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天覧山

飯能まつりを堪能した後、最後に天覧山に向かいました。能仁寺から一旦戻って更にまた戻るといのも、何となく疲れる気分ですが、折角ここまできたのですから是非登ってみたいと萎える気持ちを抑えました。
天覧山 【飯能市郷土館から望む天覧山】
能仁寺の右側の道から登るようで、天覧山への道導が立っていました。
奥武蔵自然歩道の看板があり、案内図を見ると天覧山は、天覧山から鎌北湖までの約11kmの自然歩道のスタート地点という位置付けです。 因みに奥武蔵という地名の由来は諸説あるらしいのですが、どうやら現在の西武鉄道の前身である武蔵野鉄道が戦前、ハイキングの宣伝の為に使用しだしたのが最初だと考えられていて、昭和26年、奥武蔵自然公園が設定されてから定着したそうです。
天覧山案内図 奥武蔵自然公園出発点 【天覧山案内図と奥武蔵自然公園出発点】
登り口の天覧山の由来案内があります。

『天覧山の由来-
この山を天覧山と呼ぶ。明治16年4月、この地に近衛諸兵対抗演習が行われるに当って、明治天皇は顧従を率いてこの山にお登りになり親しく戦況をご覧になったのであるが、その折、山頂のお野立所にお着きになるや開口一番「ああよい景色」と仰せられた。天覧山の名はこのとき始まる。
天覧山は、その西方山地から飛石のように切り離された一山である。愛宕山後、羅漢山と呼ばれた古い頃から飯能の人々に親しまれてきた山頂近く、岩石露出して鏡岩、獅子岩など趣向面白く頂上からの展望はまた格別である。関東平野、秩父の山々が遠く望まれ霊峯多峯主山は、指乎の間に聳えるまた山内には史跡が多い。頂上の行幸記念碑を始めとして、木の根岩がねに坐す十六羅漢、忠霊塔や振武軍の碑等々。中腹の能仁寺は、郷土武人が建てた寺で中山氏、黒田氏等歴代墓碑が林立する。
天覧山は大正11年県指定名勝となった。
これは埼玉県が県下の名勝を指定保護する最初のものであった。天覧山は健全な憩いの場として、昔を偲ぶ場として広く愛されている。
飯能ロータリークラブ』

なかなか良い景色のようですが、確かにそれほど高い山でもなく、むしろ丘といったほうが良いくらいですが、やはり天皇も徒歩で登られたのでしょうかねえ。まさか、侍従が担いでと言うわけでもないでしょうし。

若干勾配はきついですが、舗装されているので登るのはそれほど苦にはならないでしょう。地元の幼稚園生や小学生が登るくらいですから、と近くに居た人が言っていました。「万が一、へばったらどうしよう。かっこ悪い」などと考えながら登り始めました。
10分くらいですかねえ、頂上に到着しました。かなり広い頂上で東屋風の休憩所や、モニュメントなどがあるのですが、肝心の景色がが見えません。案内板があったので近づくと「天覧山中段」とありました。途中なんだと納得して、頂上を目指しました。
中段看板 【中段看板】

ここから頂上までの道は舗装されていません。赤土そのままで、結構雨上がりでは滑りやすいかな、と思われるような道です。 ただ、道の両サイドに柵もありますし、平坦に整備されていますので何ら普通の道と変わることはありません。
そうこうしていると、2叉路にでました。左の方になにやら案内看板らしきものがチラッと見えるので、左の道を進みました。ま、どちらにしろ迷うような山ではありませんので。
案内板には十六羅漢像について書かれており、その先に十六羅漢像が見えました。
十六羅漢像 【十六羅漢像】

『十六羅漢像-
この石仏像は、徳川五大将軍綱吉がたまたま重い病におかされたおり、生母、桂昌院は大変心配して、親しかった飯能出身の大名、黒田直邦に相談したところ、直邦は、その菩提寺、能仁寺の広基和尚による病気平癒の祈願をすすめ、和尚はただちに江戸城に召されて祈願を行った。その霊験により、たちどころに健康をとり戻したという。
桂昌院はこれを喜び、報恩感謝のしるしに16体の羅漢像を寄進し、ほかに綱吉の守本尊の伽羅木観音像と、金爛の袈裟を贈ったと伝えられている。
これまでのこの山は、愛宕山と呼ばれていたが、このときから羅漢山といわれるようになり、後に天覧山と改称された。
昭和55年3月 埼玉県』

伝記にはありがちな話です、祈願して治癒するくらいだからそれほど重い病気ではなかったのでしょう。言伝えとして誇張されたのではないかと思います。
そもそも羅漢とは仏教用語では、阿羅漢(あらかん)の略で、最高位の修行に達した聖者のことを指し、中国・日本では仏法を護持することを誓った16人の弟子を十六羅漢と呼び尊崇したそうです。

1.賓度羅跋惰闍(びんどらばらだーじゃ) 2.迦諾迦伐蹉(かなかばっさ) 3.迦諾迦跋釐堕闍(かなかばりだじゃ) 4.蘇頻陀(すびんだ) 5.諾距羅(なこら) 6.跋陀羅(ばだら) 7.迦哩迦(かりか)  8.伐闍羅弗多羅(ばじゃらぶたら) 9.戎博迦(じゅばか) 10.半託迦(はんたか) 11.怙羅(らごら) 12.那伽犀那(ながせな) 13.因掲陀(いんがだ) 14.伐那婆斯(ばなばす) 15.阿氏多(あじた) 16.注荼半諾迦(ちゅだはんたか) 以上の16人を言います。
なお、十六羅漢像として有名なのは、 国宝・十六羅漢像(東京国立博物館蔵) です。また、有名な京都・愛宕念仏寺には千二百羅漢あるそうです。

羅漢像をすぎて先に進むとかなり急な石段のアップダウンがあります。きっと二股の右に行くともう少し楽な道だったのでないかなと思うのですが。そうでなければ、さすがにここを明治天皇が通ったとは思えない道ですので。 そしていよいよ山頂に到着いたしました。
山頂看板 【山頂看板】
頂上は結構大きなコンクリート造りの展望台があります。山の絵に名前を記入した案内板があったのですが、その前でブルーシートを引いて休んでいるグループがあり、ブルーシートを踏むわけにもいかず、他の方も皆見られませんでした。もうちょっと端に避けるとかしてくれれば良いのですが・・・
眺望はなかなか結構ですね。所謂、登頂後の充実感とか登る苦労を忘れられるほどの・・・ではないのですが、「ああよい景色」はまさしくと頷けます。
天覧山頂上から飯能市街の眺望 【天覧山頂上から飯能市街の眺望】

山頂には石碑がありますが文字が読めません。それほど大きくは無いのですが、山頂の広さに対すると石碑の占めるスペースはかなり広いので、恐らく天皇関係の石碑ではないかと推測されますが、説明がないのでなんともわかりません。
行幸記念石碑 【行幸記念石碑】
左にはバラック造りの建物があり、どうやら売店のようでした。かなり年季の入った建物でした。話のネタに何か買えばよかったのですが、あんまり買う気にならない売店でした。
頂上の売店 【大丈夫か?・・・頂上の売店】
20分くらい休憩をかねて眺望を楽しんだ後、降りることにしました。帰り道も一緒ですが、途中往きには気がつかなかった案内板が落ちていました。

『天覧山の勝(県指定名勝)-
海抜194.6メートル、古くは愛宕山と呼ばれたが、元禄年間将軍綱吉公の生母桂昌院が十六羅漢を安置したことから以来羅漢山と称せられた。
明治16年近衛諸兵対抗演習に際し、戦況ご視察のため明治天皇が登頂された後天覧山と改称された。中段には明治天皇が登頂されたとき、御乗馬金華山を繋いだといわれることより名がついた御駒繋松がある。 また、山頂に明治45年4月建立した行幸記念碑がある。
山容の美しさに加えて、山内に名刹能仁寺をはじめ、郷土の武将、学者、文人の墓、史跡、碑も数多く、埼玉県指定名勝の第1号となった。』

山頂の石碑は行幸記念碑だったのですね、これで納得です。帰りの中段で御駒繋松を見ようと決めましたが、すっかり忘れて下山してしまいました。
まあ、子供連れの家族で登ったりすれば楽しいのではないでしょうか。また、ある意味、由緒ある山ですからウンチク語るにはもってこいの山かもしれませんね。
「愛宕」から聖者を表す「羅漢」、そして当時の天皇=神を表す「天覧」。まるで出世魚みたいな山でした。

天覧山から下りてもうpm3:30ころだったでしょうか。今日はこれで帰宅しようと飯能駅に向かって歩き出したところ、妙な銅像を見つけました。近くに寄ってみると何と「鉄腕アトム」ではないですか。
鉄腕アトム像 【何故…鉄腕アトム像】
説明書きがありました。

『鉄腕アトム像
この銅像は1983年に(社)飯能青年会議所十周年記念事業の一環として、この地域のシンボルとして親しまれるようにと、ニコニコ池ともだち広場に立てられ、落成式には手塚治虫氏もお見えになり除幕されました。世界で唯一の銅像です。
2003年この地に移設されました。』

色々な謎が浮かびます。
何故「アトム」? 何か由来でもあるの?
シンボルにしては、これ以外に「アトム」をアピールしている状況がない。
「ニコニコ池ともだち広場」って何、それでどこ?
なんで移設されたの?
等など・・・
まあ、細かいことは差し置いて、折角の「アトム」像、何かに生かせると良いのですがねえ。
ついでに、この「アトム」像の置いてある公園、公園内に「県立奥多摩自然公園」という銘板があるのですが、地図などで調べると「中央公園」になっているのは・・・?
自然公園看板 【自然公園看板】

ほんの半日程度の大散歩でしたが何か満足の一日でした。
勿論まつりも良かったのですが、ちょっとしたところにお宝スポットが存在している飯能は、まだまだ探せば興味深いことが一杯ありそうな予感です。
侮れません・・・飯能。

2008.11.8記

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