東京都墨田区向島2-2-10  2011.10.29訪問

店舗概要

創業昭和9(1934)年で77年の歴史を誇る老舗割烹です。
先代が千葉から上京して創業したことから「上総屋」という屋号をつけたのだそうです。
太平洋戦争での東京大空襲でここ向島周辺も殆どが焼けてしまったのですが、奇跡的に焼け残り、外観は後に改装されましたが、店内の造作や装飾などにはノスタルジックなものがまだ残っています。
「良いものを安く美味しく」で下町の庶民的な良さの表れた割烹です。

店舗内外観

交差点の角にある店舗は様々なサイン・ポスターに彩られています。
上総屋
ファサードのディズプレイも下町風に楽しく賑やかな光景です。
上総屋

店内は1階と2階があり、1階はテーブル席、2階は座敷で主に宴会用となっているようです。
1階はとにかくメニューやら何やらで埋め尽くされているのですが、それが下品でもなく騒々しい感じがしないのは、建物内が綺麗に維持されているからでしょう。
上総屋 上総屋 上総屋
店内に神棚があるのも珍しいのですが、その神棚の左右にある「木の狛犬」は100年以上経過している貴重なものだそうです。
上総屋 神棚
また、当然ながらスカイツリー人気にあやかったメニューもあり、楽しさ満載の店内です。
上総屋


メインメニュー

カズサヤ三段重弁当 【カズサヤ三段重弁当】1,050円


1段目は、まぐろ・イカ・アジの刺身に、コンニャク・さつま揚げの煮物、つぶ貝。
2段目は、まぐろの生姜焼。
小鉢にまぐろの煮物。香の物と、まぐろの吸い物。

ズケ丼 【ズケ丼】520円


いわゆる鉄火丼にまぐろの煮物の小鉢と、まぐろの吸い物

感想

先ず最初に感じるのは外観、内装とともに「雑然とした機能美」とでも表したいインプレッションです。所狭しとディズプレイされた店内ながら、非常に楽しさを感じます。
一方では、このような店舗にありがちな不潔感が全くないのは、店舗の姿勢としての表れなのかもしれません。
下町の風俗といっても良い歴史を感じさせる店舗です。

メニューについてはとにかく庶民には嬉しいサービスです。
上総屋
1コイン(500円)メニューとして、まぐろ生姜焼き、アジフライ等のランチメニューがあるので、サラリーマンなどには嬉しいでしょう。しかも「ズケ丼」といいながらもまぐろの煮物、まぐろのお吸い物まで付いているのですから、充分満足のいく内容です。
また、恐らく店の看板メニューである「カズサヤ三段重弁当」は、まさに感動の嵐かもしれません。
刺身と生姜焼き、そして煮物というまぐろ尽くしの弁当は、その味とともにコストパフォーマンスの高さを充分認識してしまいます。
マグロについては特に拘りのあるお店なのでしょう。

通常、割烹といえば敷居の高さが窺えるイメージですが、こちらは向島という下町の良さの出た店舗といえるでしょう。
詩吟教室をしているというのもまた一興でしょう。
上総屋
楽しく美味しく、向島の情緒を味わえる素敵な老舗で、次は是非一杯飲んでみたいものです。

2011.10.30記

スポンサーサイト