので、ここは気持ちだけいただきました。

餅つき踊り

いよいよ午前0時を迎えようととしている頃に、ある意味での主役である“臼”の登場です。
出演者 主役の臼
そして同時に初詣も始まったようです。
初詣
臼に続いて傍らに控えていた出演者の方々が、歌に合わせて入場し臼の周りを1周して所定の位置に留まります。
入場 入場 入場
まずは木遣り唄にあわせて蒸した糯米を練り上げる「八人づき」が行われます。
八人づき 八人づき 八人づき
この「餅つき踊り」は、神社の祭りなどで奉納するような神事ではなく、七五三などの祝賀の集りで披露される民俗芸能なのです。その起源は幕末に名主の篠田金右ェ門という人が、村の若い衆の非行防止に習わせたのが始まりなのだそうで、いつに時代にも厄介モノには手を焼いていたのです。
したがって現在でも上尾市主催の事業などにも上演しているのですが、ここでの上演は恒例となっており、現在は上尾市の無形文化財に指定されています。

「八人づき」で餅が練りあがると、今度は「ボーウチ」と呼ばれる麦打ち歌に合わせた餅付が行われます。
ボーウチ
「ボーウチ」には4人、6人や、立ち、座りなどの組み合わせがあり、その都度説明があったのですが、写真では何がなんだかわからなくなりましたので、とにかく雰囲気だけです。
こちらが4人ボーウチです。
4人ボーウチ 4人ボーウチ 4人ボーウチ
そしてこちらは6人ボーウチですね。
6人ボーウチ 6人ボーウチ
偶然にも連写で撮ったわけではないのですが、こんな写真が撮れました。
ミラクルショット
何となく面白い雰囲気です。
そしてまた餅が入れかえられて8人で餅を練り上げています。
8人つき 8人つき 8人つき
その後は、餅を入れないでつく「曲づき」が行われます。
曲づきは、このように先の細い杵が使われています。
曲づき 曲づき
座ってついたり、廻ってついたりする結構アクティブな踊りです。
曲づき-1 曲づき-2
そして杵を臼に投げ入れて拍手をするなど、なかなか興味深い所作を見ることができます。
曲づき-3 曲づき-4
これらの組み合わせを2回行って餅つき踊りは終了です。
曲づき-5 祭りの後 祭りの後
最後は三三七拍子で締められます。
三三七拍子
ほぼ1時間程度の餅つき踊りですが、地味ながらも素朴な味を醸し出していました。

踊りが終わってから初詣に社殿を詣でました。
初詣
そして餅つき踊りでつかれた餅が振舞われています。
餅の振る舞い 餅の振る舞い
「辛味もち」と「安倍川もち」の2種類がありますが、「辛味もち」をいただき、新春の味を楽しませていただきました。
餅の振る舞い
地元に根付いた神社ですからそれほど多くの参詣もなく、殆どこの時点で参詣者もいなくなりました。
初詣
新年を祝う挨拶のなかで、新しい年が始まったのを感じたのでした。

2013.01.02記

埼玉県上尾市上1382-6  2012.09.01訪問

店舗概要

ブログ【「ゆる~い日記」】のkeny72さんから教えていただき、上尾市在住の私が知らなかった、まさに燈台下暗しの店舗です。
とはいっても、住所は上尾ながら電車でなら桶川駅でないとトンでもない距離にあるので、桶川の店舗と言った方が良いかもしれません。って、どうでも良いことですが、ついでにこの近くにあるブックオフには良く行ってますので、そこから近いとは更に驚きでしたが、ま、これもどうでも良い話です。
keny72さんからお教えいただいたくらいですから目的は明確で、超ド級のうどんを食べに行くのですが、どんな「うどん」なのかは後のお楽しみということです。
(何の概要にもなっていなかった;;)

店舗内外観

駐車場に車を止めたのですが、駐車場の隅になんとも立派な虎の像が置かれています。
利久庵
しかも「天下無双」ですからスケールは大きいのです。
ネームが入っているので利久庵のものでしょうが、何故にここに置かれているのかは謎です。納得できる理由は「いただいたのですが、置く場所がない」と勝手に推測しておきました。
そして更に妙な看板。
利久庵
中央の「和菓子」の貼紙は果たして意味があるのか、無いのか。いたずらにしてはきちんと貼られすぎで、修正ならもう少し方法もあったでしょうに、と思える貼紙。
更に「桜喜び舞う絶品の鴨汁」って一体何を意味するコピー? 寅さんの妹・・・、な、訳無いですよね(汗)。しかも春以外は絶品では無くなる・・・!?
実に摩訶不思議な駐車場ですが、駐車場自体がワンダーランドといえばそれなりの楽しみかたが出来るでしょう。

建物の外観は駐車場と打って変わっていたって風情ある佇まいです。
利久庵
2階が自宅になっている典型的な建物といえるでしょう。
狭いエントランスですが、こじんまりとした中にも和の風情を遺憾なく発揮しています。
エントランス
引き戸の前に「禅味会」なる置物があります。これもまたどんな意味があるのでしょうか。
禅味会
店舗内に入ると、アンティークな時計やら置物、花瓶、更に飾り棚など古風な建物の中にも華やかな空間が広がっています。
玄関 ディスプレイ
右側は麺打ち部屋となっています。
麺打ち部屋
客室はすべて座敷なっていますが、特別に作られたテーブルとイスがセットされています。
座敷
隣の部屋はどこと無く大正ロマンを感じさせるようなランプシェードと赤富士がなんとも対照的です。
座敷
全てがオーナーの趣味といった感じで、床の間のある部屋は元々住まいだったのかもしれませんね。
建物はL字型になっていて、先の離れはいわゆる座敷用のテーブルがセットされています。
離れ
そしてL字の空間が庭になっていて、こじんまりとした落ち着いた庭です。
庭
とことん風情にこだわった店舗といえるかも知れません。

メインメニュー

二色盛 【二色盛】890円
田舎汁うどん 【田舎汁うどん】800円

サイドメニュー

あぶり鴨と鶏つくね焼き 【あぶり鴨と鶏つくね焼き】800円
そば最中 【そば最中】200円(1ヶ)

感想

感想の前に先ず「禅味会」を紐解いておきましょう。

禅味会
『名店案内 そば店100』柴田書店によると、山寺芳男氏が足利の「一茶庵本店」の片倉康雄氏に師事して、昭和31年に「市川一茶庵」を開業。「市川一茶庵」で修業して、全国各地で手打ちそば店を開業する卒業生と「禅味会」を主催し禅味会で一丸となって手打ちそばの神髄を研究しつづけている。現在は、2代目の常三氏が引き継ぐ。
『禅味会』案内文より
心の味わい毎度お引立て項き誠に有難うございます。禅味会も三十五店舗を数え各地で御愛顧頂いておりますが、これも偏に皆々様のお陰によるものと心から感謝申し上げます。そばは、もっとも日本的な食べ物の代表ともいえます。それだけに本物のそば打ちはむずかしく、年数もかかるものなのです。『こね五年 包丁二年 のし三年 味つけ五年 みなで十五』等とことわざにもいわれております。私連は本物のそばを追求して、そば打ちに始まりそば打ちに終ることを人生の楽しみにしているものばかりです。どんなに豊かな時代であっても心で打ち心で味わうそばでありたいと願って「禅味会」を大切にしています。心をつくし、感謝の心をこめて少しでも皆さまによろこんで項けますよう創意工夫をこらし日々努力してまいりました。お陰様でお客様から「手打そば」ならこの店でといわれるようになりました感激でいっばいです。今後ともよろしくお引立ての程お願い申し上げます。
(サイト「蕎麦と日本酒と・・・。」より)

要するに蕎麦職人の会ということのようですが結構有名なのだそうですね、その筋では。私は当然知りませんでしたが、良いことを覚えました。
更に調べてみると、この禅味会の特徴は“鴨”とその店舗の“佇まい”にあるようです。 是非他の禅味会の店舗にも行ってみたいものです。

早速、いただく、というより喰らいついてみます。
極太うどん
この二色盛の蕎麦との太さを比べると、その異様さが理解できるでしょう。
出汁はそれ程辛くなく結構マイルドな味です。 太いだけあって結構な弾力です。
このうどんに対してコシがどうのこうのというのは野暮な話で、単純に極太うどんとの対決を楽しみましょう。
はっきり言って顎が、顎が疲れます。意外と1人では結構大目の量なのかもしれません。
味は、といわれると太いだけあって出汁と絡まない分、噛んでいるうちに出汁の味がなくなってしまうのは否めません。かといって、「ずずず~と」手繰ることも出来ませんし。。。
しかし意外なことに気がつきました。この極太うどん結構塩味が効いているのですね。 試しにそのままで食べると確かに程よい塩味があり、極端に言えばそのままでもとりあえず食べられる程度の塩味なのです。
したがって出汁が口になくなっても、程よい味が持続しているように感じさせられるのです。これはこのお店ならではの工夫なのか、或いは先人たちの知恵なのかはわかりませんが、ネタだけに終らせない意気込みを感じます。(って多分お店の方はウケ狙いでやっているわけではないでしょう;;)
本来なら「鴨汁二色盛」を頼むべきところなのですが、鴨で有名ならそのままの形で頂こうと、今回はサブメニュー的に鴨料理を頂きました。何を勘違いしたのか、「鴨のあぶり焼きと“鴨”のつくね焼き」と勘違いし鴨三昧と思いきや、つくねは普通の鶏でした。
それでも香ばしい香りの鴨のあぶり焼きは、これで一杯やりたくなるほどの美味しさでした。やはり呑まないなら鴨汁のほうが良いかも知れませんね。
そして蕎麦は十割でしょうか、オーソドックスにコシがあり香りの良い蕎麦であることは間違いないです。
流石にここははずさせませんね。

もう一品、家内のオーダーした「田舎汁うどん」ですが、こちらはゴマ風味の味噌出汁です。
それ程甘くないのですっきりしながらコクのある味わいの出汁です。
そしてこちらの“普通”のうどんですが、しっかりコシのある美味しいうどんです。
普通のうどん
説明によれば「禅味会」はお蕎麦の一門という感じでしたが、こちらは独自に開発されたのでしょうかね。
いづれにしても蕎麦もうどんも美味しいというのは、少ない経験値ながら中々無いと思います。しかも佇まいや味だけに驕ることなく比較的リーズナブルなのも嬉しいところです。
蕎麦もうどんも十分堪能できる素敵なお店です。

最後に何となく食べたくなって「そば最中」を注文しました。ありがちなデザートと思っていたのですが、侮ってはいけません“絶品”です。(キッパリ)
まず、最中の皮ですが、蕎麦の風味が効いているのは確かですが、今までの人生のなかで、これほど“パリパリ”した最中の皮は味わったことがありません。「だからどうした」という罵声もあるでしょうが、「水分一滴たりとも含ませてねえぜ」的なこの食感は美味しいというより“パリパリパリパリ~~”といつまでも食べていたいという楽しい食感です。
しかも中には餡とアイスがサンドされ、アイスには蕎麦が入れられている蕎麦アイスなのです。
そば最中
充満する蕎麦の香りと、上品な甘さ、そしてあろうことかの食感というハーモニーがこれ以上ない締めくくりの時を迎えさせてもらいました。

“桜”が喜び舞うかどうかはわかりませんが、喜び舞う客は多いかもしれません。
禅味会は当分マイブームになる予感です。教えていただいたkeny72さんに感謝、感謝です。

2012.09.06記

クールスポットとは

上尾市にクールスポットがあると言うことで、どんなに素敵な場所なのかと興味をもったのですが、“クール”は文字通りの「涼しい」の意味で、上尾市が今年選定した“涼しい場所”4ヶ所を選定したのです。

クールスポットとは、暑い夏でも、身近で涼しく(クール)過ごせる空間・場所(スポット)のことです。暑い日が続いているため、ご家庭での空調稼働が増えていると思いますが、エアコンを使わなくても涼しめる市内のクールスポットに出かけてみましょう!
(パンフレットより)

そもそもは昨年の2011年、折からの電力供給不足予測による節電の一環として、県内約450件の応募の中から、埼玉夏の節電行動・2011コンソーシアム(事務局:埼玉県地球温暖化防止活動推進センター)によって276ヶ所が埼玉県のクールスポットとして選定されたのです。
代表的なスポットをあげてみます。
大宮公園、氷川参道と氷川神社、北浦和公園音楽噴水広場、大宮花の丘農林公苑など(さいたま市)、興禅院ふるさとの森など(川口市)、戸田公園・ボートコースなど(戸田市)、桶川駅西口公園など(桶川市)、鴻神社(鴻巣市)、キャンベルタウン野鳥の森など(越谷市)、札場河岸公園(草加市)、首都圏外郭放水路など(春日部市)、黒浜貝塚跡など(蓮田市)、玉敷神社・玉敷公園など(加須市)、忍城周辺と近くの抜け道など(行田市)、親水公園なかすの林(旧村山快哉堂)(志木市)、川越仙波東照宮石段など(川越市)、狭山湖(山口貯水池)など(所沢市)、名栗川など(飯能市)、黒山三滝など(越生町)、三波渓谷など(ときがわ町)、熊谷駅前冷却ミストなど(熊谷市)、鶯の瀬公園など(深谷市)、若泉公園(子育て公園)まど(本庄市)、金鑚神社など(神川町)、秩父ミューズパーク、三峯神社、宝登山神社の水神社など(秩父市)といったように水辺、川べり、公園、公共施設などから選定されているのです。
すべての場所は以下のサイトで確認できます。

参考:【彩の国クールスポット100選】http://www.kannet-sai.org/coolspot/index.html

100選なのに276ヶ所とは、などという突っ込みは無しとして県内在住の方は一度確認してみるのも面白いでしょう。
上尾マップ そしてこの100選で上尾市から「原市沼の古代蓮」「原市ふるさとの緑の景観地」「さいたま水上公園」「上尾丸山公園」の4ヶ所が選定されたことから、今年2012年8月急遽(だと思うのですか)上尾市が独自に「ふれあいの森(上郷区)」「東栄寺」「十連寺」「平塚公園」の4ヶ所を選定したもので、位置的にはこのように上尾市の東西南北に凡そ分かれたと言った感じです。
その上尾市選定のクールスポットを9月1日(土)、残暑厳しいとはいいながらも秋を感じ始める時期に訪れるのですから、何ともボケた散策ですが、来年のためにもここは巡ってみたのです。

ふれあいの森(上郷区)

■ふれあいの森505:上尾市大字上1132番地周辺
■コナラがメインの雑木林。住宅地の中にあり周囲の雑木林は都市化開発が進んでいるため、上尾市の貴重な緑地を確保するために平成21年12月に公園化となり、上尾市の管理下にある緑地です。

住宅街の先に突如として現れたような雑木林です。
ふれあいの森505 ふれあいの森505
中央の道路に分断されて両側に区画された公園で、特に公園としての設備はベンチしかありません。
ふれあいの森505 ふれあいの森505 ふれあいの森505
確かに温度は直射日光下と比べればかなり涼しいのですが、返って鬱蒼とした雰囲気があり通りすがり程度はよいですが、ベンチに腰掛けて長時間居たいとは思えない雰囲気です。
更に車もすぐ近くを通ることから落ち着いた気持ちにはなれず、クールスポットとしてはあまり“クール”では無いようです。
ふれあいの森505
それでももう少しカンカン照りであれば、そのありがたみも頷けるかも知れません。

東栄寺

■東栄寺:上尾市中分3丁目90番1号
■寛永7(1630)年に開創の曹洞宗の寺院です。本尊に釈迦如来、左右に普賢・文殊菩薩を配しています。

石造りの山門も反対側は水田となっている長閑なエリアにあります。
山門 田んぼ
山門を抜けた参道の両脇には地蔵尊と菩提樹が迎えてくれます。
菩提樹と地蔵尊
ここでは樹木の解説が設置されていて、自然に親しむようにもなっているようです。
ボダイジュ
また、境内で見ることができる野鳥の写真も掲示されていて、「東栄寺草木の会」というグループが管理しているようです。
野鳥写真
突き当たりに中門があり、こちらは木造の中門です。
仁王門
この参道の左側が特にクールスポットになっているようです。
東栄寺 東栄寺
中央の大きなケヤキを中心に公園のようになっています。
右手には藤棚のような四阿が設置されていて、涼やかさを演出しています。
四阿
左手には門のような建造物があるのですが、これもベンチになっているのです。
ベンチ
このベンチの前は池になっているのですが、よくよく見れば弁天池で、中央には弁財天が祀られていています。
弁天池 弁天池 弁財天
また、先ほどのケヤキやこちらのイロハカエデの樹木には巣箱が設置されています。
ケヤキ 巣箱 イロハカエデ 巣箱
例の「東栄寺草木の会」が設置したのでしょう。
この先には大きな円形の建造物がありますが、これは上尾市の北部浄水場だそうです。
北部浄水場
ここも無粋なタンクではなく巨大なモスクを思わせる雰囲気があります。

参道に戻ると中門の手前に「祈りと誓願の鐘」があります。小さく鳴らすとまた違った風景が見えるようです。
祈りと誓願の鐘 祈りと誓願の鐘
その隣には金色の釈迦と蓮のある「ルンビニーの花園」を模している池があります。
ルンビニーの花園
目前にある中門は近づいてみれば仁王門でした。
仁王像 仁王像 解説
奈良時代の建造法を踏襲した仁王像のようですが、本来ならいかつい仁王像ですが、ちょっとユーモラスな表情、形態に微笑ましさに和まされます。

東栄寺は寛永7(1630)年に開創と門前の案内にも記されているが、開山は入間郡渋井村(現川越市)の蓮光寺第9世楚庵といわれている。麓庵は寛永18(1641)年に没しているが、開基(かいき)は名主を勤めている矢部家の祖・甚右衛門で、慶安3(1650)年に没している(『新編武蔵風土記稿』)。東栄寺が創建されたころの中分地区は、藤波村の内であったとみられる。天正18(1590)年徳川家康が関東に入国したとき、石戸領は有力家臣の牧野半右衛門に与えられ、その知行書立に「ふちなみ(藤波)・こいつみ(小泉)」とあるが中分の地名はない。また慶安期に編さんされた『武蔵田園簿』には「藤波村」とあるが、中分村の名はないので分村したのはそれ以降ということになる(『上尾市史』第3巻)。
(上尾市オフィシャルサイトより)

現在の中分よりも古い歴史を誇る古刹と言えそうです。
仁王門を抜けると正面に本堂、左側に写経堂、右側に鐘楼があり、ゆったりとした配置で広々とした空間を創出しています。
写経堂 本堂 鐘楼
中央にイチョウの大樹がたっているのが、その歴史を誇っているかのようです。
イチョウの大樹
墓地の奥には「わらべ六地蔵尊」が建立されています。
わらべ六地蔵尊 わらべ六地蔵尊
六地蔵尊は数多くあるのですが、“わらべ”は珍しいかもしれませんね。よくお参りしておきましょう。

古刹としての東栄寺にも勿論見所は多いのですが、クールスポットとしての東栄寺も実に相応しい環境を整えているようです。
あまりに静過ぎるのもある意味落ち着かないかもしれませんが、夏の酷暑のなか“物思い”また“ぼんやり”と時の移ろうままにするのも風情かもしれません。
参道の右手には赤い花の咲いた樹木が綺麗です(これには名札は付いていませんでした)。
花 ソメイヨシノ
ソメイヨシノも植えられているので春の「花見」、秋の「紅葉」と春、夏、秋と楽しめそうな古刹で、まさに素敵なクールスポットと言えそうです。

十連寺

■十連寺:上尾市今泉156番地
■浄土宗の寺院です。慶長18年、徳川家康が鷹狩りの道中に寄り、十連寺と名付けたと伝えられています。柴田七九郎父子の墓は、市指定文化財です。

見事に整備された山門と参道です。
山門
庭石と灯籠、そして古い地蔵尊が華麗で重厚さを醸し出しています。
地蔵尊
案内板に寄れば実に由緒ある寺院と言えるでしょう。
十連寺
1613年と言えば大阪冬の陣の前年ですから、ほぼ秀吉の時代は終焉に向いつつあり、あとは滅ぼすだけのころですから、束の間の休息という意味での鷹狩だったのかもしれません。 この時、家康は72歳という高齢ではあったのですが、実際に翌年の大阪の役に出陣しているのですから健康だったのでしょう。そして3年後の1616年に死去したのです。

山門を抜けると木々に覆われたような参道となります。
参道
完全に人の手で造られたというよりは、自然のままの中で手を入れているといった感じです。
左手には古い石柱と六地蔵が並んでいます。
六地蔵 庚申塔
また、右手にはこれもまた古そうな五輪塔や宝篋印塔などがあります。
五輪塔 宝篋印塔
更に参道を進むと左側には池、右側には鐘楼があります。
参道弁天池 鐘楼
更にその奥にある棚のような造りが涼しげです。
境内
また、ここには「八角十王堂」というお堂もあり、その周りは荒涼感を醸し出しています。
八角十王堂 八角十王堂 境内
この先の右手にコンクリート造りの近代的な本堂と、木造の観音堂が対比をなしています。
参道 参道
近づいてみれば、立派な観音堂です。
観音堂
また、本堂の葵の紋がその由緒を表しているかのようです。
本堂 本堂
東栄寺の公園のような境内と違い、十連寺は境内一体が渓谷のような自然の美を見る感じで、静の東栄寺、動の十連寺といったところでしょう。
境内
残念ながらこの時間帯はあまり陽が強くないので、涼感は判りにくいですが結構温度差があり涼しくなること請け合いでしょう。
もちろんこちらも四季を通じて和めるような境内ですので、東栄寺同様定点観測すると良いかもしれませんね。

数々の文化財です。


上尾市指定有形文化財 十連寺板石塔婆
文化財 文化財 文化財

上尾市指定有形文化財 慶安の禁札
文化財 文化財

上尾市指定史跡 柴田七九郎父子の墓
文化財 文化財

公教育の祖 今泉学校跡地
文化財

最後にこの境内には七福神の全てが揃っていますので、七福神巡りにはコンビニエンスかもしれません。
七福神 七福神 七福神 七福神 七福神 七福神 七福神
こうしてみると何となくゲームのキャラ的に見えてくるのは私だけでしょうか。

こちらも夏だけでなく季節を通じて憩えそうな寺院です。

平塚公園

こじんまりとしたエントランスで、この平塚公園は昭和63年に設立された上尾市営の公園です。
平塚公園 平塚公園
入ったところに案内板があり自然を生かした散策路と、人工的なテニスコート、広場などがあります。
平塚公園
正面にあるのが「ちびっこ広場」の遊具です。
ちびっこ広場 ちびっこ広場
ちびっこ広場の左手が「いこいの広場」で芝生で気持ちの良い広場です。
いこいの広場
花のトンネルを抜けると子どもの水遊びの場があります。
花のトンネル 水遊び場
その先の右手にテニスコート、左手がアスレチックのある「わんぱく広場」があり、その奥が自然林となっています。
テニスコート わんぱく広場
あえて言えば、この自然林がクールスポットといえるのでしょう。
自然林 自然林
中央に四阿があり、ひんやりとした空気の中でゆったりとした時間が過ごせそうです。

これが平塚公園の全容ですが、柵で区切られた公園外に自然林に隣接して神社があります。
公園の境界 氷川神社
鳥居には「正一位氷川大明神」の扁額が掲げられている埼玉県中央部ではお馴染みの氷川神社です。
氷川神社
参道も自然林と続いていて鬱蒼とした神域らしい雰囲気が漂っています。
氷川神社参道 自然林
ここもまさにクールスポットといえるかもせれません。
左手に神楽殿があり、正面が社殿です。
神楽殿 社殿 拝殿
更にその左手には浅間神社も祀られています。
浅間神社 浅間神社
由来によれば現在の平塚公園はこの氷川神社の境内だったのですから、相当広い境内域だったのですね。往時の総鎮守としての威容が思い起こされるようです。
氷川神社
更に先に見た鳥居の扁額が江戸時代のものとは思えない状態の良いものでしたね。
扁額
本殿は覆屋に囲われて見ることはできませんが、拝殿と同じくらいの大きさがありそうです。
本殿
今回は時間が早かったこともあってあまり人がいませんでしたが、子供達の歓声のなか自然林の散策で涼を取るのも夏らしい過ごし方かもしれません。

2012.09.05記