水仙まつり #2

鋸山、保田海岸から始まり勝田港、鯨塚で終了した鋸南町散策です、4:30も過ぎたこともありこのまま帰宅するつもりですが、まだ若干陽も残っていることから、このまま高速で戻らず、少し回り道をして帰ることにしました。
ルートは勝山市街から、県道184号線を東に向い、鋸南富山ICを通り過ぎて「佐久間ダム」に向かい、そこから北上して「をくずれ水仙郷」を抜けて県道34号線から西に向かい、鋸南保田ICから高速に乗るのです。

佐久間ダム

凡そ市街地からは車で20分くらいで佐久間ダムに到着です。
パーキングには暁観音が祀られており、そこからはダム湖の眺望が楽しめます。
暁観音 ダム湖
この佐久間ダムは1990年に完成した、非常に新しいダムで、小萩川に洪水調節と防災・かんがい用水のために千葉県が建設したダムです。ダム湖の名称が「佐久間貯水池」というくらいですから、多目的ダムといった大規模なダムではなく、あくまで“ため池”の為のアースダムなのです。従って仰々しい提体等は見受けられません。
こちらが提体で、洪水吐なども自由越流式のようです。
提体
それよりもこのダムの特徴は、基本的にダムではありながら親水公園として整備されていることにあるようです。

ダム湖を中心に散策路によって周遊できるようになっていて、水上テラス、水遊びエリア、展望台などがあるようです。そして何よりもこの佐久間ダムの見所は、花の名所として知られているところです。
ダム湖 テラス
春の桜の花見に始まり、5月のツツジ、夏の百日紅、秋のヒガンバナ・もみじ、そして冬の水仙と1年中花を楽しめる公園なのです。 そしてその水仙がこのように綺麗に咲き誇っているのです。

少し西に歩くと金銅橋という橋に差し掛かり左手に提体を見ることができ、右手には綺麗な色とフォルムの水色の橋を見ることができます。
橋
東側にも散策路は通じていて、水辺のテラスのようにもなっています。
水仙 夕暮れのダム湖
とにかく水仙がそこ彼処に咲いていて実に花の楽しめる公園であることが良く判りますが、特に桜の季節は見事かもれません。のんびりと花見も良いでしょう。
水仙 水仙
駐車場に戻ると、道路の反対側に「出羽三山行者乃碑」と書かれた看板のついた階段があります。
大日塚展望台

大日塚展望台
石宮群悠久の歴史 出羽三山信仰塔碑 延享弐年建立
御本尊 願掛大日如来石仏尊 江戸中期宝永年刻
当村(旧大崩村)、佐久間村(旧佐久間村)、平塚村(旧大山平塚) 右者代々奥同行 
出羽三山神社里大先達 對馬郁夫
平成21年5月修復
(現地案内板より)

この高台の先に古道があり、その古道沿いに石宮群があったのですが、かなり寂れていたことから「大日塚 出羽三山塔」として整備したものだそうです。石宮は湯殿山、羽黒山、月山の出羽三山塔を中心とした一群もことで、建立が延享2年ということなので江戸時代中期の1746年にあたります。對馬郁夫氏は県文化財保護協会評議員だそうで、對馬氏によると、ここに記載されている3村が講を持っていて出羽三山参りをしたいたことを表しているのだそうです。
できれば登って見たいのですが、時間の都合も有り、かつ非常に寒くなってきたことも含めて、このまま「をくずれ水仙郷」に向います。
桜の季節にでももう一度訪れてみたいものです。

をくずれ水仙郷

佐久間ダムから「をくずれ水仙郷」へは、車で4、5分のところです。
道の途中にも綺麗な水仙が咲いています。
をくずれ水仙郷
ここが観光事務所兼売店で、「をくずれ水仙郷」の中心地となるところですが、既に時間も5:00を過ぎていることから、売店も終了し人も地元の人しかいないようです。
をくずれ水仙郷 をくずれ水仙郷
本来はここから1kmくらいが散策コースのようなので、少しだけ歩いて見ます。
このあたりも長閑な山間の風景ですが、やはり水仙が綺麗に咲いています。
をくずれ水仙郷 をくずれ水仙郷
しばらく進むと人家があるのですが、鋸南町の山間の住宅はこのように屋根の勾配が急な、屋根の大きな建物が多いようです。
をくずれ水仙郷
特に降雪地帯でもないのですが、このような構造になる意味合いがある建て方なのでしょうか。
それにしても「をくずれ」とは、元々ここの地名の大崩のことですが、何故“を”を使うのでしょうか。これも謎の残る「をくずれ水仙郷」でした。
最後の可憐な水仙の花と香りを楽しんで帰路につきました。

館山自動車道から再び東京湾アクアラインで川崎方面に進みます。
途中、行にも寄った“海ほたる”で小休止です。
昼とは違い、川崎方面の夜景を見ることができます。
海ほたる
手前の青いライトで浮かび上がっているのは、カッターフェイスのモニュメントです。
青いたくさんの光は、恐らく“ほたる”を模したライティングでしょう。
海ほたる
昼間では見られない光景です。 そして客船を模した帆もブリッジも夜ではまた違ったイメージです。
海ほたる 海ほたる
こちらは房総半島方向ですが、夜になると航空機がひっきりなしに飛んでくるのが判ります。
海ほたる
これはこちらに向って2機飛行してくるのですが、肉眼では更にこの後にもう1機飛行してきているのです。流石に羽田空港はラッシュのようです。
そしてこちらが今通ってきたアクアブリッジです。
海ほたる
光の洪水とでもいえるでしょう。
東京湾の夜景を楽しんで、今回の散策は終了です。

早春の水仙を愛でてみよう、という単純な目的で向った鋸南町でしたが、実に様々な歴史を持っている町だという事を知り驚きました。しかも単なる観光名所ではなく、その時代に由来した人々の歴史が残っていることに感動もありました。
「みかえりちゃん」「よりともくん」「しんべいくん」を始めとして、歴史散策の地としては、まだまだお宝が眠っているかのようです。
是非、続編を書けることを楽しみにして散策記も終了します。
房総半島には名所として、或いは歴史として沢山の見所がありますが、比較的目立たないながら鋸南町も侮れない町でした。

2012.02.12記

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