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「芸術は爆発だ!」で一世を風靡したアーティストが『岡本太郎』。
独特の風貌と語り口で摩訶不思議な世界へ誘う、その芸術に触れたのは1970年大阪万博の「太陽の塔」であったのは、私だけではないでしょう。
当時、中学の修学旅行のスケジュールに組み込まれ、運よく万博見学ができた私にとって、実物の太陽の塔は、その異様さとともに大迫力を感じたものでした。
その後、仕事の関係で2度ほど岡本氏と実際にお会いできたことは、非常に貴重なな経験をさせていただいたものです。
そして大阪万博から45年たった今、改めて岡本氏の芸術や太陽の塔を見る機会が訪れたのです

岡本太郎

漫画家の岡本一平と歌人であり小説家の岡本かの子の長男として、明治44年、母かの子の実家である現在の川崎市高津区で誕生しました。

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幼いころは青山で暮らし、18歳の時に父の取材旅行に同行して渡欧し、その後もヨーロッパで制作活動を行います。しかし、1940年ドイツのフランス侵攻により日本に戻り、戦後は、日本を活動の拠点としたのです。
様々な制作活動を行う傍ら、1950年代からは積極的にTVなどのメディアに出演しました。

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1970年の大阪万博が決定すると、テーマ展示プロデューサとなり≪太陽の塔≫の制作に至るのです。
その後、TVのバラエティなどにも出演し、「芸術は爆発だ!」「何だ、これは」などお茶の間の人気となります。また海外からの作品の評価が高く、1989年のフランス芸術文化勲章をはじめさまざまな賞を受賞しています。
1996年1月7日、以前から患っていたパーキンソン病による急性呼吸不全により慶應義塾大学病院にて死去しました。

岡本太郎記念館

当初は、生まれ故郷である川崎市に美術館を造り作品を収蔵する予定でした。しかし、開館予定地で反対運動が起こり、美術館建設の目処がつかなくなってしまいました。そこで、1996年に岡本太郎氏が亡くなるまでアトリエ兼住居として50年近く生活した空間を、1998年に記念館として開放することになり開館に至ったのです。

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元々幼少の頃に住んでいた旧居でしたが、1945年東京大空襲により焼失しています。
敗戦後再建された建物は、友人でル・コルビュジェの弟子でもあった建築家・坂倉準三の設計により建てられたものです。
岡本の要望により、、積み上げたブロックの壁の上に凸レンズ形の屋根の乗った独自の形象をしており、壁には岡本の描く顔と「TARO」の赤いサインが入っています。

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1970年(昭和45年)に行われた大阪万国博の太陽の塔の構想もここで練られた、まさに所縁の地なのです。

庭園:彫刻展示

門を入ると左手の建物がカフェで、右手側が庭園になっています。
生前は、彫刻をこの庭で彫っていたそうで、現在は、「若い太陽」や梵鐘「歓喜」、「乙女像」といった造形物が、庭のあちらこちらに設置されており、実際に触れることもできます。

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作品の説明は不要でしょう、というより説明など私にできるはずもないので、とにかく感性に委ねるしかないかと思う作品たちである。

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出迎えているのか、それとも黄昏ているのか、バルコニーの“太陽の塔君”が可愛いい。

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1階:常設展示・アトリエ

カフェの先がエントランス。
エントランスホールには、様々なグッズが購入できるショップがある。

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基本的に撮影はOKという、とんでもなくうれしい配慮に来場者も爆発しそうである。

1階の部屋はサロンのような雰囲気で、所狭しと作品が展示されている。

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岡本氏の人形に驚かされますが、ネクタイなども氏のデザインだそうです。

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アートだけでなく、「ニワトリ型のティーセット」など、商品デザインも手掛けていたとは全く知りませんでした。

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サロンの奥の部屋がアトリエ。
ここは生前のまま保存されていて、実際に使用された画材用具などが残されています。

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数々の作品のほか、棚には未完成作品のキャンバスが収めれています。
太郎ファンには垂涎のアトリエでしょう。

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2階:企画展示

2部屋ある2階は企画展示室となっている。

見学した時の企画展は『岡本太郎の樹』
これは岡本太郎が“樹”に大いなる共感をもっており、人が天と交流する回路であるとも考えていたそうです。
いきいきと躍動する不思議な生命体《樹人》、無数の眼玉がたわわに実る《眼の樹》、生と死が対峙し闘う《石と樹》などが展示されています。

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渡り廊下の先が《太陽の塔》の展示室。

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そして何よりも、単細胞からヒトまでが一本の樹に宿る《生命の樹》こそが、あの《太陽の塔》のモチーフとなっていて、これこそが原型となったものなのです。

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様々な塔のオリジナルモデルやデッサンなど、まさに岡本太郎渾身の作品に目を奪われます。

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1975年(昭和50年)、《太陽の塔》は永久保存が決定し、現在も大阪のシンボルとして愛されているのです。

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昭和の良き時代を象徴する岡本太郎とその作品に深い感動を覚えました。

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2015.10.06記
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コメント

  1. k.shun10 | -

    薄荷脳70さん、こんにちは。ご無沙汰してます。
    こちら岡本太郎記念館、是非行きたい場所の一つです。たしか薄荷脳70さんは岡本氏とお会いした事もあるとか。
    記念館も面白そうですね。撮影も全然OKとか。近々行こうと思います。

    ( 19:04 )

  2. 薄荷脳70 | -

    k.shun10さん、ありがとうございます。

    k.shun10さん、ありがとうございます。
    こちらこそ、すっかりご無沙汰しております。
    k.shun10さんなら、絶対に楽しめると思います^^ 昔、担当していた出版社の顧問が岡本太郎氏でパーティなどでお会いできました。
    今では懐かしく、非常に貴重な経験でした。
    是非、一度訪れてみてください。近くには根津美術館とかブルーノート東京とかあるので、楽しい町です。
    撮影して、是非、k.shun10さんらしいリポート拝見したいです!


    ( 21:07 )

  3. kame-naoki | -

    こんにちわ。

    太郎さんの芸術性については、私は恐れおおくて理解できませんが、その人柄や人間性についてとても興味があります。

    バルコニーから覗いている太陽の塔がとても気に入りました。今度、訪れてみます。

    ( 07:47 )

  4. 薄荷脳70 | -

    kame-naokiさん、ありがとうございます。

    kame-naokiさん、ありがとうございます。
    昭和の世代には楽しいし、若い方には新鮮に見えるのかもしれませんね。
    とても素敵な空間ですので、是非、一度訪れてみてください。
    因みに、庭園の前はカフェなので、お茶を飲みながらも良いかもしれませんね^^

    ( 08:10 )

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