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宝登山

そもそも長瀞は岩畳のほかに「長瀞ライン下り」もジャンルBでランキングされています。
したがって「岩畳」を流れる「ライン下り」に乗れば一石二鳥なのは承知しているのですが、どうせ行くなら是非ともその季節しか見られないものも含めたいと、「ライン下り」は行われていない冬の時期の「ロウバイ」を見るためにあえてこの時期を選びました。
しかもその「ロウバイ」は宝登山の頂上にあるとのことで、かなり寒いものと覚悟して防寒対策もバッチリと、いざ宝登山へと意気込んだのでした。

宝登山ロウバイ園

長瀞町内に入って長瀞駅前の交差点を曲がって宝登山を目指します。
少し行くと広い駐車場に突き当たりますが、まだ9:00過ぎなのでそれほど多くの車はありません。 こちらでは昨日降雪したようで、ところどころに雪が残っているようですが、今日は天気がよく比較的気温も高めなのか陽が当たっているところは雪が解け、舗装されていないところはぐしゃぐしゃの状態で、見るも無残に「フリード」はすでに泥まみれです。
まあ、山の中の駐車場ですから仕方ないかもしれませんが、それでもこの駐車場は一応秩父鉄道管理の駐車場で、宝登山・長瀞ライン下り用の長瀞観光の中心にある駐車場をすべて運営している駐車場ですから、もう少し整備されてもよいのではないかと思いますが…。
新車でなければ文句言わないと思えるところが自己中なのですが、まあ、洗車すれば済むことと気を取り直して、まずは宝登山に昇るロープウェイの駅に向かいます。

宝登山山頂へはハイキングコースとしても整備されていて40分位歩くと頂上にいけるそうですが、この日は足場も悪いし…、否、悪くなくても決して徒歩で山登りをする夫婦ではありませんから、当然文明の利器を活用することにします。
ちょいと小道を進むと「宝登山ロープウェイ 宝登山麓駅」です。
宝登山ロープウェイ 宝登山麓駅
意外に立派なのでびっくりしました。
改札口の周辺にあまり人影が無いので不思議に思っていると、どうやらロープウェイの始発が9:40分発で、まだ30分くらい待たなければならないようです。
宝登山ロープウェイ 宝登山麓駅 乗車券
とりあえず切符だけ購入しておきました。片道400円で往復だと当然800円ですが、帰りも歩くつもりは無いので往復乗車券を購入しましたら、なぜか往復券は割引があって720円でした。
ちょっぴり得したような気分です。

とは言ってもボケッと待っているのもつらいので、仕方なく駅の周りをうろうろしてみました。
切符販売所には、このようなロープウェイの実物パーツが展示されています。
ロープウェイの実物パーツの展示
このようなものを見ると工業技術の粋を感じさせられると同時に、正に命綱…、などという訳のわからない思考が過るのはテンションが高い故でしょうか。
反対側の「宝登山ロープウェイ 宝登山麓駅」と書かれた案内板には「宝登山」の解説がありました。

長瀞八景 桜と梅と宝登の山
「宝の山に登る」、と縁起のよい名のつく長瀞のシンボルともいうべき宝登山は、長瀞観光の一大拠点です。山頂に、宝登山神社奥宮、宝登山動物園、日本一種類の多い梅園の宝登山梅百花園、山頂と山麓を結ぶ宝登山ロープウェイ。山麓に、宝登山神社、緑の村、七草寺不動寺、通り抜けの桜があります。
また、長瀞は、秩父音頭に唄われるほどの桜の名所として知られ、特に桜がつくるトンネルは最高です。平成2年4月には、「日本さくら名所百選」に指定されました。
(現地案内板説明文より)

宝登山は標高497メートルという低い山ですが、伝説に彩られた山のようで、日本武尊が東征の折り猛火に包まれ、どこからともなく現れた巨犬に救われたという伝説や、「ダイダラボッチという巨人が、大きな天秤棒に、宝登山と蓑山(美の山)をモッコに入れて担いでやってきた」という伝説などがあるそうで、長瀞観光の拠点として長瀞町としては観光客が消費してくれる正に「宝の山」なのですが、観光客にとって「宝の山」かどうかは登ってみないとわかりません…。
また、長瀞八景というくらいですから、他に7つの景観があるわけで地図から調べると次のの7ヶ所のようです。
1.上長瀞の清流と林、2.間瀬峠、陣見山のビューライン、3.地球のドーム赤壁と岩畳、4.山萩ゆれる塞神峠、5.月明かりと松風の蓬莱島、6.つつじと野鳥の岩根山、7.樋ノ口を望む秩父往還
以上が長瀞八景で、出来ることならいつかすべてを見て廻りたいものです。

そんなことを考えていると急に乗客が増えてきたので、改札前に並ぶことにしました。やはり日曜日で今日は天気も良いことから結構観光客が来ているようです。
しばらく待っているといよいよ改札が始まりゴンドラに乗車します。
この「宝登山ロープウェイ」は山麓駅から山頂駅まで全長832mを約5分で結んでいます。
宝登山ロープウェイ
50人乗りという大きなゴンドラ2台がつるべ式に往復する交走式システムのロープウェイだそうで、通常は「ばんび号」と「もんきー号」と名付けられているそうですが、この時期だけは「蝋梅号」とプレートが付け替えられています。それだけロウバイ目当てに訪れる観光客が多いのでしょうね。

ロープウェイが発車すると中々の眺望が開けます。
宝登山ロープウェイ
ロープウェイなどというものも、この十何年乗ったことも無いので、何となく童心に返るような、そんな気がしてきます。しばし天空気分を味わって山頂駅に到着です。
山頂駅
山頂駅を出ると右手にロウバイの木が標本木のように植えられています。
ロウバイ

蝋梅(ロウバイ)
中国が原産で花弁がロウ細工のようなことからこの名が付いた。
素心、満月、和蝋梅などの品種がある。
(現地案内板説明文より)

これがロウバイです。
ロウバイ
はっきりいってピントが花に合っていないので(結構よくあること、私的には)写真ではわかりにくいのですが、透き通ったような輝きを持っていて、たしかにロウ細工とも思えるような花です。
「蝋梅」と梅の字があるので梅の一種かと思ったのですがさにあらず、梅はバラ科サクラ属ですが、「ロウバイ」はロウバイ科ロウバイ属なので全く品種が違うのだそうです。
甘酸っぱい香りが広がっていて、なんともジューシーな心地ですが、実は種子などにはアルカロイドであるカルカンチンという成分を持っている有毒な木なのだそうです。
バラ科ではないですが、綺麗なものにはやはり棘があるんです。

山頂駅の左側に移動に移動すると、そこからは秩父の山々の眺望が望め、ちょっと感動モノです。
眺望
「蝋梅」と秩父の山々のコントラストが見事です。
その一角に「OASISの鐘」なるものがあります。
OASISの鐘
世界平和を願ってとあるので、何かの記念、祈念でしょうか。しかも「OASIS」とは…。
よくよく見れば鐘に書かれてました。
O:おはよう、A:ありがとう、S:すみません、I:いらっしゃい、S:さようなら、の略だそうですが、いまひとつ判ったような判らないようなですが、ここは気持ちよく汲んでおきましょう。

さて、しばし眺望に見とれた後、「ロウバイ園」に進みます。
ロウバイ園
写真ではわかりづらいですが、左側の斜面にうっすらピンク色に染まっているのが、「梅百花園」と呼ばれる梅林です。

宝登山 梅百花園
見頃 二月上旬から三月末まで 只今無料公開中
早咲き(1月中旬開花)の冬至梅寒紅梅をはじめ、月の三銘花(満月、田毎の月、滄溟の月)などの代表花、そして名花、珍品、変わり品種、貴重品種、新品種、などが集められております。
まさに百花騒乱芳気全山に満つ。現在約170品種、470本あります。
(現地案内板説明文より)

もうすでに色付いているようです。ちょうど「ロウバイ」と「梅」と両方を楽しめる時期だったのでしょう。
ロウバイ園
写真では右側の小高い丘が「ロウバイ園」のようなので早速行って見ます。
ロウバイ園
昨日の雪が溶けて道がドロドロになっており、滑って転んでいる方もいるようで、非常に歩くのがつらい状況です。
まるでヨチヨチ歩きのような歩き方ですすむと、両側にはきれいに咲いている「ロウバイ」を見ることができます。
ロウバイ園 ロウバイ園

「ロウバイ」を眺めていると途中に面白そうなものを見つけました。
お天気カメラ
NHKさいたま放送局の「お天気カメラ」です。実際TVで見たことはありませんが、きっと眺望のよいところを狙っているに違いありません。と、勝手な想像をしているとまさしく隣には「展望案内」という案内板が立っていました。
お天気カメラ 眺望
案内板にお天気カメラとロウバイをあしらった武甲山という構図です。なかなか嬉しい眺望でしょう。
何となく「ロウバイ」よりも景色のほうにすっかり目を奪われてしまった感じです。
ロウバイ園のぬかるんだ道
ふと振り返ると今歩いてきた道が如何にぬかるんでいたかが見て取れます。結構降雪となったのでしょう。

先に進むとピンク色の梅が咲いています。
眺望
こちらは黄色とピンクのコントラストが華やかで、色々な楽しみ方が出来ます。
更に先に進むと「西ろうばい園」と書かれた立て札があります。
ロウバイ園
ということで現在は「東ろうばい園」に居ることになるようです。
このあたりは宝登山の頂上近くで結構雪が残っているエリアです。
ロウバイ ロウバイ
雪をかぶったロウバイもまた風流です。
この辺りからの眺望もすばらしいです。
眺望
気温も上がってきて靄が湧き出たロウバイ園の先に雪をいただいた武甲山というアングルもまた美しい限りです。
ここは「ロウバイ」も勿論ですが、景色を楽しむだけでも十分満足できる処のようです。
眺望

宝登山神社奥社

「ロウバイ園」を抜けて少し先に進むと程なく宝登山山頂です。
宝登山神社
この辺はかなり雪が残っています。残念ながら木々が生い茂って反対側は眺望がよくないようですが、秩父方面の眺望は相変わらず見事です。
ここからは一旦「ロウバイ園」方面に戻りますが、「宝登山神社」の案内板があったので、途中左折して向かいました。

宝登山は千古乃霊場
日本武尊ゆかりの神社(宝登山神社奥社)
祭神 神日本磐余彦尊(神武天皇)、大山祇神(宝登山の神霊)、火産霊神(火の神霊)
日本武尊が祭祀を営んだ霊地です。心静かにお詣り下さい
宝登山神社社務所
(現地案内板説明文より)

山の頂ですから確かに霊場の雰囲気は伝わってきます。
まして今日は雪が積もっていますからなおさらです。
宝登山神社 宝登山神社
雪道を進むと小さな鳥居と小さな社殿があります。
自然のままの木の素材を生かして、ほとんど塗装されていない鳥居と社殿です。
この環境に良くなじんだつくりのようです。

寶登山神社奥宮
この地は、今から1900年の昔、第12代景行天皇の子日本武尊が、神霊を拝したところと伝えられます。
日本武尊は東国平定の折、この山の神秘な雰囲気と美しい姿に心ひかれ、身を清め山に分け入りました。しばらく進むと突然の炎に包まれ、危うい事態に陥りました。その時何処からか大きな山犬たちが現れ、荒れ狂う火を消し止め、尊を山頂に案内すると姿を消してしまいました。
尊は山犬たちが、山の神の「神使」=大口真神(おおくちまかみ)と悟られ、山を「火止山」(ほどさん)と名づけ、秩父の山々が幾重にも連なる荘厳な眺めは、神を祀るに相応しいところとされ、神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと=神武天皇)、大山祇神(おおやまつみのかみ)、火産霊神(ほむすびのかみ)の三柱をお祀りしました。
「火止山」はその後、霊場として栄え、日本武尊が神霊を拝したこの地に奥宮を、麓に本社を造営しました。弘仁年中(810~824)に宝珠が山上に飛翔する端様から、神社と山名を「寶登山」と定め今に至ります。
奥宮の祭りは八十八夜(5月2日)に行われます。当日は本社境内の日本武尊社から渡御し、祭典が斉行され神楽が奉奏されます。尊の登頂の故事を偲ぶ多くの参拝者で、山頂は大いに賑わいます。この祭りは「つつじ祭り」とも言われ、秩父地方の農耕始めの目安になっています。
(現地案内板説明文より)

先に奥宮に来てしまったのですが、由緒ある神社で本社を訪ねるのが楽しみになってきます。
横には社務所があり、「末廣おみくじ」という珍しそうなおみくじがあったので引いてみました。
末廣おみくじ
私は「小吉」、家内は「中吉」でしたが、このように珍しい扇子のおみくじで参拝記念にお持ち帰り下さいと書かれていますので、奉納せずに折角なので私は持ち帰りました。
社務所の右側には石造りの大きな鳥居があり、その先は急な階段が下っています。
鳥居
どうやらこの階段の先が登山道のようで、ここを上がってきて頂上に至るということのようですので、おそらくこのまま下山すると宝登山神社の本社に行き着くのでしょう。
凛とした空気の中で、身の引き締まるような思いで参拝をすまし下山します。

勿論登山道を降りるわけではなく来た道とは違うルートでロープウェイの山頂駅を目指すのですが、途中に「関東ふれあいの道」と書かれた案内板がありました。

長瀞の自然と歴史を学ぶみち
このコースには、名勝・天然記念物「長瀞」として指定されている「岩畳」があり、地質学的に貴重なものとして知られています。沿線には県立自然史博物館があり、秩父の自然が学習できます。
また、宝登山からは、秩父盆地や盆地を取りまく山々を見ることができ、山や川の変化に富んだ、全長8.8kmの家族向きの自然歩道です。
環境庁 埼玉県
(現地案内板説明文より)

そういえばジャンルAの【名栗湖と鳥居観音】で「子の権現」の近くにも確かそのような道があった記憶があります。とすると長瀞から飯能までずっと続いているのでしょうかね。大変な長さのようですが…。
そこでこの「関東ふれあいの道」を調べてみたら、環境庁の長距離自然歩道構想とやらに基づき整備されたようで、東京八王子の高尾山辺りを起終点とした関東地方の1都6県を1周する総延長1,655kmの自然歩道だそうです。

現在埼玉県内には以下の13コースがあるようです。
1. 水源のみち:上日向~ 2. 奥武蔵の古刹を訪ねるみち:子ノ権現 3. 伊豆ヶ岳を越えるみち:伊豆ヶ岳 4. 峠の歴史をしのぶみち:苅場坂峠~埼玉県民の森 5. 大霧山に登るみち:大霧山 6. 花の美の山公園を訪ねるみち:日の山公園 7. 長瀞の自然と歴史を学ぶみち:長瀞岩畳 8. 秩父盆地を眺めるみち:破風山 9. 将門伝説を訪ねるみち:城峯山 10. 下久保ダムを望むみち: 11. 義経伝説と滝のあるみち:顔振峠 12. グリーンラインに沿ったみち:関八州見晴台 13. 高原牧場を通るみち:秩父高原牧場
踏破すると認定証とか記念品とかバッチとかがいただけるシステムです。但し大部分が山ですからある程度健脚でないと無理かもしれません。まあ、絶対にやらないでしょうね、私は。
因みに全コースを踏破されたサイトがありましたので掲載しておきます。

参考:【FrontPage】http://aruku.bz/

案内板の近くには四阿があり、「首都圏自然歩道休憩地」と書かれていました。
四阿
この歩道の左側は多くの木が伐採されていて、「ロウバイ植栽予定地」の立て札が立っています。
ロウバイ植栽予定地
どうやらロウバイを植えて「ロウバイ園」を拡大するようです。まあ、金のなる木のようですから無理ないことですね。

こうして「宝登山ロープウェイ」の山頂駅まで戻ってきました。
駅付近のこんなところにも「ロウバイ」かと思っていたら福寿草だそうです。
福寿草
これも毒草なのですが1月1日の誕生花なので、目出度いのか目出度くないのか良くわかりにくい花です。
そして来たときと同じように「蝋梅号」で山麓駅まで降りてきましたが、ロープウェイを後ろから見ると「モンキー号」になっていました。
モンキー号
山麓駅の改札では記念の「蝋梅の種」をいただきました。
蝋梅の種
残念なことに「ロウバイ」は鉢植えというわけにはいかないようなので、記念として持っておくことにしましょう。
花と景観の同時に楽しめる「宝登山」は確かに長瀞の観光地の目玉の一つであることは間違いないようです。

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