神奈川県庁庁舎は、横浜市中区日本大通りに位置する、神奈川県の行政機関が入居する建物です。

日本大通り

日本大通り

現在は、本庁舎・新庁舎・分庁舎・第二分庁舎があり、今回はこのうち本庁舎が一般公開されました。

神奈川県庁本庁舎は、関東大震災で焼失した旧県庁舎の再建にあたり、公募で当選した小尾嘉郎の案をもとに建てられました。

神奈川県庁県庁舎

堂々とした建物

1926(大正15)年12月に地鎮祭が執行され、約275万円を費やして1928(昭和3)年10月に完成したものです。

キングの搭

この塔屋が「キングの塔」

現在の塔屋は「キングの塔」として親しまれていて、横浜税関本関庁舎(クイーンの塔)、横浜開港記念会館(ジャックの塔)とともに「横浜三塔」の一つに数えられています。また歴史的建造物として、1996(平成8)年に登録有形文化財に登録されています。
実際の執務としての機能は新庁舎に移されましたが、知事室をはじめ、副知事室、監査・総務関係などが残されています。

一階フロア

エントランスも歴史を感じさせてくれます。

エントランス

エントランス

照明

お洒落な照明


エントランスを抜けると正面に階段があります。

正面階段

正面階段

装飾灯

装飾灯

フランク・ロイド・ライトの旧帝国ホテルのものと類似している装飾灯ですが、模様には「宝相華」があしらわれています。
この「宝相華」とは、極楽に咲くという幻の花で、平等院鳳凰堂のものに良く似ているといわれているのもだそうです。

Long Autumn Sweet Thing「光のための音楽」

Long Autumn Sweet Thing「光のための音楽」

作曲家・川瀬浩介が綴った楽曲に、自らが考案制作した巨大な照明オブジェから放たれる光の明減が呼応し、音と光による「物語」を展開していく院スタレーション作品だそうです。
今回の一般公開のための企画展示だそうです。

1階から三階へあがります。

手すりのグリル

手すりのグリル

階段の手すりには、先ほどの「宝相華」をあしらったグリル(格子)が取り付けられています。これは「宝相華」という一つのモチーフで全体の内部装飾を統一させている公共建築としては珍しいものといわれているそうです。

三階フロア

三階がこの本庁舎では中枢階といってもよいでしょう。

知事室 知事室

知事室

実際に知事が執務を行う部屋で、中々重みのある部屋です。
囲み取材用パネル

囲み取材用パネル

知事室の前にあるのが、マスコミ用に行う囲み取材の位置です。神奈川県の方にはおなじみかもしれません。

旧貴賓室(現・第三応接室) 旧貴賓室(現・第三応接室)

旧貴賓室(現・第三応接室)

こちらが、かつては貴賓室として使用された部屋だそうです。歴代の知事の肖像画はこちらに掲出されています。

旧議場入口(現・大会議室)

旧議場入口(現・大会議室)

かつてはここで議会が開かれていたところです。昭和初期の作りらしく重厚感がありますね。
旧議場 旧議場 旧議場

旧議場


そして、ここから六階に上がります。

旧正庁の装飾タイル

旧正庁の装飾タイル

途中の四階には旧正庁の装飾タイルが残されています。ここはかつて儀式を行う部屋であった「正庁」の正面壁で、「宝相華」をモチーフに浮彫りにして焼き込んだ装飾タイルがはめ込まれています。

六階フロア・屋上

階段を上がって六階に到着すると展示室となっています。

本庁舎歴史展示室 本庁舎歴史展示室 本庁舎歴史展示室

本庁舎歴史展示室


歴代の庁舎写真や設計図などなど、貴重な資料が展示されています。

キングの塔・塔屋の階段

キングの塔・塔屋の階段

そしてこの六階フロアーから上は、あのキングの塔の塔屋となっていて、竣工当時の鉄骨製の階段が続いています。
残念ながらここから先へは上れませんが、歴史的塔屋を目の当たりにした経験は貴重なものでしょう。

本庁舎屋上からの景色 本庁舎屋上からの景色

本庁舎屋上からの景色

赤煉瓦倉庫や大桟橋が、このような角度で見ることは中々無いでしょうね。
ライト様式のテラコッタ

ライト様式のテラコッタ

昭和3年に建築されたこの建物(県庁本庁舎)の軒先を飾った荒い縦溝でデザインされた外装用の焼き物で、昭和38年に取り外し、ここに復元したものだそうです。
現在も塔屋の一部に使われていて、「キングの塔」の厳しい印象を造り上げているのです。
このライト様式とは、フランク・ロイド・ライトによる建築様式で、スクラッチ・タイルと大谷石を用いた幾何学的な装飾模様が特徴なのだそうです。代表的な建物が旧首相官邸だそうです。
また、テラコッタとは、イタリア語で、テラは土、コッタは焼いたという意味で、片手では持てない大きさの外装用の焼き物のことで、造形され、彩色されることもあるようです。

キングの搭

間近でみるキングの塔


最後に見る景色はやはり、横浜三塔のクイーンとジャックでしょう。
クイーンの搭 クイーンの搭

クイーンの塔


ジャックの搭 ジャックの搭

ジャックの塔


どちらもほぼ同じ目線で見られるのも、屋上ならではの光景でしょう。
この景色を見るだけでも充分価値のある一般公開でした。

本庁舎敷地

この日は敷地内で幾つかの露店が出店していました。

A.T 80's BURGERS A.T 80's BURGERS

A.T 80's BURGERS

その中で、目を引いたのがこちらの屋台です。
珍しそうなビールがあるのでオーダーしてみます。
タモリカップビール タモリカップビールと黒豚メンチバーガー

タモリカップビールと黒豚メンチバーガー

この「タモリカップビール」と黒豚メンチバーガー、そして枝豆のセットで1000円でした。
サッパリした口当たりのよいビールで、コクのあるメンチバーガーはよく合いました。

2014.08.18記
関連記事
スポンサーサイト


コメント

  1. KAEDE | -

    他の方のブログで3塔のことを知りました。
    外観はもちろんですが、中も歴史と重厚感を感じますね。
    和洋折衷の昭和モダンといえるのかな?
    古い建物を見るのは好きな方なので、機会があれば訪れたいものです。

    ( 12:23 )

  2. 薄荷脳70 | -

    KAEDEさん、ありがとうございます。

    KAEDEさん、ありがとうございます。
    おっしゃるとおり、歴史の重みは見ごたえがありますよね。
    ジャックは概ね通年、クイーンは展示室が通年見られますから、是非、機会があれば訪れてください^^

    ( 04:16 )

  3. kshun10 | -

    わ~スゲ~!
    いいなぁ~!
    思わず素になって見てしまいました。議場なども見学できたんですね。
    さすがキングの風格ですねぇ!

    ( 22:25 )

  4. 薄荷脳70 | -

    kshun10さん、あろがとうございます。

    kshun10さん、あろがとうございます。
    偶然訪れた時が公開日だったので、ラッキーでした。この日は屋上のライトアップも見れる予定でしたが、この後、大雨でやむなく断念しました。
    確かに文化財の重みでしょうか、見ごたえは充分でしたね^^
    月に1~2回は公開しているようですから、機会があれば是非^^

    ( 03:58 )

コメントの投稿

(コメントの編集・削除時に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)


トラックバック

Trackback URL
Trackbacks