上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

昭和記念公園 #1

入園する前に、すこしこの公園のことを知っておきましょう。
この公園の正式名称は「国営昭和記念公園」で、昭和天皇在位50年記念事業の一環として構想・建設決定され、戦後米軍が旧陸軍施設を接収した立川市と昭島市の両市にまたがる立川基地跡地のうちの180haを記念公園としたもので、1978(昭和53)年度より国土交通省により施設整備が進められ、1983(昭和58)年、昭和天皇御臨席のもと、約70haが開園し現在に至っているそうです。
ここで折角ですから国営公園について少し調べてみます。

最初に混同しないように国が管理している公園を把握しておきます。
国の公園には3種類あり、1.国民公園、2.国立公園、そして3.国営公園の3つがあります。
1.国民公園:環境省が管理する公園の一つで、国が設置・管理する公園で、都市公園・自然公園以外の営造物公園です。
現在は皇居外苑・新宿御苑・京都御苑の3ヶ所が国民公園で、管理上、千鳥ヶ淵戦没者墓苑も含まれているそうです。
2.国立公園:自然公園法に基づき自然の風景地を保護し利用の促進を図る目的で、環境省が所管する自然公園です。似たものに国定公園がありますが、国定公園は都道府県に管理を委託するのに対し、国立公園は環境省自らが管理する違いがあります。
現在、29ヶ所指定されていて、関東地方には日光国立公園、富士箱根伊豆国立公園、秩父多摩甲斐国立公園等があります。
3.国営公園:都市公園法に基づき国土交通省が所管する都市公園です。
都市公園法には2種の条件を規定しています。
A:都府県の区域を超えるような広域の見地から設置する都市計画施設である公園又は緑地 B:国家的な記念事業として、又は我が国固有の優れた文化的資産の保存及び活用を図るため閣議の決定を経て認定する都市計画施設である公園又は緑地 この規定から言えば「昭和記念公園」はBに基づいて指定されたといえるのです。

3つの分類は理解できましたが、実際に国営公園は現在いくつあるのかといえば、以下の17ヶ所あるのだそうです。
□北海道:国営滝野すずらん丘陵公園
□東北:国営みちのく杜の湖畔公園(宮城県)
□関東:国営ひたち海浜公園(茨城県)、国営武蔵丘陵森林公園(埼玉県)、国営東京臨海広域防災公園、国営昭和記念公園(東京都)
□中部:国営越後丘陵公園(新潟県)、国営アルプスあづみの公園(長野県)、国営木曽三川公園(岐阜県・愛知県・三重県)
□近畿:淀川河川公園(京都・大阪府)、国営明石海峡公園(兵庫県)、国営飛鳥歴史公園(奈良県)
□中国・四国:国営備北丘陵公園(広島県)、国営讃岐まんのう公園(香川県)
□九州・沖縄:国営海の中道海浜公園(福岡県)、国営吉野ヶ里歴史公園(佐賀県)、国営沖縄記念公園(沖縄県)
因みにこの中で国営武蔵丘陵森林公園(埼玉県)、国営昭和記念公園(東京都)、国営飛鳥歴史公園(奈良県)、国営吉野ヶ里歴史公園(佐賀県)、国営沖縄記念公園(沖縄県)の5ヶ所が先ほどの規定のBによって設置されたものです。
このようにそれほど多くない国営公園で身近な関東エリアに4ヶ所もあるのですから、一通りは訪ねてみたいものです。

アウトラインがつかめたところで、散策に入ります。
西立川駅を出ると直ぐ目の前に公園の門があります。
西立川駅 公園ゲート
恐らく閉門と同時に閉められるのでしょう。まさに公園の為の駅出口といったところです。
ゲートを抜けて進むと公園のエントランスとなります。
公園エントランス
鳥が羽を拡げたようなエントランスゲートで、より自然を強調しているかのようです。
入園料400円を支払って入園します。
この「昭和記念公園」の敷地は“L”型になっていて、それが大きく5つにゾーニングされています。
ゾーンマップ 《図:オフィシャルサイトより》
その5つのゾーンは■森のゾーン■広場ゾーン■水のゾーン■展示施設ゾーン■みどりの文化ゾーンがあります。
そして西立川駅から入園する“西立川口”の前は「水のゾーン」となるのです。

水のゾーン -1

遠めに大きな池が見えます。この池が中心となっていることから、この周辺が「水のゾーン」となっているようです。
水のゾーン 《図:オフィシャルサイトより》

水のゾーン
<水鳥の池>によって大きく占められたこのゾーンは、その名が示すように、まさしく恵まれた水の世界です。
飛来する野鳥の群も、緊茂する<花木園>も、ボート遊びをする人々も、このオアシスを謳歌しているかのようです。池畔に施けられた3.5haのバード・サンクチュアリーは、はじめて国が直接つくるものとして注目を集めています。
(オフィシャルサイトより)

目の前に広がっている池が「水鳥の池」で、さまざまなボートを楽しむことが出来るようです。
水鳥の池
しかしながらこの池は単なる池ではなく、雨水をためた人工の池で、この池の周辺の雨水はすべてこの池の水に使用されるようになっていて、渇水時には逆に池の水が植物などに還元されるようになっているそうです。既に多くの人たちがボートなどを楽しんでいます。
池のほとりでは何やら流木のようなもので、モニュメントのようなものを作成されているかたたちが見受けられます。

ここからは「水鳥の池」の西側を散策して歩きます。
「水鳥の池」の西側にはレイクサイドレストランがあり、この辺りがボート乗り場等のある中心地点となるようです。
水鳥の池
丁度そのとき「パークトレイン」なる園内周遊機関車が到着したようです。トレインといっても形だけで、実際は道路を走る連結バスみたいなものです。
パークトレイン
それでもファミリーなどには好評のようで、結構大勢の人たちが乗っています。このときは感じていませんでしたが、園内を巡ってくると、結構広い敷地ゆえに、あのトレインに乗っていれば・・・、という後の祭りみたいな後悔もプチありましたが、このときは気力・体力満杯ですから、そのようなことを考えることはありませんでした。

そしてこのさらにその西側が「レインボープール」というエリアで9つのプールのある施設です。当然季節が移り変わっていますから、殆ど訪れる人もいませんが、夏期期間中は子供たちの歓声で溢れていたのでしょうね。
ここから北上すると「もみじ橋」をわたります。
もみじ橋 もみじ橋
まだ紅葉の季節には早いのですが、特にここは銀杏並木が綺麗だということです。
もみじ橋の下を流れる川は「残堀川」という玉川上水から流れている川のようですが、現在は渇水期なのでしょうか、殆ど水はありません。
残堀川
逆に水のない川というのも寒々しいものです。

この「もみじ橋」を渡るとゾーンは変わり「広場ゾーン」となります。

広場ゾーン -1

川を境界としているかのように「もみじ橋」からは先をも見通せぬ広大な自然が広がっているようです。
広場のゾーン 《図:オフィシャルサイトより》

広場ゾーン
公園のほぼ中央に位置するゾーンです。
広がりある空間--日比谷公園と同程度の面積をもつ<みんなの原っぱ>は、そこに憩いを求めてすべての人々へ、このうえない開放感を与える場であり、また、野外コンサートなどが行える多目的広場でもあります。レクリエーションの中心空間として、常に活気を呈しています。また、この広大な広場が、大震火災時の避難地としての機能を併せもっていることも忘れることが出来ません。
(オフィシャルサイトより)

「もみじ橋」をわたって左側には「バーベキューガーデン」があります。
BBQガーデン
もうこう言った場所では御馴染みです。
右手の小高い丘の上に妙な草木があります。
パンパスグラス パンパスグラス
「パンパスグラス」です。
アルゼンチンからブラジル南部にかけて分布しており、日本いは明治の中期に渡来したのだそうです。ススキの集団のようなイメージですので、てっきり日本産なのかと思いました。

小高い丘の先の小川に囲まれたエリアがこのゾーンの中心である「みんなの原っぱ」という芝生の広場で、東京ドームが2つ分、まるまる入る11haもある広場だそうです。
原っぱ
“原っぱ”という響きがものすごく懐かしいですが、原っぱのイメージよりは数百倍大きいです。
子供時代、このような綺麗な“原っぱ”等は殆ど無く、草の中にわずかに地面が見えるだけの“原っぱ”が多かったのですが、それでも遊ぶには十分な状況でした。今ではこのように綺麗で安全な原っぱがあるので、ある意味では恵まれているのでしょうが、自宅のそばに小さくても原っぱがある暮らしもまた牧歌的で楽しいものでした。

その「みんなの原っぱ」の西側にある文字通り“原っぱ西花畑”には、一面コスモスの「サンセットイエロー」が咲き乱れています。
原っぱ西花畑 原っぱ西花畑
まさに見頃を迎えた時期といっても良いでしょう。
但し、1輪ごとに見ると綺麗な花なのですが、どうしても面で捉えると黄色と緑色は似通った色合いなので、花の色が目立たないので、統一の取れた美しさと言う感じはあります。
サンセットイエロー 原っぱ西花畑
しかし壮麗さはありながら華麗さがないという・・・、まあ、どういった表現が相応しいのかよくわかりませんが、ここは見る方の感受性に委ねるしかないでしょう。
それでも来た甲斐があったというものです。

しばらく「サンセットイエロー」を堪能したあとは、そろそろ昼食にしようと原っぱの西側にある「渓流広場レストラン」に立ち寄ることにしました。
その手前にちょっと魅かれる売店があったので立ち寄ってみました。
「くまさんのカステラ」という売店で、お姉さんが1人で切り盛りしています。
くまさんのカステラくまさんのカステラ
何となくおいしそうなので、お土産も兼ねて(て、もうお土産!)購入してみました。8個入りで¥300というとってもリーズナブルで、味もほのかな甘さのあるプレーンカステラ。焼き立てだから確かにおいしいです。
しかも、最初から袋には入っておらず、オーダーしてから焼き立てを袋に入れてくれるのですが、そのときは目の前で、「1くま、2くま、3くま、・・・8くま、おまけ」と数えながら1つおまけをしてもらいました。
くまさんのカステラ
さらに、これはお土産だから味見は別に買おうかと相談していたところ、何と2つ味見用に頂いてしまいました。8個買って、都合11個頂いてしまい、打算的夫婦にはこの上ない極上の気分を味わうことになったのです。
「くまさん」に感謝です。

その後「渓流広場レストラン」のランチプレートでお腹を満たしてから、午後の散策をはじめますが、やはりこういった所ではBBQも良いですが、弁当などを持ってきて食べるのが一番良いですね。
ピクニック気分というのも何十年と味わっていませんから。

森のゾーン

午後の散策は広大な広場から緑あふれる文字通りの「森のゾーン」から始まります。
森のゾーン 《図:オフィシャルサイトより》

森のゾーン
緑の島をもっとも象徴的に表現したゾーンづくりを目指しています。
線密な植栽計画のもとに、鬱蒼たる樹林帯を計画中。その景観に、武蔵野から消え去ろうとしているこもれびの丘の面影をとどめようと森の中、神秘的とさえ言える自然の安らぎを体感していただけるゾーンとなります。また、公園の北部を占めるこの樹林帯は、関東地方特有の北風をさえぎる防風林としての機能も果たすよう計画されています。
(オフィシャルサイトより)

北上すると奇妙な場所に出くわします。
「ワクワク広場」と呼ばれているところで、このあたり周辺が「こどもの森」と呼ばれているエリアの一画にあたるようです。
本来はカラフルな絵柄が付けられていたのでしょうが、現在はやや色あせ気味なアート感のある広場には東西南北を示す噴水などのある、遊びと休憩所を兼ねた広場のようです。
ワクワク広場 ワクワク広場
休憩所はこのように恐竜のような形になっています。
ワクワク広場
また、別の一画では幻のツチノコ(!?)が子供たちによって遊ばれています。
ワクワク広場
そして所々にはこのような小さなアートがドームの中にあるのですが、先日の台風によりドーム内に水滴が溜まったためかなり見えにくくなっていますが、面白い試みです。
ワクワク広場

そして「ワクワク広場」の側の園路と反対側には「地底の泉」というそそられるポイントがありました。
地底の泉

地底の泉
ここは古くからある「まいまいず井戸」と同じすりばちの形をした泉です。泉の水は地中の水が自然にしみ出してきた地下水で、雨の量によって水の量が変わります。
カタツムリのカラの形ににたうずまきの道にそって下のほうにおりてみましょう。上を見上げると、ほら、空が、丸く見えます。大自然を感じませんか。
(現地案内板説明文より)

「まいまいず井戸」とは【入間川七夕まつり】で訪れた「七曲井」や「堀兼の井」のことで、鎌倉時代に造られた井戸の形式です。
東京都多摩北部地域から埼玉県西部にかけて存在していて、羽村市、青梅市、あきるの市といった立川からもそれ程遠くないところにあるので、そのシンボルとして作られたものといえるでしょう。
但し、今日は残念ながら先日の台風の影響なのでしょうか、水量が多すぎて危険なため立入禁止になっていました。
地底の泉
本来ならかなり下のほうまで行けるのでしょう。

「地底の泉」の先には「森の家」と呼ばれる施設があります。
森の家 森の家 森の家
ここには駄菓子屋、救護室、木工房などがあり、「こどもの森」エリアの中心的施設ともなっているようで、この施設の周辺に様々な仕掛け・工夫のある遊具・施設があり、このエリアだけでも充分1日過ごせるのではないかと思います。

ここからは進路を東に進みます。
森の家
自然溢れる木道を進むと「日本庭園」となり、趣の違った自然が広がります。
日本庭園 《図:オフィシャルサイトより》

概要
この庭園は、「緑の回復と人間性の向上」という国営昭和記念公園の基本理念に添い、日本人が育んできた自然観というものを一定の面積に凝縮させるとともに、伝統的な文化活動の場としてこれを広く多くの人々に感じ、触れていただくために造られたものです。
象徴的あるいは縮景的な手法を強調するのは避け、自然を範とし、豊かな季節感のある明るい伸びやかな「池泉回遊式庭園」です。
中心には大きな池を造り、西側の岸には「歓楓亭」その南側には「清池軒」と、庭のたたずまいに対応した建築を配しています。「歓楓亭」は銅板葺き」木造平屋建ての数寄屋建築で、中では本格的な茶会がお楽しみいただけます。
歓楓亭からの庭園の眺めは、左手に緑深い山がそびえ、その間からせせらぎが池に流れ込んでさながら深山の趣です。対して右に目を向ければ、池畔のおおきなアカマツを中心に、穏やかな空間が広がっています。  園路は回遊式で、池の周辺をめぐっていくとともに刻々と変わる景観を楽しむことができます。
(オフィシャルサイトより)

早速、和風の門から入園します。
日本庭園
園路を進むと小川を渡ります。
西の流れ
この小川が「西の流れ」で、池から流れ出る癒される景観を作りあげています。

そして左側が「歓楓亭」で、右側が「清池軒」です。
歓楓亭 清池軒
「歓楓亭」には入りませんでしたが、「清池軒」からの眺めは実にすばらしいの一言です。
回遊式庭園
癒されるというよりは落ち着くといった感じで、やはり日本人には日本庭園が似合うのでしょうか、それとも歳のせいなのでしょうか。
回遊式庭園を池に沿って時計回りに歩きます。
先ほどの「清池軒」からは見えなかった向こう岸の四阿「昌陽」が見えます。
回遊式庭園

しばらく歩くと小さな滝が連なった流れに行き当たります。
北の流れ
ここが「北の流れ」で、西とは違った爽快なイメージです。
この「北の流れ」沿いを進むと、園路を隔てた向こう側にさらに滝が見えます。
北の流れ
現在は若干鬱蒼とした感じですが、紅葉の季節はこの辺り一帯は見事な光景に変わるのではないでしょうか。
ためしに紅葉のレタッチをして見ました。
紅葉
確かに美しい光景かも知れませんね。
さらに先に進んで丁度「清池軒」から見えた橋を渡ります。
橋回遊式庭園 亀
何故かカメがたくさんいます。
橋を渡るとそこは四阿「昌陽」で、ここからも綺麗な景色が眺められます。
四阿「昌陽」 四阿「昌陽」
こうして回遊式庭園を一周しましたが、西洋式庭園とは違った一服の清涼剤のような趣の楽しめる庭園でした。

日本庭園からは北上して、今回の主目的である「花の丘」に向かいます。
この周辺は「こもれびの里」というエリアで、昭和30年代の武蔵野の農村風景を再現し、農業や年中行事などを通じて体験することができるそうです。
こもれびの里
今回は寄らずに入口の前を素通りして先に進むと、コスモスの咲き誇った「花の丘」に到着です。
コスモスの丘
別名「コスモスの丘」と呼ばれているように、一面のコスモスは息をものむ風景です。
特にここは平坦ではなく丘になっていることから、華麗さとダイナミックな展望を持ち合わせています。これが都内最大、400万本のコスモス畑です。
コスモスの丘 コスモスの丘 コスモスの丘
しばらくは様々なポイントで楽しみます。
コスモスとビル群といった光景は東京ゆえのなせる業でしょうか。
コスモスの丘

人だかりのするところがあるので行って見ると、このようなちょっとした面白い仕掛けがありました。
額縁の写真が出来上がる撮影ポイントです。
コスモスの丘 コスモスの丘
実際に撮影するとこのような感じになります。
コスモスの丘
それをさらにレタッチすると、このように写生画のようにもなります。
コスモスの丘
ちょっとした演出が心憎い「コスモスの丘」でした。

関連記事
スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメントの編集・削除時に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)


    トラックバック

    Trackback URL
    Trackbacks


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。