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「光の天才画家とデルフトの巨匠」を招いた男

フェルメールの人気

噂の”フェルメール展”かなりの人気で、相当な待ち時間が必要との事。
試しに待ち時間を教えてくれる展覧会ダイヤルというものがあるので通話してみると、平日の午前中にも関わらず何回掛けても通話中で掛からない。意味があるのか無いのかわからないダイヤルサービスですが、「常に通話中ということで、どれだけ混雑しているかは察ししろ!・・・」とでも言いたいのでしょうか。

それにしても異常なほどの人気です。オフィシャルサイトには”11月11日(火)、開催87日目で来場者数が60万人を突破しました。”とあります。単純計算すると1日に約6.900人ですから、異常といえば異常です。
まあ、一つの人気のバロメーターとしていつの間にか上野駅構内にフェルメールグッズの販売ブースが出来ていたことからも推測できますね。
フェルメールグッズ店舗 【上野駅構内のフェルメールグッズ店舗】

今回の展覧会、「光の天才画家とデルフトの巨匠たち」と付けられたとおり、フェルメール研究者の小林頼子目白大学教授は、フェルメールの人気の理由を「作品に光学画像を思わせる特徴があることも現代人の心をとらえるのかもしれない」と分析しています。更に、作品数が少なく、希少性が高いことが人気の理由でもありそうで、一挙に7点もの作品が集まった今回は、人気が出るのは当然なのかもしれません。
因みに以下の年表は、これまでに日本に来日したフェルメール作品と展覧会です。出典はウィキペディア。

1.1968年・・1969年「レンブラントとオランダ絵画巨匠展」国立西洋美術館、京都市美術館
《ダイアナとニンフたち》
2.1974年「ドレスデン国立美術館所蔵 ヨーロッパ絵画名作展」国立西洋美術館、京都国立博物館
《窓辺で手紙を読む女 》
3.1984年「マウリッツハイス王立美術館展」北海道立近代美術館、国立西洋美術館、愛知県美術館
《真珠の耳飾の少女》《ディアナとニンフたち》
4.1987年「西洋の美術 その空間表現の流れ展」国立西洋美術館
《手紙を書く女》
5.1999年「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」京都市美術館、東京都美術館
《手紙を書く女》
6.2000年「日蘭交流400周年記念特別展覧会 フェルメールとその時代」大阪市立美術館
《聖プラクセディス 》《天秤を持つ女》 《リュートを調弦する女 》《真珠の耳飾の少女》《地理学者》
7.2000年「アムステルダム国立美術館所蔵 17世紀オランダ美術展 レンブラント、フェルメールとその時代展」愛知県美術館、国立西洋美術館
《恋文》
8.2004年「フェルメール《画家のアトリエ》 栄光のオランダ・フランドル絵画展 ウィーン美術史美術館所蔵」東京都美術館、神戸市立博物館
《絵画芸術》
9.2005年「震災復興10周年記念 ドレスデン美術館展 世界を映す鏡」兵庫県立美術館、国立西洋美術館
《手紙を読む女》
10.2005年・・2006年「オランダ絵画の黄金時代 アムステルダム国立美術館展」兵庫県立美術館
《恋文》
11.2007年「フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展」国立新美術館
《牛乳を注ぐ女》

1968年からのおよそ40年間で、展覧会は11回開催されており、今回が12回目となります。
60年代、70年代、90年代に各1回、80年代に2回の計5回開催されてますが、2000年以降は6回開催されており、今回で7回目となります。つまり40年のうちこの10年間に開催された展覧会が多いということが何を意味するかと考察すると、1つには最近日本でもフェルメールの人気が上がってきている。つまり芸術やアートの底辺が広く厚くなっている傾向であるのではないか。もう一つは、それだけフェルメール作品を日本に借り入れられる何かのパワーが上がっている結果であるとか。
この様なことが考えられますが、要するに、人気が出たから展覧会が多くなったのか、展覧会が頻繁にあるので人気が出たのか、ということで結局は”卵と鶏”になってしまうのですね。そして、人気があるから多くの客を呼ぶという論理でしょうか。

確かに、これだけの人気ですから多くの方が来場するのも無理ない話ですが、そのうち本来のアートやフェルメールなどに日頃から親しんでいる所謂、好事家がそれ程多いとは考えられません。恐らくPR効果による動員パワーが上がったという結果は容易に想像できます。
自分自身を考えれば正にパブリシティ効果ということは明白でしょう。
よくよく考えれば、私自身のアートや芸術への興味自体は悲しいくらい希薄なものです。思い起こせば、小、中学校の見学などは別として、比較的有名な作品や展覧会などと言うものは皆無に等しい位のもので、恐らく(これ以前は記憶が定かでない)初めての絵画鑑賞は、あの《モナリザ》だったはずです。

モナリザ初公開(後にも先にも)の時に上野の国立博物館へ行きました。確か高校生だったと思います。平日、授業を抜け出して3.4人の友人と共に行きました。それでも1、2時間は待たされたのではないでしょうか。
モナリザ展 【当時のモナリザ展ポスター(c)荒木淳一の庭】
博物館内に入っても、展示されている部屋は大変広く、その中で1点だけ展示されていて部屋の中を来場者が2重3重に渦巻き、《モナリザ》の前では立ち止まれない、っといった情景だったような記憶があります。(なにぶん30年以上前の話ですから・・・)

その次に見た有名な絵画は、やはり《モナリザ》でした。
ちょうど日本で見てから約10年後、ルーブル美術館で再び対面することが出来ました。まだ、今のように《モナリザ》だけ特別な空調施設の展示ではなかったと記憶しています。
当然、ミロのヴィーナスとか他の展示物も見ましたが、如何せん半日くらいだったので、それ程多くを見ることは出来ませんでしたし、あんまり憶えていないのですね、恥ずかしながら・・・。
それから4.5年後に山梨で《種まく人》、ミレーでしたか鑑賞した記憶があります。ただ、間違いなく言えることとして、これは決してミレーを見るために行ったのではないということです。何のために行ったかはっきり憶えていませんが、恐らく会社の社員旅行か、あるいは家族旅行で行った先に偶然あったので、的な話だと思います。

このような人ですから、別段絵画に特に感心があった訳でもなく、さらにフェルメールに特別な興味があった訳でもないのです。それでもあえてフェルメール展に行く理由は・・・ズバリ、”ミーハー”です。そう、”みーちゃん、はーちゃん”なんです。
きっかけは”フジテレビ”ではなく”TBS”。
11月3日に文化の日スペシャル・世界芸術ミステリー「フェルメールの暗号」という番組です。見られた方も多かったかもしれませんが、簡単に言ってしまえばこんなところでしょうか。

「フェルメールが絵画に残した謎・・・暗号を3人の男が読み解く」という触れ込み。
その3人とは、
1.フェルメールを発掘した男(・・・金儲けが出来る!秘密)
2.フェルメールの贋作男(・・・自尊心からの復讐劇)
3.独裁者ヒトラーがフェルメールに魅せられた理由(・・・単に世界の名画を集めたかっただけ)
といったら面白そうですか。全く面白そうだとは思いませんでしょう。
でも、こんな内容でも、

『光の天才画家「ヨハネス・フェルメール」のその美しい絵画は野心溢れた男たちの人生、そして歴史をも動かしたのだ。 透明な光、その美しさの裏側に画家・フェルメールが託した、物言わぬ暗号の意味とは・・・!
・・・フェルメールが絵画に残した謎の暗号/メッセージが、ついに明らかになる!』

と書かれたら確かに見ますよね、TV。【全文掲載はこちら(c)TBS】

恐らく番組を見られた方の多くは多分こう言うでしょう。「言うよね?」(By 大西賢示)
突っ込みどころ満載の番組で、いちいち突っ込んだら紙面がいくらあっても足りないといっても過言ではないでしょう、って言うくらいトンデモな番組。
イントロ部分からいきなり、2枚の《モナリザ》の件。えっ、ええー、最初からパクリ!?
一気に途中省略して、極めつけは「独裁者ヒトラーがフェルメールに魅せられた理由」・・・
ゲストの山田五郎氏さえ見終わって「強引だね?」と感想を漏らしたくらいだから、一般視聴者にとっては”鼻から牛乳””とんでも八分”。地獄の隅で小さくなっているヒトラーがみたら、おそらく「アホか!」の一言。馬鹿馬鹿しいにも程があるほどの内容。
”マクダラのマリア”の二番煎じ、或いは二匹目の鰌かもしれないが、それにしてはチープ、チープ、チープすぎる!

「視聴者なめたらあかんで・・・」 やはり落ちるところまで落ちてしまったかTBS的なところでしょうか。
かつては”ドラマのTBS”と言われ、「私は貝になりたい」から始まって「岸辺のアルバム」や「金妻」「ふぞろいの林檎」などをへて「渡鬼」まで話題作や問題作などかなりクオリティの高いドラマを制作していたと記憶します。 それが今や、数字の取れるのは発言に興味のある”アッコにお任せ”と大量投入の”感謝祭”くらいなもの。ドラマだって”渡鬼”と”黄門様”のダッチロール。最近では二進も三進もいかず、挙句の果てに”私は貝・・・”のリメイク。
イベント宣伝なら、それでも良いから、せめて見ていて楽しい番組を制作して欲しいものです。 感動とか啓蒙とか無関係のチープで胡散臭い番組はもう結構です。
と、これだけ局・番組批判しているにもかかわらず、それに乗ってしまう私は・・・恐らく最低なミーハーなヤツなんです。

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