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入遠野・四時散策

本日午後からの散策は、遠野方面です。
今回で12回目のいわき散策となるのですが、遠野は始めて訪れる地です。
遠野という地名は、あの遠野物語で有名な岩手県の遠野を思い浮かべますが、いわき市の遠野も中々風情ある町だそうです。
初めて訪れる地に期待も膨らみます。

入遠野川

湯本の自宅を出たのが昼少し前です。湯本から県道14号線、通称・御斎所街道をまっすぐ進むだけです。
30分くらいで遠野地区にはいります。

しばらく行くと右側にみそ焼きおにぎり うさぎやなる看板が目に付いたので、ちょいと立ち寄ってみました。
うさぎや

うさぎや 店舗はこじんまりとしたお店ですが、結構新しいお店のようです。最近できたのでしょうかね。

うさぎやの焼きおにぎり 所謂、焼きおにぎりですが、焼きおにぎりが売りの店舗とは一体、と言う事で味見がてら家内と1つづつ食してみました。

辛目の味噌味に香ばしいといった、一般的な焼きおにぎりとは違い、甘めの味噌でニンニクの風味で香ばしさを出すといった一風変わった焼きおにぎりです。決して不味くはありませんが、好みの分かれるところでしょう。
話のネタにはよいかもしれません。

県道14号線を進みます。途中のT字路を右折して県道20号線を北上すると左側に入遠野川ヤナ場があります。
9月から11月初旬まで仕掛けられているそうで、右側の建物で鮎を食べることができるようです。
入遠野川ヤナ場

入遠野川ヤナ場 流れる入遠野川は実に綺麗な川で、このあたりは水遊びにも良いのでしょう。

これがヤナで、初めて見たのですが結構大掛かりなものなのですね。
入遠野川ヤナ場 入遠野川ヤナ場

折角なので鮎を食べに食堂に向います。
一角では次から次へと鮎を焼いている焼き場があります。
入遠野川ヤナ場 入遠野川ヤナ場 2人の方が焼いているのですが、9月といっても流石に気温も高いため、炭火と相まって大汗で鮎を焼いています。

実は私も家内も鮎は嫌いではないのですが、魚のなかでは比較的食べたいと思わない鮎なのです。一般的な鮎の塩焼きはどうもパサパサで(美味しいのを食べたことがないから、かも知れませんが・・・)美味しいと思えないのですね、これが。
鮎の塩焼き ですので、ここでも1尾だけ、縁起物程度のつもりでいただきました。

焼立てだからでしょうか、結構脂ものっていてパサパサ感がなく、しかもかなり甘い味がするものです。
意外に美味しいものなのですね。ちょっと鮎を見直しました。
ここも話のネタにはうってつけかもしれません。

2件目のつまみ食いとなったのですが、ここから本格的に昼食に向いました。(どれだけ食べるのでしょうか)
昼食は名物のうなぎでもと思ったのですが、若干つまみ食いが効いていたので、来るときに14号線沿いにあったお蕎麦屋で食事をすることにしました。
うつつ庵外観 そのお蕎麦屋は【手打ちそば うつつ庵】で、なかなか洒落た造りの建物です。

ここで、美味しい蕎麦でゆっくり昼食をいただきました。長閑な場所で、長閑な時間を過ごしたちょっとグルメな面持でした。

龍神峡

ここからは先ほどの県道20号線を逆に南下し、20号線沿いの建龍寺の脇を入り進むと、鮫川渓谷です。
紅葉の名所としてシーズン中は賑わうようですが、まだ9月では訪れる人も少ないようです。
橋が見えてきた辺りが龍神峡というそうです。
滝神橋

文字通り龍神とは水を司り、雨を降らせる龍の姿をした神のことで、河原に転がっている緑色の尖った岩を上から見ると、龍の背びれにそっくりであることから龍神峡と呼ばれるようになったそうです。
また、この龍神峡から下流の巨大な真鯉が棲んでいて、時折豪雨をもたらす真鯉だったそうです。この真鯉を龍の化身と信じた村人達が龍の怒りを鎮めるために龍埜神社を祀ったという伝説があるそうです。

橋があるのでそこで、その龍神峡を間近に見ることにします。
滝神橋

龍神峡 橋から見た龍神峡がこちらで、確かに龍の背びれに見えないこともないですね。

龍神峡 反対側の下流方向は、渓谷美らしい雰囲気が醸し出されています。

因みにこの橋は、てっきり龍神橋と思っていたのですが、よくよく見ると滝神橋と「龍」とは関係ない橋なのは何故でしょうか。
滝神橋

龍神峡の龍神橋とした方が、シックリくるのですがね。
もともとは滝神橋だったのが、渓谷だけ龍にあやかって龍神峡にしたのか、単なる誤字で滝神橋にしたのか・・・。しかし、わざわざ滝神橋としているのですから、何か意味があるのでしょう、きっと。最も滝の漢字は瀧とも書きますから水に棲む龍ということで意味があうのかもしれません。

橋を渡りきった正面に一つの石碑があります。「西行法師巡錫乃地」と刻まれています。
西行法師巡錫乃地碑

鮫川渓谷 龍神峡 西行戻し
鎌倉時代初期、漂泊の歌人として名高い西行(1118から90)は、全国各地の名所旧跡を訪ね優れた歌を詠んでいる。そうした旅のおり、陸奥国菊多郡上遠野郷滝村の鮫川渓谷を訪れたという昔話が残っている。
西行がこの地にさしかかったとき、粗末な着物に篭を背負った童子に会い、行く先を尋ねたところ「冬生えし夏枯れにける草を刈るらん」と即座に答が返ってきた。その草とはムギであり無造作に応えなかった童子の機知に自分を恥じてきびすを返して戻ったという。そしてこの地に「西行戻し」の名がついたといわれる。
この伝承にちなんで昭和31年、「西行法師巡錫乃地」に、西行の歌「降り積みし高嶺の深雪融けにけり清滝川の水の白波(新古今和歌集)」を添えて刻まれた歌碑が地元の有志により、鮫川渓谷の美しさを後世に残そうとして建立された。
平成17年錦秋 遠野の清流・鮫川を考える会』(現地案内板説明文より)

太田道灌の山吹伝説と似たような意味合いでしょうかね。全国にはこのような伝説はきっと多くあるのでしょう。
それよりもこれを読んでこの辺りが昔は滝村や清流川といわれていたことから、やはりこの橋の名滝神橋が先にあったのでしょう、推測ですが。

また、その隣にこんな案内板もありました。

鮫川渓谷 龍神峡 サツキと黄門様
花の季節に渓谷に彩を添え景観を引き立てていたサツキは、ツツジ科の園芸種の原種の自生地の北限とされている。環境の変化と心ない乱堀により姿を消しつつあり県絶滅危惧1類に指定された。
渓谷に咲き誇るサツキの美しさは多くの人々を魅了した。その一人に水戸光圀がいる。旧平藩主内藤家文書の「萬覚書」の元禄10年(1697年)4月25日に、水戸光圀公が隠密にこの渓谷のサツキのご見物にお出でになるので道路の清掃や渡し舟の準備などについての記録がある。この地を訪れた助さん格さんを従えたおなじみの黄門様ご一行の情景がしのばれる。
平成17年錦秋 遠野の清流・鮫川を考える会』(現地案内板説明文より)

まあ、うっかり八兵衛はいなかったのでしょうが、ここでは単なる推測ではなく文書として残っていることが非常に重要です。この手のものは結構創作・憶測が多いですからね。
それにしてもサツキが県といえども絶滅危惧種だったとは意外でしたね。

道の反対側の橋の袂にはもう一つ石碑が立っています。
鮫川渓谷碑 上の碑には「鮫川渓谷」、下の石碑には「龍神峡」と刻まれてて、団子のように重なっている珍しい石碑です。
これはもともと一つの碑ではなく、別々だったものを林道鮫川線を作るのに邪魔だったため合体させたものだと言われています。

載せなくても良いのではないのかな、と余計なお世話をしてしまいそうな石碑でした。

ここから上流、下流ともに遊歩道(林道)がつづいていますが、また紅葉の頃に訪れたいものです。
入遠野川とコスモス 上流にはすでにコスモスも咲き始めているようで、いよいよこれから秋の行楽シーズンを迎えるのでしょう。

四時ダム

今回の散策はこれにて終了し、家路につくことにしました。県道20号線をそのまま南下し常磐道の勿来ICから帰る予定ですが、県道20号線の途中に滝富士登山道入口なる道標がありました。
滝富士登山道入口

このいわき市の滝富士は親子3代で登れる山というキャッチフレーズで、1時間程度で登れる幅広い年齢層に楽しめる山で、山と渓谷社の「ふるさと富士百名山」に選定された名山だそうです。標高は約306m、距離2.5kmの手軽な登山ができるようです。
ただ、ここからでは滝富士の姿を見ることはできませんが、少し先へ走ると道路の先にくっきり滝富士を見ることができます。
滝富士 実に形のよい山の姿ですが、この登山道から2.5kmなのでしょうか、もっとずっと距離があるように思えるのですが。

勿来ICに近づいたところで、四時ダムの道標があったのでダム好きとしては寄らずにはおけないでしょう、とばかりに立ち寄ることにしました。
四時ダムのある場所は田人地区で、ここも始めて訪れるエリアです。
国道289号線を北上し、四時大橋を渡ってしばし進むと左側に四時ダムトンネルがありトンネルを抜けると四時ダムに到着です。
四時ダムトンネル

四時湖 駐車場の前には大きなダム湖が見えます。四時湖と命名されており、その上流が四時川です。

この四時ダムは、昭和39年のいわき市を中心とした新産業都市の指定により、いわき地区に重化学工業関連企業が増加したことから、工業用水の安定供給、生活用水の供給確保が急務となったことから、治水と利水を目的に計画され、昭和59年に完成したダムです。
恐らく地盤が堅固でないため、コンクリートダムでは建設できなかったのかもしれませんが、中心部に粘土などで固め、その両脇を砂利や砂で覆うセンターコア型ロックフィルダムです。

まずは提体に向かいます。
管理橋 銘水 四時ダム ダム提体に向かうには、まずはダムの管理橋を渡るのですが、その手前に銘水 四時ダムという飲料水があります。

もともとダム管理所の生活用水は、ダム湖の水をろ過していたのですが、降雨などで飲用に適さなくなったため、ダム監査廊に浸み出している水が異常や臭みも無いことから飲用に適しているとして、平成5年から管理所の生活用水として使用しており、 そしてこの浸み出している水が「おいしい水」との評判が広がったため、平成22年3月から希望者にこの原水を提供することになったそうです。

管理橋からは洪水ゲートと洪水吐を見ることができます。
四時ダム洪水吐

やはりダムの一番の醍醐味は洪水吐でしょう。個人的には何となくダムのシンボルのように思えます。

「潤」記念碑 管理橋を渡ると右側に記念碑があります。記念碑には「潤」の一文字が刻まれています。

記念碑について
昭和58年(1983)10月に、四時ダムが竣工するにあたり、当時の福島県知事松平勇雄氏がこの碑に揮ごうしました。
文字は「潤(い)」で、「ダムに満々と貯水し、いつまでも枯れることなく、潤っているように」との願いが含まれています。』(現地案内板説明文より)

花・人・みどりの水源地域活性化大賞 この周辺はダムの休憩施設になっており、別の案内板も立っています。

花・人・みどりの水源地域活性化大賞 「最優秀賞」受賞記念
この賞は、国土交通省及び林野庁が主催する「森と湖に親しむ旬間」行事の一環として行なわれている「花・人・みどりの水源地域活性化大賞」である。
ダム水源地域活性化のため、四時川流域の河川整備事業、四時ダム周辺の植栽、清掃、フリーマーケット、並びに「四時ダムまつり」への協力等の活動を行なってきたふる里「しとき」を考える会が、平成18年度の全国最優秀賞を受賞したものである。
ここに、受賞を記念しプレートを設置する。
平成19年4月 ふる里「しとき」を考える会 福島県鮫川水系ダム管理事務所』(現地案内板説明文より)

このダムは、平成12年に地元からの要請で四時ダム周辺地区の一部開放を実施し、平成14年から休憩所、公衆トイレ、提体防護柵、案内標識などを整備し平成17年に全面開放され、その後、四阿などを追加設置し、勿来の関、四時川渓谷と並んでいわき市南部の観光資源として年々観光客が増大しているそうです。
現在、ダムの自然に親しめる空間を提供し、ダムの必要性、水資源の重要性、そして提体から海の見えるダムとしてPR活動を行なっているのです。
このような努力の根源が、先のふる里「しとき」を考える会などの活動にあらわれているのでしょうね。前出の銘水 四時ダムなどもその一環のようです。

ちょうどこの休憩施設から四時湖が一望できます。
非常用洪水吐 四時湖の左側に小さな建物があるのですが、これは取水設備でここから地下のトンネルでダムを抜けて下流の放流バルブから放水されるのです。

こちらは非常用洪水吐のようですが、現在はこちらが使用されているようです。
静かな湖に癒される思いです。

四時湖を眺めて一息ついた後は、ダムの目玉である海の見えるダムポイントへ移ります。
提体の天端を進み、突き当りが海の見える地点のようです。
四時ダム天端 四時ダム天端

この天端は洪水吐と同様、実にダムらしい情景です。嘗てはこの防御柵はなかったようで、一般公開されるようになって作られたものです。
天端を歩いてポイントにつきましたが、残念ながら今日は海を見ることができない天候のようです。
海の見えるダム、ポイント 海の見えるダム、ポイント

海の見えるダム、ポイント 横にある案内板に掲載されている写真ではこの様に見えるようですが。

また機会があれば訪れて海を見たいものですが、確かに見えれば奇跡とでもいえそうな僅かな時間と空間のようです。

駐車場付近に戻ってから、ダムの横にある公園に行って見ます。
四時ダム公園 200数段の階段を登ると、細長い遊歩道のある四時ダム公園です。

ここからは四時ダムが一望できるロケーションです。
公園からの風景 公園からの風景

左側がダム提体で、右側が四時湖です。階段はちょっと辛いかもしれませんが、一見の価値ある風景です。

今回は、八景探索、不思議な交差点、そして初めて訪れたエリアというバリエーションにとんだ散策ができました。
これから紅葉のシーズンを向え、渓谷の多いいわきですから、次は紅葉狩りに遠野や田人をまた散策してみたいものです。
いわきの秋は散策を始めてから2シーズン目を迎えます。

2010.10.13

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