場つなぎ的にはじめた「チョイ解りメモ」ですが、今回はその2回目として、氷川神社で開催された「ほたる鑑賞会」の様子をリポートします。

梅雨入り間近の6月4日の日曜日、氷川神社でほたる鑑賞が出来ると聞いて出かけてみました。
大宮で、しかも氷川神社に何故ほたるなのかと想いを巡られていたとき、6年前にリポートした大宮第二公園に「蛍の碑」なるものがあったのを思い出しました。

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蛍の碑

当時のリポートによる「蛍の碑」の説明です。
「蛍の碑」の現地案内板には、以下のように記載されています。

見沼源氏蛍発生の地
大宮の蛍狩りは渓斎英泉の版画にも刻まれ、見沼畔が旧幕時代にすでに江戸近郊の蛍の名所として著名であったことを記している。
明治26年、宮中への蛍献上が始まり、それは大宮の初夏を彩る恒例の行事となった。当時の歌謡には「篭に納めて九重の大内山に奉る」と謡われている。虚子編の歳時記にも「武蔵大宮は蛍の名所云々」とある。
昭和7年6月、上流は土呂の御嶽東から、下流は天沼の字浅間までの間が、史蹟名勝天然記念物保存法第1条の適用によって保護地区に指定された。
しかし、第二次世界大戦後、農薬等の普及によって可憐な蛍はその光を消した。鹿島橋畔にあった源氏蛍発祥地の碑も、道路拡張によって撤去され、今はない。
今、この由緒ある蛍の名所が、歴史の中に埋没することを惜しみ、環境浄化によって、再び豊潤な自然が甦ることを悲願して、ここに新しい碑を建てる。
永く後世にこれを語り伝えたい。
昭和54年10月 大宮市教育長 中藤喜八郎書
大宮ライオンズクラブ認証10周年記念  寄贈:大宮北ライオンズクラブ・大宮見沼ライオンズクラブ”

そうなんです、大宮は全国でも名高いほたるの名所だったのです。
そしてブログには渓斎英泉の版画を掲載していました。

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この版画が大宮かどうかははっきりしませんが、英泉作の「今様蛍狩りの図」という版画で、なかなか華やかな気配が漂っています。

そして、ここに記述のある“九重の大内山”とはすべて現在の皇居を表す言葉で、当時で言えば江戸城ということになりますが、勿論江戸城に直接配達するわけにはいきませんので、基本的には紀伊徳川家の上屋敷(現在の赤坂御料地から迎賓館付近)に運んだようです。
年代不詳ながら現実に記録があるようで、ある巳年の5月19日に依頼があり、22日午前7時頃までに大門宿、間宮新田、北原新田、大崎新田、加田屋新田、辻村新田あてに鳥見役の会田平左衛門から各村500匹(大崎新田以下は見沼川筋が多いので1,000匹)、合計4,500匹を採って出すようにという内容のものです。そして先の上屋敷に運んで各大名屋敷で蛍の鑑賞が行なわれたようです。
如何に見沼が蛍の名所であるかが伺えます。

兎にも角にも「見沼(大宮)のほたる」は由緒あるほたるだということがわかりますね。
ついでながら、6年前のブログには、「現在でも大宮公園を始めとして多くの自然が残されているのですが、流石にその公園の中の駐車されている車の量を見れば、蛍を復活させるのは難しいと思わざるを得ないところです。」と生意気なことを書いていますが、その蛍が復活するとは大変な苦労と努力があったのだと思わざるを得ないです。

因みにこの大宮第二公園近くの寿能公園はかつての寿能城址で、この城には“蛍の姿を借りた姫が寿能城の悲劇を供養して欲しい”という「蛍の宮」という伝説が残されてたそうです。

参考ページ:http://tabireki70.blog114.fc2.com/blog-entry-286.html

蛍の前にマルシェ

こういった由緒ある蛍が復活したと聞けば、行かざるを得ないでしょう。
ということで到着した氷川神社では「氷川マルシェ」というイベントが開催されていました。

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「氷川を彩る食の祭典」とあり、氷川神社周辺の有名店が揃っているらしい。一般的な的屋の露天商とは違い、上品な中に華やかさも添えられている感じで、とっても素敵なイベントのようです。

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本来なら一店づつ味見もしたところですが、そうもいかないので印象的なお店をピックアップ。

最初の一店は、「ここ知ってる」と個人的に好きなお店「氷川ブリュワリー」。

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以前、何回か飲みにいったことがあり、最近各地で流行の地ビール、所謂、さいたま市初のクラフトビールが売りだった記憶があります。
流石にクラフトビールだけあって味わい深い数々に、意外とといっては失礼ながらフードも美味しく、リーズナブルだったことを思い出しました。また、今度行ってみたいです。

空を見あげれば、「大宮ナポリタン」!

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このお店は「レストランアンドゥトヮ」というお店で、最近、大宮で食起こし、町おこしではじめられた“大宮ナポリタン会”の一店のようです。
実は大宮初の燻製料理のレストランバーだそうで、ワイン好きにはたまらない燻製が40種類以上もあるそうです。 ナポリタンより燻製にそそられます。一回、行ってみよう。

今回はスイーツのお店が多いと聞いたのですが、飲兵衛はどうしても違う方向に。
ということで、コラージュが効いてる「夫婦居酒屋 次郎さん

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ここでは「氷川ほたるチャーシューメン」とこれまたコラージュ的なラーメンが興味をひきますが、後でネットで調べると2度びっくりです。
とにかくランチセットが凄いんです! ボリューミーなのにワンコイン。
宮原だそうなので、行くっきゃないでしょ、これは!

結局、飲兵衛とオッサンの興味をひくものしかピックアップできなかったので、ひとつだけ飲兵衛とオッサンには恐ろしく似合わないお店をご紹介。

「あ、ア、アルピーノ村って、何!?」とばかりに注目すると、レストランのポップコーンだと!

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キャラメル、バターショウユから、えっ、と驚くトリュフが! これは味わってみたかったですわ。意外とポップコーン好きな筆者は、お土産でもらったKUKURUZAのポップコーンにはまりましたから、これもそんな予感がしますね。
因みにアルピーノ村ってフレンチのお店をはじめとして、いくつかの店が集まったお店のようです。
ちょっとお洒落系なんですかね。

突然ですが、日本の夏といえばキンチョウの蚊取り線香、、、だけではなくこの風情が似合うのが夏です。

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昔なつかしのカキ氷と言ったものの、昨今のカキ氷はかなりの進化系。
ここはどういったカキ氷かと興味津々なのは、食べログにて全国No.1のカキ氷になった熊谷の「慈げん」のある埼玉県民ならではかも知れません。

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かき氷工房 雪菓」は、何とフロム巣鴨からやってきたお店だそうで、売りは富士山の天然氷を使用していて、フワフワの食感が楽しめるカキ氷らしいです。しかもシロップはすべて手作りだから美味しさも格別とか。
これからの季節はずせないスイーツですね。

まだまだたくさんのお店がありますが、そろそろ蛍に行かなくてはと、気分は「うしろ髪ひかれ隊」(古っ!)。

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今度はいつ開催されるのかわかりませんが、機会があればまた行ってみたいです。

夜の氷川神社で蛍鑑賞

そろそろほたるの方も動きが始まったようなので、まずは本部へ。

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ここにはあの献上蛍の籠のレプリカが展示されていました。

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当時の掲載記事を見せていただきました。

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昭和初期の記事のようです。

源氏蛍を献上
大宮町官幣大社氷川神社では、大宮町見沼川畔に発生した源氏蛍を皇室並びに各宮家に献上すべく…」

見沼蛍を献上 -けふ捕獲奉仕-
大宮名物大宮見沼蛍を献上するが、大宮町青年団員である工業高校の学生60名が午後6時から捕獲の奉仕をし、約10,000匹の蛍を捕獲した」

見沼蛍の献上
額賀宮司は、職員2名を従え絹張りの蛍籠に納め、4日上京し5日午前、天皇・皇后両陛下、東宮御所皇子御殿、澄宮御殿、伏見、久邇、竹田、北白川の各宮家に一籠づつ献上した」

源氏蛍=見沼蛍で、所謂、種名=ブランド名という事でしょうね。
因みにこの源氏蛍という名前は、無念の最期を遂げた源頼政の思いが夜空に高く飛び舞う蛍に喩えられたとか、源頼政が亡霊になり蛍となって戦うと言う伝説に由来しているらしい。更に源氏蛍より小さい別の蛍が、源平合戦に負けた平家になぞられて平家蛍と名付けられたという説があるそうです。
“紅組白組”といい、日本人には源平は切っても切れない文化でもあるようです。
それにしても一晩で10,000匹とれたという記述は、如何に大宮の名物であったかが頷けますね。

境内に移動すると、既にリハーサルが行われています。

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見物客のアテンドのリハでしょうか、集合場所から鑑賞エリアまで確認しているようです。

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それにしても、この画像を見るとリハもさることながら、社叢の凄さを目の当たりにします。
それまでは気がつきませんでしたが、流石、二千有余年の歴史を持つ氷川神社ならではの社叢といえますね。

境内の集合場所にほたる鑑賞の方が集まり始めると、神楽殿がライトアップされています。

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今日は、ここで「武楽座」の武楽奉納が行われています。

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“武楽”とは武道とアートが融合した総合芸術表現なのだそうです。難しいことは良く分かりませんが、古典芸術風でいながらドキッとするような迫力とうっとりするような華麗さに魅入ってしまいます。

それにしても夜の氷川神社もなかなか趣があり、新年の初詣とは違う夜の境内が味わえました。

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いよいよほたる鑑賞会の開始です。
多くの来観者があり、途中で説明を聞いてから、ほたる鑑賞に向かいます。

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三脚を忘れたため、ほたるの撮影はハナから諦めて、無理やりマニュアル撮影で僅かな灯りを頼りに撮りまくってみました。

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手ぶれ、ブレブレですが、そんな滅茶苦茶な設定でも、飛んだ蛍の姿を奇跡的に捉えたカットも残っていました。

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しかしながら撮影はどうあれ、淡い光が織りなす自然界の美にプチ感動してしまいました。
私、何を隠そう、蛍見るの初めてなんです(-_-;)

すっかり夜の帳が下りた氷川マルシェはまだまだ張り切っています。

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また、来年もほたる鑑賞に行きたいですね。

2017.06.11記

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