上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2014年1月25日(土)、曇り空のなか、やって来ました「第13回東京国際キルトフェスティバル」。
当然のことながら今回は家内の付き人として行った訳で、案の定、男性の来場者(関係者は除いて)は、私の勝手な推測ながら凡そ1~2%程度でしょう。
ということで、あまり興味もなく行ったのですが、その結末はいかに。。。

第13回東京国際キルトフェスティバル

このキルト展、大きく分類すると二つに分けられます。
1つは“見る”為の展示、そしてもう一つは“買う”為のマーケットということで、おそらく、これだけのキルト関連の企業・店舗が集まる規模のものはないでしょうね。
そのキルト展を楽しむには、先ずは「キルト」について知っておかねば始まりません。

キルト(Quilt)は表地と裏地の間に薄い綿を入れ、重ねた状態で指し縫い(キルティング)したものが原点です。あくまで保温のためにヨーロッパの寒冷地で発祥したといわれ、特に十字軍の遠征に伴って各地に広まったそうです。
その後、上流階級の女性の手芸として様々な技法が編み出され、清教徒のアメリカ移民と共にアメリカに伝わり、そこから世界的に拡大したのです。

旅歴メモ -キルト- アメリカでもキルトは当初布地の有効利用のために、余った布や端布をつないで造っていたのですが、産業革命以降のゆとりと共にキルトにも装飾性が求められるようになりました。
1800年代半ばには「キルティング・ビー」と呼ばれる多人数で一枚のキルトを制作する会が催されると、女性の主要な社交場となりキルトは女性のステータスともなったのです。
その後、女性の嗜みも多様化したため1900年代に入り一時衰退しますが、1970年にキルト研究家のジョナサン・ホルスタインがコレクションを公開すると、アートの一つとして再評価され、生活の道具とともに芸術の一つとしても盛んになり、瞬く間に世界的に広まったのです。

パッチワークキルト

布をはぎ合わせて一枚の布にしたパッチワークキルト

アップリケキルト

土台布の上にモチーフを縫い付けるアップリケキルト
(c)ぼちぼちたまたま日記

その技法も様々なようで、有名なところでは「パッチワークキルト」「アップリケキルト」がありますが、そのほかにもホワイトキルト・スラッシュキルト・ストリングキルト・セルティックキルト・セミノールキルト・クレージーキルト・ステンドグラスキルト・トラプント等などがあるようです。

現在の日本ではアメリカに次いでキルトが盛んなそうで、当初はパッチワークキルトが主流だったそうですが、イギリスの「クレージーキルト」やドイツで考案された「スラッシュキルト」、イタリアで考案された「トラプント」などの技法を取り入れ発展しているそうです。

クレージーキルト

形状、配置、配色に制限の無いクレージーキルト
(c)遊工房・雑感

スラッシュキルト

ビロードのような風合いのスラッシュキルト
(c)ぬのあそび

トラプントキルト

模様を立体的に浮かび上がらせるトラプントキルト
(c)手芸の山久


ぼんやりとながら判った気がしているうちに早速会場に行って見ましょう。

チケット 入場ゲート

チケットと入場ゲート

先ずは当日券¥2,000のチケットを購入して入場しますが、入場ゲートでは、何故か持ち物チェックがあります。危険物・・・、でも探しているのでしょうか。
この手のイベントでは珍しいかもしれませんね。
ドーム内会場

ドーム内の様子

東京ドームにビッシリといった感じでブースが組まれていますね。これほどの規模とは思いも寄りませんでした。
まさに圧倒の一言です。。。

特集企画 ― キルトでつむぐムーミン物語 ―

今回の超目玉企画です。

チラシ

チラシのデザイン

チケットやチラシのイメージフォトとなっている作品をはじめとして「ムーミン」の世界が展示されているコーナーです。
まあ、「ムーミン」といえば私でも知っているくらいな超有名なキャラですが、今更何故に「ムーミン」と考えさせられました。
トーベ・ヤンソンによってフィンランドで誕生した「ムーミン」は、1945年から1970年まで四半世紀にわたって書き継がれ、現在は44カ国語に翻訳され、その後もアニメ化されるなど現在でも世代を超えて幅広い層から愛されているキャラクターです。
そして、この原作者であるトーベ・ヤンソンが生まれたのが、1914年8月9日で、今年生誕100周年にあたることから、今年は日本全国で「ムーミン」に関する企画・イベント等が開催れる予定になっており、その一環として今回のキルト展での展示となったようです。
今回の展示では「ムーミン」に登場する挿絵を50点近いキルト作品として展示する企画で、キルトの制作は北欧キルトの第一人者といわれる斉藤謠子さんだそうです。

ムーミンブース行列

この行列に並ぶ・・・?、二者択一。

で、その目玉作品をじっくり見て写真を撮りたい方は行列に並ぶ必要があり、「ちらっと見るだけでいいです」というかたは直ぐ見られるという不思議な光景を目の当たりにしますが、まあ、急ぐわけでもないので“じっくり”行列に並んでみました。
チラ見

チラ見の場合はこの程度

ムーミンキルト

じっくりの場合は、こんな写真が撮れる

並ぶこと約20分、ちょっと見え、やがて目の前で見れるようになります。
ムーミンキルト ムーミンキルト

更にこのようにゆっくり撮影もできます

だから何ということもありますが、この様にアップで写真撮ったりできるという。。。
まあ、とにかく「ムーミン」なのです。

ムーミンキルトの数々 ムーミンキルトの数々 ムーミンキルトの数々

まさにムーミンワールド


そのほかにも沢山の作品が掲出されていました。
ムーミン屋敷 ムーミン屋敷

ムーミン屋敷だそうです。

更に、ムーミン谷の「ムーミン屋敷」を再現したものもあり、後で「かわいい~」と私より年上の女性の方が言っているので、いくつになっても女性は少女なんだなあ、と思わされる一幕も。。。
ムーミン

このムーミンもキルト!

まあ、永遠のアイドル「ムーミン」といったところでしょう。

第13回キルトコンテスト

この手のイベントにはつきモノのコンテストの入選作が展示されています。

日本キルト大賞作品 日本キルト大賞作品 日本キルト大賞作品

息を飲む、っていう感じの大賞作品

栄えある「第13回キルトコンテスト」大賞は、岡山県の赤堀満里子作「コットンストーリー」だそうです。
派手さはありませんが、精緻で優雅、気品に満ち溢れたといった感じです。テクニカル的なことはよくわかりませんが、きっとその辺りも評価されてのことなのでしょう。

日本キルト準大賞作品 日本キルト準大賞作品

「いろはにほへと・・・」なんです

準大賞の野沢典子作「Mysterious Letter」は、なかなか興味をひかれるデザインです。それと共に小さな文字が書かれているのも技術的には高い評価なのでしょう。
これも実に味わい深いものがありますね。

ハンドメイキング賞 ハンドメイキング賞

遠くからでは判りにくいハンドメイキング賞

ハンドメイキング賞受賞の石田 実乃里作「ミスティ フローラル」です。
遠くからではその絵柄自体良く判りませんが、近くから見るとデザインも良く判り、その技術に圧倒されます。
流石にハンドメイキング賞だけあって、非常に細かい作業の積み重ねとでもいえる作品です。

そのほか各賞として「トラディショナルキルト」「創作キルト」「和のキルト」「ジュニアキルト」「額絵キルト」「バッグキルト」の各部門があるようです。

トラディショナルキルトNo.1作品

トラディショナルキルトNo.1作品

創作キルトの作品

創作キルトの作品

和のキルトNo.1作品

和のキルトNo.1作品


ジュニアキルトNo.1作品

ジュニアキルトNo.1作品

額絵キルトNo.1作品

額絵キルトNo.1作品

バッグキルトNo.1作品

バッグキルトNo.1作品


これらの他、約400点の作品が展示されています。

美術館

正しく美術館のような様相

これらを見てまわるとまさに美術館に居るような錯覚を覚えます。実に興味深い発見です。
個人的に興味を引いたものを上げておきます。

グラデーションを追求しています

グラデーション

グラデーションと細部が見事

グラデーション

まあ、これも見事なグラデーションで、秀吉が好みそう

グラデーション

このようなグラデーションの見せ方もある


1つの対象をテーマにしています

喉は渇いていない

そんなに喉は渇いていない・・・。

日本郵政公認の・・・

こちらは日本郵政公認の・・・、ではない!

私はピアノ!?

私はピアノ!?


しいて言えば“日傘”

しいて言えば“日傘”ですな

思わず片目瞑ります

思わず片目を瞑ってしまいました

子供はよろこぶ?

男の子は喜びそう


まさに定番!? 「バラ、ばら、薔薇」

バラ大輪1輪

ズバリ! 大輪一輪

渋いバラ

渋い薔薇もあるんです!

オリエント風?

こちらはオリエンタル風ですか?


モノトーン風も秀逸です

色合いもデザインも秀逸

色合いとデザインがクール

モノトーン風もいい味がでてます

モノトーン風もいい味がでてます

立体なんです

実はこれ立体なんです、見事


心なしか楽しくなってしまいそう

Let's Cooking Now!

Let's Cooking Now!

場所柄ツボを押さえてます

場所柄ツボを押さえてます

ひな人形もドンチャン騒ぎ

ひな人形のドンチャン騒ぎ!


現代の主役、まあ出てくるとは思いましたペットたち

“悪そうな”ネコたちw

何となく“悪そうな”ネコたちw

凛々しい犬二匹

凛々しい犬二匹

王道

やはりこちらも王道でしょう


こうゆうデザイン好きなんです

アルファベットがポイント アルファベットがポイント アルファベットがポイント

ポイントのアルファベット文章がいい味出してるんですね


ヒガンバナ

色の表現、細かさに拍手です

ミシン縫い

ミシンで縫うとこのように更に精緻な作品になるのです

最後はテクニカル的に見事な。。。
まだまだ素敵な作品が一杯あるのですが、次に向かいましょう。

黒羽志寿子の全仕事

会場の中央一画にはこのようなディスプレイがあります。

黒羽志寿子作「宇宙ⅱ」

黒羽志寿子作「宇宙ⅱ」

まるで宇宙空間のようなキルトですが、照明効果ではなく実際の色の濃淡で表現しているのです。
黒羽志寿子の全仕事

黒羽志寿子の全仕事

このとっても素敵な作品は黒羽志寿子女史の作品で、日本のキルトの草分け的存在で、世界的に評価の高い作家なのだそうです。
反対側にももう一つディスプレイがあります。
黒羽志寿子作「流水」

黒羽志寿子作「流水」

こちらは流氷をイメージしたものだそうで、遠目からは判りにくいのですが、やはり細かい技術が活かされているようです。

大作 大作 大作

半年以上かけて作られた大作

そしてこちらは人生最大のキルト作品だそうで、フラワーアーティスト川崎量太とのコラボレーションで、何と12,000個のピースが使用されていて、2月にデザインが出来てから完成したのが9月だそうです。
裏側はまた別なキルトになっているようです、って、もうよく判りませんね、私には。。。
そのほかの作品

渋い色合いの作品が特徴

特に藍染めや絣を使ったキルトが多いそうで、その辺りが日本的故に世界からの評判も良いのかも知れません。
いづれにしても根本的に手縫いですから、それだけでミラクルといわざるを得ないでしょうね。

わたしの布遊び

「わたしの布遊び」と題されたコーナーには、日本を代表する5人のキルト作家による“心に残る記念日”をテーマに作品が展示されています。

キャシー中島さんブース キャシー中島さんブース

キャシー中島さんブース

タレントのキルト作家として名高いキャシー中島さんの「家族になった日」というテーマの展示です。
ハワイアンキルトとして著名なようですが、とにかく明るく華やかです。

小関鈴子さんブース

小関鈴子さんブース

丁度ご本人がいらっしゃっているようで、小関鈴子さん「中原淳一の赤いドレスに出会った日」という展示です。
旅歴メモ -中原淳一- 1913(大正2)年香川県生まれで、幼少の時より絵や造形に才能を示し、18歳の時、趣味で作ったフランス人形が認められ東京の百貨店で個展を開催し、それがきっかけで雑誌『少女の友』の挿絵、口絵、表紙絵、付録等を手掛けるようになり、一世を風靡する人気画家となったのです。
終戦後は、女性に夢と希望を与え、賢く美しい女性になってほしいとの理想に燃え、自分の雑誌『それいゆ』(1946年)『ひまわり』(1947年)『ジュニアそれいゆ』(1954年)『女の部屋』(1970年)を相続いて創刊し、編集長として女性誌の基礎を作っただけでなくイラストレーター、ファッションデザイナー、スタイリスト、インテリアデザイナーなど多彩な才能を発揮し、その全ての分野において現代につながる先駆的な存在となったそうです。
昭和30年代半ば、病に倒れ、長い療養生活の後、70才にて逝去されたのです。

中原淳一

中原淳一作品

展示コーナーの一部に中原淳一の作品が展示されていますが、私の知らない世界です。
で、それをキルトにしたのがこちらの作品で、確かに“赤”が鮮烈に感じられますね。

郷家啓子さんブース 郷家啓子さんブース

とにかくカラフル、郷家啓子さんブース

カラフルな作品が並んでいるブースは、郷家啓子さん「世界のみんなにハッピー・バースデイ!」というテーマです。
所謂、「ウキウキウォッチング」ってことでしょうか。
まさに心から楽しく居られそうな空間です。

阪本あかねさんブース

シュール!? 阪本あかねさんブース

その先にあるブースが、阪本あかねさん「ご先祖様に乾杯!」です。
ニワトリがモチーフなんでしょうか。今ひとつ凡人の私にはわかりませんが、・・・と言うことのようです。

最後が鷲沢玲子さん「ガーデン・ウェディング」という立体的な造作です。

鷲沢玲子さんブース 鷲沢玲子さんブース 鷲沢玲子さんブース

鷲沢玲子さんブース


確かに女性には受けるでしょう。遠い古の方は想い出ということで・・・。

マーケット

百花総攬 百花総攬

百花総攬

上記のほかにも“パートナーシップキルト”「花言葉」と題され、「NHKすてきにハンドメイド」の呼びかけで集まったキルトブロックをキャシー中島さんの監修によりキルトに仕立てられた展示や、写真撮影禁止のスウェーデン・クルトゥーレン文化史博物館のウール刺繍などの展示もありましたが、このあたりで一旦休憩です。

満員のスタンド 満員のスタンド

満員のスタンド

ドームのスタンドで休憩、或いは昼食という選択肢もあったのですが座れるスタンドかなり満員状態。
KEY COFFEEコーナー KEY COFFEEコーナー トラジャコーヒー

KEY COFFEEコーナー

折角なので会場内のキーコーヒーの特設コーナーで、久しぶりに“トラジャ”コーヒーを飲んでみました。
何十年と前にコーヒーに凝ったときに、レギュラーコーヒーを自宅で飲んでいたときによく飲んでいました。ある意味クセがないので“通”には物足りないかもしれませんが、確かにかなり美味しい豆でした。その分、当時から高かったですけど。。。
で、今もやはり高いのですが、やはり美味いコーヒーと共に、ちょっと懐かしさを味わってみました。

賑わうマーケット

沢山の方が訪れているマーケットブース

賑わうマーケット

大勢の中でもやはりこの方は輝いています

一休み後は、最大のエリアである「マーケット」を覗きます。見るのも楽しいですが、ファンにとっては買う・作るのが最大の楽しみかもしれません。
初めての経験で見慣れぬものも沢山あり、良い眼の肥やしになりました。

マーケットブース1 マーケットブース2 マーケットブース3

様々なキルト製品販売ブース


パーツ販売 小物販売 ミシンも販売

パーツからミシンまで販売されています


これもキルト!?01 これもキルト!?02 これもキルト!?03

一応、これもキルト製品なんでしょうね


厄除けとうがらし

今日のお土産は「厄除けとうがらし」です

まだまだ沢山のブースがあるのですが、今日はここまでとして、最後に家内が「鯉のぼり」のキルトセットを購入して帰宅です。 ひな人形ではきっと間に合わないので、鯉のぼりにしたのでしょうね、家には息子はいませんから。。。

最後の最後に今回初めて見たキルト作品で、個人的に興味を引いたものを挙げて終わりとします。

勝手ながら傑作 勝手ながら傑作

個人的に一等賞

ビジネスマン必携のネクタイをそのまま使用し、更にタグが付いているのもお洒落で、男性にとっては実に親近感のある作品でした。
一人で行くほどの興味や勇気はありませんが、良い経験になったことは確かです。
アートとしては男性でも必見と言えるかも知れませんね。

2014.02.09記
関連記事
スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメントの編集・削除時に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)


    トラックバック

    Trackback URL
    Trackbacks


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。