汐留シオサイト

汐留川の終着点を確認してからは、新橋方面にもどります。
海岸通りを戻っても良いのですが、せっかくなので江戸時代と最も対照的な存在の汐留シオサイトを散策してみます。
ある意味江戸巡りの散策ですが、やはり一度くらいは眺めておいた方が良いかもしれませんから。

カレッタ汐留

海岸通りを汐先橋まで戻り、そこから左折してシオサイトに入り、そのシオサイトの一角にある「カレッタ汐留」に行ってみます。
カレッタ汐留カレッタ汐留


基本的には電通ビルなのですが、レストランや四季劇場などが入った複合ビルで、46Fの眺望が良いとのことで向かってみました。
46Fに上がると眼下に「浜離宮恩賜庭園」を一望することが出来ます。

先ほど散策してきた浜離宮の入口と築地川、そしてうっすらとですが汐留川も見ることができます。
カレッタ汐留


また、浜離宮の左側には築地市場を見ることができます。
いまや世界的に有名になりつつあるのですが、一体移転はいつになるのでしょうか。
カレッタ汐留


そして海の先にぼんやり(ガスがこの日は多いようです)見えるのがお台場のフジテレビ方面です。
カレッタ汐留


汐留とお台場に放送局が来るなどとは思いも寄りませんでしたね。そしてそういったメディアが都市を開発・活性化させる一つの手段になりえることもまた、現代的な一面なのでしょう。
いずれにしてもこの眺望は一見の価値があるかもしれません。つかの間の眺望を楽しんでから「カレッタ汐留」を後にします。

この「カレッタ汐留」のあるシオサイトは広大で、大きく分けると1区から5区まであり、現在いる「カレッタ汐留」は1区にあります。さらに1区の中も3つのエリアに分かれていて、A街区がこの「カレッタ汐留」のあるエリアで、B街区が汐留シティセンター・パナソニックのあるエリア、そしてC街区が日本テレビのあるエリアなのです。
カレッタ汐留から新橋方面に向かうには、このA街区からB・C街区を抜ける通路を使うことにより一直線で移動できます。 この辺りが大規模開発によって造られた街の良さで、実にコンビニエンスなのです。しかもこの通路によって地下鉄大江戸線・銀座線、ゆりかもめ、JR線がつながっているのですから。

ということでこの1区のメインストリートを新橋方面に向かいますが、そこには「亀の噴水」という判ったような判らないような不思議な噴水があります。噴水といっても亀の甲羅です。
カレッタ汐留


毎正時にはじまるようですが、ちょうど30分なので先に進むことにします。機会があれば見てみたいものです。

日本テレビ

メインストリートをしばらく進むと左側がC街区の日テレです。

夏休み中ということもあって、子供だましのイベントが行なわれています。
フジテレビも然りですが、メディアのパワーを生かしたイベントがこのところ恒例になっており、今回は「汐留博覧会・汐博2010」と題されたイベントです。
日テレ汐博2010 日テレ汐博2010 日テレ汐博2010


さすがに暑苦しいのでここはスルーをします。

と、立ち去ろうとしたときに何やらの案内板がかけられているのが目に留まりました。
仙台藩上屋敷跡 イベントの装飾をされていたので余計目につくものです。


江戸時代の仙台藩上屋敷跡
ここは、汐留遺跡の発掘調査によって、仙台藩上屋敷跡であることが確認された場所である。
江戸時代、全国の大名は江戸に藩主や家臣団が住む藩邸を設けており、初代仙台藩主伊達政宗の時代には、外桜田(日比谷公園)や愛宕下(新橋5・6丁目)などに屋敷があった。この地には、寛永18年(1641)、下屋敷が設けられ、延宝4年(1676)には上屋敷となり、以降幕末まで仙台藩の江戸における拠点となった。
屋敷の東北部から汐留川(仙台川ともいう)に接するかたちで大きな舟入場が発見されている。下屋敷時代は、藩の物資の集積場・倉庫の役割を担っていたので多くの物資の出入りがあったと考えられる。
仙台市・日本テレビ』(現地案内板説明文より)

その当時の地図が掲載されていますが、相当な広さを持っていたようです。さすがに上屋敷だけのことはあるようです。
仙台藩上屋敷跡


それにしても意外なところで江戸が見つかったものですが、以前、日テレのあった(現在もあるのですが)麹町の社屋はもと番町皿屋敷のあったところだそうなので、日テレは江戸には縁があるのでしょうかね。
最後に、このC街区の反対側のB街区には旧新橋停車場が復元されているので寄ってみることにします。

旧新橋停車場

パナソニックビルを抜けると、いきなり「旧新橋停車場」の復元されたホームを見ることができます。
旧新橋停車場


プラットホーム
構造
プラットホームは「盛土式石積」という構造で作られています。
両側面の真下には、溝状に地面を掘って基礎石を敷き詰め、その上に切石を石垣のように積んで土留め壁が作られ、内側には土が詰められました。基礎石には龍野藩脇坂家・仙台藩伊達家両屋敷の礎石などが使われました。切石は笠石を含めて6段あり、地表には笠石を含めた上3段が出ていました。最下段部分は小口面を揃えて横に並ばせ、2段目から小口面と長手面を交互に並べて積んでいます。ただし、一律的に小口面と長手面が交互になっているわけではなく、2.3段目では小口面が続く箇所もあり、4.5段目では長手面が並ぶ箇所もあります。
規模
プラットホームの全長は151.5m、幅は9.1mありました。再現されたのはそのうち駅舎寄りの25mです。遺跡指定の範囲に残されているプラットホームの遺構は35mです。』(現地案内板説明文より)

これがその盛土式石積の遺構なのでしょうが、今一意味が良く分かりませんが、わかったふりだけしておきましょう。
旧新橋停車場


それにしてもシンプルながら、明治時代のの威信をかけた息吹を感るプラットホームです。
旧新橋停車場


プラットホームの右側には当時のレールが展示されています。
旧新橋停車場


0哩(マイル)標識
1870年4月25日(明治3年3月25日)、測量の起点となる第一杭がこの場所に打ち込まれました。1936(昭和11)年に日本の鉄道発祥の地として0哩標識と約3mの軌道を復元しました。1958(昭和33)年10月14日、旧国鉄によって「0哩標識」は鉄道記念物に指定され、1965(昭和40)年5月12日、「旧新橋横浜間鉄道創設起点跡」として国の指定史跡に認定されました。
創業時の線路
創業当時、枕木やレールの台座(チェアー)は小石や砂の混じった土を被せられ、レールの頭だけが地表に出ていました。レール断面は上下対照のI型で、双頭レールといいます。
この復元軌道の半分は小石を被せて当時に近い状態を再現し、残りは枕木や台座が見えるようにしました。双頭レールは錬鉄製で、1873年にイギリスのダーリントンで作られ、官設鉄道で使われたあと、新潟県柏崎市の製油所で使われたもので、新日本石油株式会社、新日本石油加工株式会社の両社からご寄贈いただきました。』(現地案内板説明文より)

それにしても砂利に埋まったこの軌道で良く脱線しないものですね。まあ、速度も遅かったのでしょうが…。

まさしく鉄道発祥に相応しい0哩標識と軌道です。現在は当然マイルではなく「0キロポスト」と呼ばれていますが、現在の東海道線の0キロポストは東京駅にあるのです。
旧新橋停車場


ここから建物をグルッと廻って正面に向かいます。エントランスの部分の説明です。
旧新橋停車場 旧新橋停車場


駅舎玄関遺構
ここに残されているのは、正面玄関の階段の最下段として使われていた切石です。正面玄関の階段は9段あったことが、当時の写真からわかっています。』(現地案内板説明文より)

その復元した階段と、その遺構がこれのようです。
旧新橋停車場 旧新橋停車場


これだけ見ると、まあ…、ですが、明治初期の石段ですからとっても貴重なものと…、若干難しくなってきました、感動するのが。
館内にも遺構が残されているのですが、なぜかそちらは撮影禁止ということで、写真は写せませんでしたが、男子たるもの一度は行くべきであろう…、などと勝手なことを思い描いた「旧新橋停車場」でした。
江戸から明治への変遷の激動の一つでもあるわけですから、鉄チャンならずとも非常に貴重な施設といえるでしょう。

旧新橋停車場をでると右側に蓬莱橋の交差点、そして左側が新橋の交差点です。ここで左側に進むとスタート地点の「新橋」交差点に戻ります。
新橋・汐留は江戸の香りを存分に嗅ぎながら、明治・大正・昭和、そして平成の文化も楽しめる意外なワンダーランドでした。
そして最後に気付いた江戸の文化がそこにありました。

「新橋」の交差点の角にある「玉木屋」です。
玉木屋 玉木屋


店の看板にはSINCE1782とかかれていますので、江戸時代天明2年の創業のようです。
玉木屋


越後の国の通称、玉木村の七兵衛が店を構え、郷里の名にちなんで玉木屋と名付けたそうです。当初は「座禅豆」で有名だったそうですが、三代目のときに「つくだ煮」を作り上げ、現在では幅広い商品を扱っているようです。
最後の最後にも江戸の香りが残っていたようです。

参考:【玉木屋】http://www.tamakiya.co.jp/

東京迷宮案内として初めての散策でした。
かなり身近な場所でありながら、知らないことがたくさんありました。また歴史として貴重な史実が多く残っていました。
江戸の江戸時代における江戸の息吹、そんなものに少し佇んでみることが出来たようです。
今後、東京でどんな江戸が味わえるのか、非常に楽しみになってきます。

2010.8.13記
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