大凧あげ祭り

大凧会館から戻ると、ちょうど宝珠花神社の裏手の土手沿いにあった大凧が移動されるところでした。
大凧の移動開始
大凧を覆っていたブルーシートを外し別の場所にブルーシートを敷き、今度はその上に大凧を置いてブルーシートを担いで大凧を移動されています。
もうすでにポツリポツリと雨も知る出し始めたので、このような処理の仕方をしているのでしょう。
それにしても移動するだけで何十人という人力が必要なほどです。まあ、800Kgですから軽、或いは小排気量の車1台分くらいでしょうか。
しばらく移動を見学後、河川敷にもどりました。
春日部市のサイトに「大凧あげ祭り」の説明があります。

江戸川河川敷で、毎年5月の3日と5日に開催されます。この時に揚げる凧は、和紙と竹で3カ月もかけて大凧文化保存会の会員によって作られます。まず大凧を前に、その年に初節句を迎える子どもたちの健康と幸福な成長を願う儀式が行われ、その後、上若と下若それぞれの大凧をあげます。大凧を揚げるのは百数十人。見物客は約10万人。江戸川河川敷を埋めた人々が見守る中、大凧が空へ舞い上がります。その姿は勇壮の一言。その隣では、小凧や女凧、企業名入りのコマーシャル凧などが舞い、お祭り気分をさらに盛り上げます。子どもたちの健やかな成長を願い市民一体で開催される祭りです。

ギャラリーも結構集まっていますが、天気のせいもあるでしょう4~5,000人位ではないでしょうかね。
ちょうど河川敷から土手を見て右手が上若、左手が下若ですので、私のいるところからは上若が近い方のようです。
いよいよ大凧あげ祭りの開始です。
MCの案内によると本日は風速約1メートル。最低でも3~4mの風速は欲しいそうですが、そうは問屋が卸してはくれないようです。
殆ど風のない中、まずは小凧あげからの始まりです。

小凧あげは子供達や女性達も加わって揚げられています。
子供たちも参加
小凧といっても縦6m、横4m、重さ150Kgありますから侮れません。
今回小凧は何種類あるんでしょうか。判る範囲で「春風」「江戸川」「親切」「真心」「燈明」の5種類は確認できましたが。
「春風」号行きまース、という事で飛びました。
下若の「春風」号
これぞ凧、って揚る感じではないですが、それでも見事に飛揚しました。
「江戸川」号は風待ち(かどうか知りませんが)置いといて先に「親切」号行っちゃいます。
ぎりぎりのランディングでした「親切」号
見事に土手を駆け下りました。最後の着地時点で僅かに浮く程度で、ギリギリのランディングでした。
それならばと、相変わらずの「江戸川」号はほっといて、「燈明」号行きます。
お先に失礼します「燈明」号
「江戸川」号はいつ飛び出すのでしょうか。
その「燈明」号を引くのは女性軍団で、力強く一気に引きます。
一気に引きます。女性軍団 一気に引きます。女性軍団
ふわりと飛揚し、やっと凧らしい飛揚を見せてくれました。
ふわりと飛揚 やっと凧らしい飛揚を見せてくれました「燈明」号 見事なソフトランディング
見事な大ジャンプで(ジャンプではないのですが…)本日の最長不倒距離かも知れません。
この後、続けざまに何回かのトライを試みるも、すべて10秒飛んでいる凧は皆無です。
ここでMCからのアナウンスです。

土手の上に小凧が4張並んでいます。
めったに見られない光景
これは実に珍しいことで、通常小凧は空に揚っているのですから、例年なら揃って土手上にいることは殆どありえないことだそうです。
確かにそういわれると奇妙な光景といえるのでしょう。絵になる光景なのか、甚だ恥ずかしい光景なのか、まっ、滅多に見られない光景を見られたというポジティブシンキングで良しとしましょう。
そして満を持して飛び出した「江戸川」号と、突如現れた「真心」号がチャレンジしました。
満を持しての「江戸川」号 突如現れた「真心」号
このように小凧はこの後も何回かリトライされたのですが、残念なことに“凧は揚がる”という概念を変えただけで終わってしまったようです。

そろそろ1:00も過ぎ本番の大凧あげの時間が近くなってきましたが、この辺りから一気に雨脚も強くなり始めました。
殆どのギャラリーは傘を差しています。
雨も強くなってきた中のギャラリー
傘のない人は随分帰られているようで、ギャラリーもこの程度です。

さていよいよ大凧の登場です。
最初は下若の「地域」号からのようです。
ここでMCから下若の大凧を上げるので上若の方も手伝ってくださいとの業務連絡がなんともローカル的でよい雰囲気です。

上若もとりあえず大凧「活力」号にブルーシートを掛けたまま、ここは助っ人に向かいます。
上若は助っ人に向います
そして下若の大凧「地域」号の準備も整ったようです。
恐らく本来なら風を待ってベストコンディションで揚げるのでしょうが、今回はそうも言っていられません。
雨脚が強いのでいつまでも雨ざらしにしておくわけにもいきませんし、途中中止というわけにも如何なでしょうから、とにかく飛ばさなければとの思いの本部でしょうね。
風待ちも出来ないぎりぎりの状況の「地域」号
風待ちも出来ないぎりぎりの状況に追い込まれた「地域」号です。
そういっている間にテイクオフです。
若干傾きかけた大凧「地域」号のテイクオフ 傾きを直してふわりと飛揚した「地域」号 飛揚の後、土手にランディング
傾きを直して一瞬飛揚したのですが、土手の中腹にランディングしてしまいました。この間約2、3秒でしょうか。
拍手とため息と失笑が入り混じったギャラリー風景です。
やはり風がなくては凧は揚りません。凧を曳くだけではやはり寂しい、ということで大トリの「活力」号にすべてを掛けるようです。

満を持して大勢の引き手が集まってきました。
大凧「活力」号の引き手 大凧「活力」号の引き手 大凧「活力」号の引き手
これだけの人数で曳くのですから、いかに物騒な凧かは理解できると思います。
やがて「活力」号のブルーシートが外され、大凧を持ち上げる支え棒が取り付けれれ出発の準備が始まります。

そして大凧を持ち上げて立たせるようです。
ブルーシートがはずされます 「活力」号出発の準備
90度近くまで揚げるのかと思いましたが、2~30度の角度までぐらいしか挙げなかった…、否、挙げられなかったのかはわかりませんが、大凧の表面は殆ど地表についたままです。
この態勢から浮揚するのでしょうか、素人ながら心配になります。

いよいよ時間です。何十名という引き手が一斉に引き出します。
土手上にある「活力」号がズルッと動き出し…、更にズルズルと滑るように…、
準備完了 大凧「活力」号テイクオフ ズルッと
…土手を駆け降りて、土手下で力尽きたようです。
残念な結末!?
残念ながら土手すべり(懐かしい響きです)で、ついに「活力」の”力”の字を見ることは出来ませんでした。
ため息と失笑を更にあざ笑うかの様な雨音が…。

引き手もさすがに疲れたのでしょうが、がっくり肩を落としています。
無念とがっくり肩を落とす
MCからは引き手に大きな拍手をと叫んでいます。悲痛な叫び(それほどではないか)です。 それにともなってギャラリーからも労いの拍手が起こりますが、雨音のほうが強いような…。
すべては最悪の形で終わってしまったようです。しかしこうゆう時こそポジティブシンキングです。
これだけ最悪な結果を見れるのも滅多に無い事で、かえって語り草、いいことじゃないですか。ハプニングだらけのイベントなんてそうお目にかかれるものじゃありませんから。
これはこれで良いものを見せてもらいました。いづれにしても関係者の方の努力に拍手です。

ということで今年の祭りもこれで終了と思えば、MCから「もう一度だけチャレンジします」との案内が…。
悔しさとか無念さはあるのでしょうが、今回は残念だったで終わらせて良いんじゃないですかね。どう判断したところで、もう一度やって成功するとは思えない状況ですし、また同じような「精一杯やったけどダメだった」的な同情拍手を求めることになるのを聞くのも嫌ですしね。
それに雨も強くなって傘があるとは言え2人で1本ですから半身ずぶぬれ。家族も寒いといっているので、やはりここで引き上げることにしました。
見ていても準備に2~30分は掛かるでしょうから。
でも、5~6分後には何故もう一度トライするのか、本当の意味が何となく判ったような気がします。

駐車場に戻ろうと歩いていると不思議なことにこちらに、やって来る車がかなり多いのです。もう終わっているのに何故、と考えると、現在2:00少し前です。
そうです、今回は雨のために30分繰り上げ、30分短縮、都合1時間早く終わったのです。
もともとのプログラムは2:00からが大凧あげですから、大凧だけ見ようとする人は2:00少し前に来るでしょう。ということで繰り上がったことを知らない人(当然大勢いるでしょうね)が今やって来たということです。
「一体どうゆうことやねん」(クレームつけるときは関西弁が効果的です)といったかどうか知りませんが、あると思います。
大会本部としては「泣く子と関西人には勝てぬ」とばかり2度目のチャレンジになったのではないかという推測です。
それをちょうど心意気でカモフラージュして…、そこまで考えんでも。
ま、どちらにしても気持ち的には十分満足していますし、大いに楽しみましたから、今回はやはりこれで帰ることにします。
実に印象深い祭りでした。

時刻は2:00を過ぎ殆ど何も食べていないので、まずは昼食をと例によってこれだけは調べておいた蕎麦屋に向かいました。
4号バイパスで16号を超えた先の水角という住所にある「鈴庵」です。 時間も2:30頃でしたので客は他にはいませんでした。

小奇麗な和風の建物で趣のある庭があります。
「鈴庵」の庭
店の中も大層綺麗で、客のいない分怖いくらいの静けさです。
「鈴庵」
座敷とテーブル席がありますが、面倒なのでテーブル席に着きました。
私は鴨汁せいろを、母は、三色そば、家内が鴨そば、娘がとろろそばを注文し、リッチにすべて天付きでお願いしました。

しばらく待っている間、かなり雨が降ってきていました。「凧、どうなったかね・・・」などと話しているうちに注文したそばがでてきました。
天付鴨汁せいろ 天付三色そば 鴨そば 山かけそば
左から、天付鴨汁せいろ・天付三色そば・鴨そば・山かけそば、です。
それぞれ美味しそうですが、天ぷらの飾りとして小さな一輪の花びらがかざられているのですが、4人分すべて違う花で飾られていて、結構感動ものでした。
ちょっとしたところに心遣
ちょっとしたところに心遣いが気分を良くしてくれます。

早速頂きました。
そばは細麺です。その割には結構コシがあって、やはり噂どおり美味です。
鴨は適度な弾力があり、鴨の香りが引き立っています。天ぷらは海老・野菜・山菜などボリュームはありませんが、歯ざわりもよくさすがと思える天ぷらです。
鴨と天ぷらで少ししつこいかなとも思ったのですが、意外やあっさりいただけました。
最後に蕎麦湯を持ってきていただき、せいろ様の椀に少し出汁が入れてあったのが大層嬉しい限りです。 前々から思っていたのですが、鴨汁の場合、出汁が多いので蕎麦湯を沢山入れるか、小分けにして更に蕎麦湯を入れるとかしなければならないのですが、こちらでは別の椀に入れて出してくれました。
味は言うこともないでしょうが、見た目の楽しさ、そしてちょっとした心配りがありがたいと感じる嬉しいお店でした。 しいて難点を挙げるとすれば、CPが若干低いかなあ、と感じる程度ですが、貧乏人の戯言と受け流してください。
最後に付け加えておきます。

このお店に行ったら必ずトイレに入りましょう。
とてもトイレとは思えません
ちょっと高貴な気分になれるかもしれません。
お腹も心も満たして「鈴庵」をでて最後にお土産をということで、道の駅庄和へ向かいました。
4号線を戻ってまたまた16線を越えればすぐです。
さすがに大凧の町です。道の駅のシンボルも大凧でした。
道の駅庄和
それなりのカラーを出していて実に道の駅らしい所以です。
特にお土産とい大げさなものではないですが、加須のうどん、川越の干し芋と全く地の名産でないものを購入してしまいました。ですが、あとで食べるとこれがまた美味かったですね。
その中でも結構びっくりなお土産がこれです。
「みかんの甘納豆」です。
みかんの甘納豆
通常の甘納豆に様にとにかく甘く煮たものを甘納豆と定義していて(きっぱり)、みかんを甘く煮れば「みかんの甘納豆」であると説明されていますが、摩訶不思議な説明です。
ネーミングにびっくりなら、見た目にもびっくりデス。何と例えると判りやすいかと言えば(と、言うより写真掲載すれば判るだろ、と言われると思いますが、写真撮る前にすべて食べてしまったもので)、通常のみかん(生)を食べる時、皮をむいて一房ごと口に入れて、果実だけ食べて房を食べないで、房を出す食べ方がありますね。そしてしばらくそのままにしておくと、その房同士がいくつかくっつきながら、カピカピになっているという光景を浮かべられるでしょうか。
まさに、それです。・・・実に不味そうな、と言うより気持ち悪そうな、です。 でも、折角買ってきたのだからと無理してでも食べると、実に美味い。まじ、ミカン!!!!
甘く煮ていてもべたついた甘さはなく、柑橘系そのものの味が立っていて、下手な本物のミカンより美味いかも。
名前でドッキリ、形でゲッソリ、味でビックリ、これ掘り出し物かもしれません。

春日部市庄和地区、他にもまだまだ見所は多いようですが、雨の中も辛いのでこのまま帰宅しました。
加須のジャンボ鯉のぼりのようにTVのニュースで放映されるかなとも思ったのですが、残念ながら見かけることはできませんでしたが、サイトで興味深い記事を見つけました。

痛車ならぬ“痛凧”、空に舞う
アニメキャラなどをあしらった「痛凧」文化が広がっているようだ。GW中に開かれた「春日部大凧あげ祭り」で痛凧が舞う様子が、ニコニコ動画などで確認できる。
埼玉県春日部市でゴールデンウィーク中に開かれた「春日部大凧あげ祭り」に、痛車ならぬ痛凧(たこ)が登場した。「らき☆すた」や、「ローゼンメイデン」などのキャラクターをあしらった凧が江戸川河川敷の空を舞う様子を、参加者がニコニコ動画に投稿した動画などで確認できる。
大凧あげ祭りは、毎年5月3日と5日に江戸川河川敷で開催。縦15メートル×横11メートルの巨大な凧を揚げるほか、参加者が持ち寄った凧を揚げるイベントもあり、たくさんの痛凧が空を舞ったようだ。その様子は、参加者のブログやニコニコ動画で確認できる。
祭りには、昨年ごろから痛凧が登場している模様。Googleで「痛凧」を検索すると、今回の祭りにも参加した「痛凧連合」のサイトなど多くの関連サイトがヒットする。“痛凧文化”はじわじわ広がっているようだ。
(ITmediaニュース 2009年05月11日 19時01分 更新)

また、フジTV『スーパーニュース』で痛凧が報道されたというブログもあり、しまいにはこんな記事もありました。

5月5日に埼玉県春日部市の大凧あげ祭りにて、アニメキャラなどをあしらった「痛凧」フライトのイベントが開催されます(もちろん普通の伝統凧も揚がります)。自由参加型なので当日持込もOKの模様。詳しくは全国痛凧連合事務局まで。
(スラッシュドット・ジャパン)

盛り上がることは結構なんでしょうが、「春日部痛凧あげ祭り」-この期間中だけ大凧も揚げます- なんてことにならないように祈るだけです。
どこかの由緒ある神社もキャラ人気で沸騰しているようですが。


2009.5.20記

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