豊作万作、悪疫退散、上尾の奇祭・夏祭りの原点

概要

「どろいんきょ」は埼玉県上尾市大字平方の上宿地区で、毎年7月中旬の日曜日に行なわれている祭りです。
いわゆる祇園祭で、夏祭りとか天王様とも呼ばれ、疫病退散・五穀豊穣を祈念して盛大に行なわれています。
祭りでは、御輿の渡御が行なわれますが、このとき「どろいんきょ」と呼ばれる行事を行ないます。これは、神酒所である民家の庭に水を撒き、その上でさらに水を掛けながら、白木造りの「いんきょ御輿」を泥だらけにして転がすというものです。

「どろいんきょ」は、本来平方の上宿、下宿、南、新田の四地区を渡御して行なわれるものでありました。この四地区の渡御を行う祭りは、大正12年を最後に行なわれなくなり、行っても各町内ごとに不定期に行っていましたが、昭和48年に上宿地区で本格的に復活し、以降例年行われて現在に至っています。どろいんきょ」という名称や由来についてはよく分かっていません。しかし、古くなって隠居した御輿を祇園祭に担ぎ出して転がし、泥だらけにしたからであるとか、隠居した人たちが余興で担いだのが始まりであるなどという説が伝えられています。
なお、平方の「どろいんきょ」は、昭和57年3月に上尾市指定民俗文化財に指定され、平成4年6月には、埼玉県選択無形民俗文化財に選択されています。(「どろいんきょ」パンフレットより)

八枝神社

P1200597.jpg 「お山出し」といわれる儀式が八枝神社で行われます。
八枝神社は県道川越・上尾線に面した荒川近くにあり、祭神は素盞鳴尊、例祭は4月20・21日です。
創立は江戸時代の元禄年中(1688から1704)と伝えられ、古くは牛頭天王社と称したそうで、正徳元(1712)年社殿を再建し、大正8(1919)年拝殿を新築、昭和初年に「平方八枝神社」と改称した由緒ある神社なのです。

P1200600.jpg 神楽殿に渡御用の御輿と白木造りの御輿が供えられており、まずは神主による祝詞です。


P1200603.jpg 境内には結構沢山の観客も詰掛けていますが、90%以上アマチュアカメラマンです。


最近は何処に行っても年輩のカメラマンが多いのですが、意外と年輩の女性のカメラマンも多いのも昨今の特徴ではないでしょうか。

P1200604.jpg 一通り儀式が済むと当然のことながら来賓の挨拶です。最初は上尾市長です。


P1200611.jpg 来賓の挨拶が終わるといよいよ「どろいんきょ」の開始で、実行委員会の合図で担ぎ手が一斉に神楽殿の御輿を担ぎ挙げ、担ぎ上げられた御輿は一旦境内で揉まれます。


P1200614.jpg 最初は渡御用の御輿です。


P1200616.jpg P1200622.jpg そして白木のどろいんきょ用御輿です。


P1200619.jpg 二つの御輿が境内でもまれたあとはそれぞれ神社を出発します。


P1200623.jpg 最初は子供達の担ぐ子供御輿が先頭で、渡御御輿が続きます。


P1200626.jpg そして最後にどろいんきょ御輿が出発です。


梅雨明け宣言のされた翌日の今日、すでに気温は30度を越えているようです。
「どろいんきょ」に相応しい夏の一日、まさに「どろいんきょ」日和ともいいましょうかね。

4班:どろいんきょ

八枝神社を出発した御輿は、10の班で構成されている上宿の各班で出す神酒所を廻る形で渡御が行われます。
そして、この神酒所の中の6ヶ所で「どろいんきょ」が行われるのです
そして最初に「どろいんきょ」を行うのが4班です。

P1200634.jpg P1200637.jpg 「どろいんきょ」場ではどろいんきょに備えて水が撒かれています。
まさに嵐の前の静けさでしょうか。


ギャラリーも大勢で徐々に期待と興奮が高まってくるようです。

P1200639.jpg そして、いよいよ「どろいんきょ御輿」の入場です。


P1200653.jpg P1200655.jpg お囃子も奏でられ雰囲気も最高潮に達し「どろいんきょ」が開始されました。


P1200670.jpg 純白のダボがみるみるうちに土色に変わっていきます。


P1200660.jpg P1200661.jpg 廻りからは御輿を転がす若衆に容赦なく水を浴びせかけるのです。この暑さですから力水ともなるのでしょう。


P1200658.jpg 御輿の転がしも最高潮に達すると時折、御輿を立て掛け一気に倒します。
この時の泥水がギャラリーに容赦なく降りかかってくるのです。


多くのギャラリーは一様に洋服よりもカメラをかばうようです。まあ、価格が違いますし、洋服は洗えますから…。
こうして約10分ほど繰りひろげられた4班での「どろんきょ」は終了し次の神酒所に向います。

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