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外湯を巡る

地蔵の湯道しるべ湯畑を一周してから湯滝の左手の方の露地から散策を始めます。
ちょうど露地には「地蔵の湯」と道案内がありましたので、道なりに歩いてみました。


細い小道を進むと途中こんな看板が掲げてありました。
「〔勉強の旅館・月洲屋〕 半自炊・自炊・間貸しも致します」と・・・
きっと探せば草津にもまだまだ古の自炊湯治場みたいなところが、残っているのかも知れませんね。
この旅館を左に曲がるとやがて「地蔵の湯」に到着です。案内板です。

地蔵堂と地蔵の湯
地蔵堂は文化5年(1808)の建立です。
もともと葛城山常楽院という修験山伏の御堂で、大日堂や不動堂もありましたが、明治の神仏分離令で大日堂は壊され、不動堂は光泉寺へ寄進されました。本尊は高さ25センチメートルほどの石の地蔵で、木曾義仲の護持仏と伝えられています。
地蔵堂の前には地蔵湯畑、目洗地蔵と共に、草津温泉独特の入浴法「時間湯」が今も行なわれている地蔵の湯があって、昔から信仰と湯治が深く結びついていることを伝えています。
草津町教育委員会』

地蔵の湯全体の配置はこのようになります。
写真の中央にあるのが「足湯」で左奥に「地蔵堂」で、「地蔵堂」と「足湯」の間にある柵の部分が「地蔵湯畑」です
「目洗地蔵」もここのあります。右奥が「地蔵の湯」です。


地蔵堂「地蔵堂」は彼是200年以上経過している(建物は建て直しされているでしょうが)にも関わらず、手入れが行き届いている感じで綺麗(清潔そう)です。何はおいても参拝をまずは済ませました。


目洗い地蔵その後ろに「目洗地蔵」があり、案内板があります。


目洗地蔵の由来
安政の頃、徳兵衛なる者眼病を患いし時、地蔵菩薩夢枕に立ちこの場で目を洗えば治癒すべしとお告げありさしもの眼病忽ちに治癒す。
人々これを聞きてこの湯を用い眼病を癒しその功徳をたたえ地蔵尊を建立す。』

これは洗わないといけないですね、眼病歴3年の私としては。その地蔵尊がこちらですね。2体の地蔵で、こちらにも手を合わせておきました。

目洗い地蔵と湯畑この地蔵尊の後ろに湯が湧いています。木の柵にかこまれ、さらに上から蓋がされているので見難いですがこれが「地蔵湯畑」ですね。


何気ない裏道にこのような隠し湯が・・・的なイメージですが、これこそが本来の地元密着型の温泉と文化なのかもしれません。でも、もう私だってここに来ているくらいですから、観光化は否めませんね。

足湯中央にある「足湯」もその一つで、多くの方が簡単に触れられるようにとの配慮でしょうね。


地蔵の湯そしてメインの「地蔵の湯」です。「地蔵乃湯」と刻まれた古そうな銘柱があります。


この地蔵の湯も主たる6源泉の5つめの《源泉・地蔵》です。
やはり酸性の分だけ眼病とかに良いのでしょうかね。ここはpH値2.0だそうでやや酸性値が高いですね。胃液とレモンの中間です。
あえて実にいいとの事ですが、残念ながらここはAM8:00~PM10:00までの入浴時間制限があるので入ることは出来ませんが、足湯のほうでちょっと目だけ洗って見ました。治るといいのですが・・・

大滝の湯「地蔵の湯」から次は「大滝の湯」へ向かいます。ホテルでもらった案内地図ではここからそれ程遠くないところにありそうです。
結構坂道が急でしたが、5~6分も歩くと「歓迎・大滝の湯」と書かれたエントランスが見えました。


大滝の湯まっすぐ進むと駐車場と「大滝に湯」に突き当たります。
この「大滝の湯」は主たる6源泉の最後の6つ目で《源泉・煮川》です。


この源泉だけは旅館には引かれていないそうで、引かれているのはこの「大滝の湯」か共同浴場の「煮川の湯」だけだそうです。とっても貴重な源泉ですが、ここもAM9:00からなので今入ることは出来ません。
ここには湯温の異なる浴槽があってバリエーションを楽しむことができるそうです。このような施設も温泉街の醍醐味でしょうね。

これで一応草津の6大源泉を巡ってみました。まだまだ多くの源泉があるそうなので丹念に巡るのも面白いでしょうね。
「大滝の湯」からは「千代の湯」へ向かいます。

大滝の湯の歌碑 ちょうど駐車場の中央に碑と案内があります。


平井晩村碑
詩人平井晩村(1884-1919)は、大正7年、草津温泉を訪れ、紀行文「湯けむり」を著した。その中に「湯揉みの拍子に合うやうな唄を・・・」と思い立ち、二つの歌をつくったと書き残している。この歌は、いつしか浴客によって草津の代表的な民謡の一節としてうたわれるようになった。
晩村は前橋出身の詩人、小説家。 民謡集「野葡萄」「麦笛」、小説「国定忠治」ほか多数ある。』

碑には2編刻まれています。
「草津よいとこ白根の雪に 暑さ知らずの風が吹く」
「草津よいとこ里への土産 袖に湯花の香が残る」
これが「草津よいとこ・・・」の草津節の原型となった歌だそうです。ここからかの有名な草津節が生まれたのですね。

煮川の湯「千代の湯」へと向かう途中に「煮川の湯」の共同浴場があります。
先ほどの「大滝の湯」と同様《源泉・煮川》を使用している貴重な共同浴場です。


古久長旅館 このあたりは旅館・ホテルがひしめいている地域のようですが、面白い案内板を見つけました。


『当古久長旅館は幕末の先駆者であった信州松代藩士佐久間象山が正妻のお順(勝海舟の妹)とともに草津温泉を幾度となく訪れ当館を常宿として入湯された。
当時は三階建の豪壮な館であったが明治二年四月七日未明の草津温泉の大火にまき込まれた。
この火災により町のほとんどが焼失し再建不可能とまで言われたが、その年槌音高く丸に剣片喰みの家紋を入れた、せがい出梁の二階建の古久長旅館が再建された。
草津山光泉寺入口には天保十五年(1844)に古久長旅館五代小林長蔵が献進した一対の苔むした燈籠が昔を語る。
この度の改築で明治二年再建された当時のせがい出梁造り顕われ今甦り時代をしのばせる。
1992年 古久長 12代当主』

興味深い記述ですね。佐久間象山とお順の常宿だったとは。
古久長のサイトを見ると、このあたりの記述は何もないのでちょっとガッカリです。何か資料でも残っていれば是非とも宿泊してみたいくらいです。
確かに草津自体の歴史が古いのですから、宿そのものの歴史もそれぞれ興味深いものがあるでしょうね。そんな歴史を辿ってみるのも面白いのですが、すべての宿に宿泊することもできませんし(というか、再訪するかどうかも疑わしい限りです)。
それぞれの宿の歴史をまとめたサイトとかあると面白いのですがね。

せがい出梁それはそうと古久長のサイトを見てはじめて「せがい出梁」が何となく判りましたが、何か釈然としないものがありますのでもう少し調べてみました。
【判りにくのですが白い紋の記されているところが「せがい出梁」です】


「せがい」とは、和船の両舵にある船棚(船がい)に似ているものから、この称が出たものと思われます。
せがいづくり( せがい出し梁り造り) とは、深い軒先をつくるため、本桁から梁を突き出して桁をのせ、この部分に天井を張る構法で、格式ある家の象徴だそうです。軒を長くすることで、強い風雨や陽射しを遮る効果があります。機能性と重厚感のある伝統工法です。
もともと、西上州の養蚕農家特有の建築様式で、張り出した軒、大きな白壁と黒い梁のコントラストが美しい外観を創り出しています。
江戸時代には規制があったとされ、多用するようになったのは明治以後のようですが、江戸時代から明治時代にかけての草津はこのせがい出し梁り造りの街並みだったそうです。
ちなみに古久長の前にある大阪屋という旅館のサイトを見たら、ここも「せがい出し梁造りの宿 大阪屋」となっていました。やはり当時の草津の町は”せがい出し梁造り”が一般的だったのでしょうかね。

参考:【古久長】 http://kusatu.com/kokucho/
参考:【大阪屋】 http://www.osakaya.in/

千代の湯古久長と大阪屋の間を先に進むと右側に「千代の湯」が表れます。ここ「千代の湯」は《源泉・湯畑》を使っている共同浴場です。
案内板にはこう記載されています。


時間湯について
草津温泉は簡単に言うと、含硫化水素強酸性明礬緑礬泉(りゅうかすいそ、きょうさんせい、みょうばんりょくばん、せん)という強力な殺菌力のある温泉です。皮膚病や免疫力の低下した人でも入浴感染しにくい温泉と言えます。
[時間湯に「ついて]
1.源泉100%の湧き立ての温泉をそのままの形で取り入れて、湯もみ(六尺から七尺の長板でかき回して温度を下げ成分を均一化、柔らかな湯にする)して入湯する伝統的な入浴法です。
様々な症状に効能があると言われていますが、時間湯では、源泉近くから成分の濃いお湯を取り入れて入浴するだけでなく、蒸し、足湯等の組み合わせによって、リハビリや様々な体質改善に取り組んでいます。継続しての湯治は、免疫系、自律神経系、内分泌系を介して様々な効能を表すと言われます。代表的なものに腰痛、関節痛、乾癬、水虫等の改善がありますが、最近では花粉症、アトピー性皮膚炎、喘息、化学物質等へのアレルギー体質などの特異体質改善にも力を入れています。
[入浴の相談について]
2.湯長の面談により決定しますが、泉質が身体に合うかを確かめる意味で、体験入湯のように短期入湯を受け付けることもあります。いずれの場合も、入湯継続に支障があると判断された場合、中止勧告を受け入れて頂きます。時間湯建物内の源泉取入れ口でも約50℃前後の湯温がありますが、病状だけでなく入湯者の体力や年齢によって、主に40℃から48℃で使い分けています。(一つの大きな浴槽で数種類の成分濃度と湯温を設定することにより効率的な湯治が可能と言われています。)
申込決定
新規の申込の方は基本的に、電話連絡の上、指定された時間に時間湯に来て頂きます。
毎週月曜は、新規申込みや相談等は受け付けていません。
草津温泉時間湯
時間湯受付窓口 0279-88-2508午前9時より午後5時まで
9時・11時・14時・17時 月曜 定休日
湯長の指示に従い、湯もみ⇒かけ湯⇒入浴という一連の過程で高温の温泉に入ります。
大滝の湯でもチケットを販売中。
一回 560円』

ここは「時間湯」の体験ができることが特徴ですね。メディカルチェックもあるそうなので、無理かもしれませんが話のネタとして一度体験してみたい気もしますね。

千代の湯の前の道を通ってそのまま湯畑に戻ります。
これで「白旗の湯」から始まり「地蔵の湯」「大滝の湯」「煮川の湯」「千代の湯」と入浴したわけではないのですが、共同浴場(外湯)といわれる代表的な浴場を巡ってみました。
もう1泊できれば外湯も結構まわれるのかなと思いますが、今回は残念ながら入浴することはできませんでした。しかし朝3時とか4時に自宅を出て、AM6:00~7:00草津着で、外湯を3~4軒巡って夕方帰れば日帰りも可能かなと、歳のことも体力のことも考えずに無謀な妄想を描いてしまいましたが、チャンスがあればしてみたいですね。
それまでは自宅の近くの「花咲の湯」で我慢するとしますか。

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