アクアマリンふくしま #1

「いわき・ら・ら・ミュウ」から順にアクアマリンパークを歩いてきて、いよいよ「アクアマリンふくしま」です。 特徴的な薄いブルーのガラスパネルが若干今日は曇りがちなのは、天気の所為ですね、きっと。

水生生物保全センター向かっている途中の案内板に「水生生物保全センター」というのがあるようなので、まずはそちらに行ってみました。
クリアなイメージのこじんまりとした建物で、入口に説明があります。


水生生物保全センター Center for Conservation of Aqua-Life
アクアマリンふくしまの理念は、「海を通じて”人と地球の未来”を考える」です。私たちは、展示、教育活動、研究と保全プログラムを通してこの使命を果たします。この新しい施設は、こわれやすい水辺の自然を保全する役割を果たす場であり、アクアマリンふくしまで展示する飼育困難な生物を繁殖、育成する場です。
研究の成果が特設展示場でご覧になれます。
ふくしま海洋科学館 館長 安部義孝』(現地案内パネルより)

主な活動は以下の4つです。
1.身近な水生生物の保全:県内の希少生物の調査・研究、日本における生態系の危機を考える。
2.卵から育てる水族館:サンマやハゼ、スズメダイなど、ここで孵化した魚を展示する。
3.野生生物の保護活動:傷病鳥獣の治療と回復によって自然界に復帰させる。
4.熱帯アジアの植物育成:マングローブ等の育成を行なっている。
という活動です。

水生生物保全センターそしてそれにともなっていくつかの展示が行なわれています。興味深かったものを掻い摘んで紹介します。


アメリカザリガニ■要注意外来生物:アメリカザリガニ


『十脚目アメリカザリガニ科 原産地:アメリカ合衆国 導入:1927年
食用ガエル(ウシガエル)のエサとして輸入され、その後食用やペットとして流通しました。競合する生物がいなかったこと、水田が生活する上で最適環境であったことが重なり爆発的に分布を広げました。雑食性であるため水生植物にも影響を与えています。』(現地解説パネルより)

4~50代以上には懐かしい、別名「マッカチン」です。子供の頃近所のゴルフ場のどぶ川でよく獲りました。四つ出やイカげそをつけた竿で釣ることもできましたが、獲っても何にも役に立たない生物でしたね。(食用とは知りませんでした、当時)

■特定外来生物:ウシガエル

『無尾目アカガエル科 原産地:アメリカ中・東部、カナダ南東部、メキシコ湾岸 導入:1918年
食用目的で輸入されました。各地で養殖されましたが、逃げ出したり捨てられたものが全国に広がりました。別名食用ガエル。池沼や流れの穏やかな河川に生息し、魚類、昆虫、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類と口に入るものなら何でも食べてしまいます。
繁殖期は5~9月。ブウォー、ブウォーと大きな声で鳴きます。孵化したオタマジャクシはそのままの形で冬を越し、翌年変態してカエルになります。』(現地解説パネルより)

ウシガエルって外来種だったのですね。初めてしりました。

そのほか、
■環境省レッドデータブック全国カテゴリー:絶滅危惧Ⅰ類・タナゴモドキ
■環境省レッドデータブック全国カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類、レッドデータブックふくしま:絶滅危惧Ⅱ類・タガメ
■環境省レッドデータブック全国カテゴリー:絶滅危惧Ⅰ類、レッドデータブックふくしま:絶滅危惧Ⅰ類・シナイモツゴ
※絶滅危惧Ⅰ類:絶滅の危機に瀕している。 絶滅危惧Ⅱ類:絶滅の危機が増大している。
等が展示・解説されていました。

水生生物保全センター水生生物保全センター順路の途中には内部が見られるようになっていて、水槽やカニの殻などが置かれていました。まさか食後のカニ・・・な、訳ないですね。
普段滅多に見ることもない生物や、驚きの知識など触れられ通常の水族館にはない面白さがありました。


そしてここからいよいよ「アクアマリンふくしま」に移ります。

アクアマリンふくしまエントランスアプローチエントランスアプローチのガラス壁面にはいわきの民芸品「絵のぼり」が掲げられています。5月5日ではないのですが・・・


アクアマリンふくしまエントランスエントランスにはシーラカンスでしょうか、モニュメントが置かれていました。地味ながら存在感は示しているようです。


アクアマリンふくしまチケットアクアマリンふくしまチケット早速、1600円の入場券を購入すると、2枚のチケットはそれぞれ絵柄が違っていました。
何種類あるのでしょうか、結構楽しい絵柄ですね。


最初の展示は「海・生命の進化」と題された展示室で、ここでは「生きた化石」といわれる現在では細々と残った生物を紹介しています。

ダンクルオステウスの実物大模型■ダンクルオステウスの実物大模型
只々、迫力に圧倒されます。気づいたときには一瞬ドキッとすること請け合いです。


ナメクジウオ■脊椎動物の祖先:ナメクジウオ
顕微鏡で見なければ判らないほど小さな生物です。


オオサンショウウオ■特別天然記念物:オオサンショウウオ


『日中は岩の下や、えぐれた穴に潜み、暗くなると活動を始めて、サワガニ、カエル、小魚などを食べます。
夏の終わりに産卵し、オスが卵を守ります。卵は約50日後に孵化します。幼体は、体の外にエラが出ていますが、3~4年で親と同じ姿になります。
オオサンショウウオは、別名ハンザキとも呼ばれます。』(館内解説より)

9年前に来た時もいたのでしょうかね、何か始めて見るような気がするのですが。
それとも忘れてしまったのでしょうかね、最近記憶力とんと落ちている気がするので。いずれにしても珍しいものを見ることができました。

ここからはエスカレーターで一気に4階に上がります。
エスカレーターを上がると、そこは「ふくしまの川と沿岸」と題した川周辺のシミュレーション的展示です。

ふくしまの川と沿岸「湧水」のでる場所の断面を見せて、環境と生物を紹介するといったコーナーです。他には「水田」「池」「小川」などがあります。
ここは確かに見た記憶があります。


「ふくしまの川と沿岸」を抜けると「潮目の海へようこそ」と書かれた大きな水槽にぶつかります。

『アクアマリンふくしまのテンジテーマは「潮目の海」です。ここは潮目の海を象徴する大水槽の最上部です。左の黒潮水槽と右の親潮水槽が、二つの海流の出会いを表しています。
これからはじまる潮目の海の物語をお楽しみください。』(現地案内パネルより)

「イワシ」の群れということでいきなり「イワシ」の群れが挨拶代わりとでも言いましょうか・・・
はっきりいって驚嘆です。イワシの群れ、こんなに間近で見ることはありませんね。(以前は見ていなかったと思います)これは必見です。


さて解説にあったように隣には親潮の水槽がありますが、透明度が悪くほとんど見えませんでしたね。

海獣・・・次の展示コーナーは「北の海の海獣・水鳥」で、トド、セイウチ等の水槽が置かれています。
見せ方は旭○動物園のパクリ的ですが、そこはご愛嬌。


面白いのは「海獣」という言葉で、これは決して円谷プロの業界用語ではなく、れっきとした「海獣類」という分類のある生物群だそうです。
イルカやクジラの仲間である鯨類は最も古い時代に水中に進出した動物群で、体が魚形になって水中の生活に最もよく適応した哺乳類ですが、トドやセイウチの海獣類は、いくつかの全く系統の異なる陸上哺乳類が、水中生活者へと適応したもので、四肢がヒレに変化した鰭脚類といわれる生物だそうです。フーーーーン。

ちょうどトドの赤ん坊が生まれたばかりのようで名前募集キャンペーンを実施していましたね。
ちなみにトドの繁殖期は5~8月で、オス1 頭にメス1 0 数頭のハーレムをつくり、メスは1頭の子を産むそうです。天国です・・・まさに! トドの世界では少なくとも「セクハラ」は無いようです。

「北の海の海獣・水鳥」を抜けるとそこは「オセアニックガレリア~海の博物館~」と呼ばれる展示コーナーです。

伝馬船シミュレーター左側には「伝馬船シミュレーター」として実際に映像を見ながら櫓を漕ぐシミュレーターが置かれていました。
キッズ限定だそうで(当たり前か)、こんな経験もなかなかできませんよね。


右側はまさに「海の博物館」として、潮目の海に関連した漁業の歴史や生活、そして様々な文化を紹介・展示しています。
展示は小さなブースのように別れていて手前から、

■いわきの水産情報:福島県内の魚介類、加工物、漁、釣など海に関連する多方面にわたる情報を提供しています。

■あぶくま東縁の地質生物:いわき内の地層剥ぎ取り標本などで、地層や化石を紹介しています。

■弁財天ウナギプロジェクト:沼の内弁財天のウナギをメインテーマとした河川の環境問題に取り組むプロジェクトを案内しています。
伝馬船シミュレーターこれについては、実際に【沼の内弁財天】を訪れた際に、このプロジェクトのことを知り、見たいと思っていた所です。


弁財天ウナギプロジェクト
以前は、日本のどこの川にでもウナギはいて、子供たちの川遊びの良い仲間であったのみならず、大人にとっても美味しい食べ物、川からの恵みとして親しまれて来ました。当地でも、沼ノ内弁財天・賢沼に生息する大きなウナギが天然記念物に指定されています。
しかし、今日では日本中の川の汚染、河川改修、ダム建設などによってウナギは驚くほど減少していました。地球環境問題を考えるとき、鰻は大被害者だと言えます。
このたびアクアマリンふくしまではウナギをメインテーマとして「弁財天ウナギプロジェクト」を発足させました。このプロジェクトは福島県浜通り地方のウナギ及びそれ以外にも、サケ科魚類、コイ科希少淡水魚等についての域内保全プロジェクトとして位置づけられています。開館以来行っている調査に引き続き、地域の皆様の協力を得ながら調査を長期計画として進めていきたいと思っています。
「弁財天」とは元来古代インドの河の神です。日本では七福神の中で唯一の女神として知られていますが、もともとは河の女神でありながら、豊穣・音楽・弁舌・学問の女神としても信仰されました。日本でも、水の神として水辺に祀られ、航海の神としても信仰されています。
江戸時代には蓄財の神としても信仰されるようになりました。』(現地解説板より)

弁財天ウナギプロジェクト弁財天ウナギプロジェクトウナギを環境問題のシンボルと考えた故のプロジェクトということです。 水槽の竹筒の中にはちょこなんとウナギが住み着いているようです。まあ、確かに天然ウナギなど見かけることも少なくなってきましたから、少しずつ多くの人が目を向けていくと良いのでしょうね・・・ まず、私からか!


■地球環境の保全活動:ガラパゴスで保全に取り組むJICA の活動を紹介しています。

こういった具合で解説・展示されていました。

南の島のオオコウモリ噛み付くシーサーその最後には「南の島のオオコウモリ」という企画展示があります。これは南西諸島に住むクビワオオコウモリについての展示です。
ちょっと笑わせるのは入口付近にあるシーサーです。「噛み付かれる」そうなので要注意です。


「オセアニックガレリア~海の博物館~」から出て途中、コーヒーで一休みです。結構広いので年寄りには一気に回るのは無理です。

マングローブの展示水槽一息ついてから向かったのが「熱帯アジアの水辺」というコーナーで、特にマングローブの展示水槽が圧巻です。このマングローブは先の水生生物保全センターで育成されたものなのでしょうね。


サンゴ礁の海次が一気に華やかになる「サンゴ礁の海」のコーナーです。
ピンクや黄色の魚が熱帯を思わせます。特にキンメモドキは群れを成して泳いでいるのは見ものです。


クリオネ一変して寒い地方の海「オホーツクの海」が次の展示です。
ここでの一押しはやはり「ハダカカメガイ」、学名「クリオネ」といえばわかる生物でしょう。小さくて微妙な動きに加えて、他の方が見学を待っていますので、慎重に写真が撮れず(単にスキルの問題!?)ボケボケのクリオネでした。


潮目の大水槽そしてこのフロアーのメインが先に予告編的にみた「潮目の海」の大水槽で、二つの水槽の水量はあわせて2050トンにもなるそうです。
【水槽の右上にうっすら写っている人影はいわしの大群を見た「ふくしまの川と沿岸」側からの水槽です】


潮目の大水槽そしてその潮目がこの三角形のエリアで、世界的にも珍しい水槽です。


マボヤ養殖のロープが展示大エイ左側が親潮でゴマフアザラシ・タラバガニなどが生息しているほか、珍しいマボヤ養殖のロープが展示されています。
また右側が黒潮で、先ほどのイワシやカツオ、マグロ、エイなどが生息しています。


クラゲの水槽後ろに奇妙な生命体が・・・ 
これ、ベンチに付けられているクラゲの水槽です。綺麗なようでいて気持ち悪いような。


とりあえずこのベンチで暫し休憩です。

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