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夏井川渓谷

今回は直接夏井川渓谷を目指すため、常磐自動車道のいつものいわき湯本ICでは降りずにいわき中央ICで降り、好間工業団地を通り、県道249号線経由で県道41号線で向かいましたが、すでに夏井川に沿って走る道となっていて風情は実に自然一杯です。

夏井川は、福島県田村市旧滝根町地区の双葉郡川内村境に位置する大滝根山に源を発し南東に流れ、いわき市平藤間にて太平洋に注ぐ二級河川です。
この夏井川流域は、河口にある自然の風景地として美しい海と白砂青松の「磐城海岸県立自然公園」、更に源流近くにある渓谷美と鍾乳洞のふたつの自然を誇る「阿武隈高原中部県立自然公園」、そしてその中間にある深山渓谷の美しさを見せる「夏井川渓谷県立自然公園」の3つの自然公園のある風光明媚な河川です。

そしてこの「夏井川渓谷県立自然公園」は磐越東線沿いにそって流れる夏井川本流と、水石山地区の2地区から成り立っていて、本流地区は川前-小川郷駅間を中心とした約15kmの渓谷で、上流では急流や滝、淵が連続していて、変化に富んだ景観を作りあげています。
そして春のアカヤシオ、夏の清涼な流れ、秋の紅葉と四季折々の風景が楽しめるのも特徴のようです。

籠場の滝~展望台

籠場の滝案内板県道41号線沿いを走ると「背戸峨廊」という渓谷の駐車場があったのですが、駐車場が満杯のようなのでここは一旦先に進みます。
しばらく進むと左側に「籠場の滝」と書かれた看板が立っています。
極わずかな路肩に車を止めておきます。


意味不明の石碑道路の傍に石碑が立っています。何か歌碑のような感じですが、彫られている字が読めません。
やはり「籠場の滝」に由来した石碑でしょうかね。


上流から臨む渓谷美紅葉にはまだ早いようです川沿いに向かいますが、残念ながら紅葉は今一歩のようです。
色づき始めたといった感じです。断崖となった岩場にところどころ色づいた紅葉のコントラストが綺麗…そうです、きっと。
おそらくあと1.2週間後は見ごろでしょうね。


「籠場の滝」ではないようです上流に小さな滝があるのでそこが「籠場の滝」だと思いましたが、そうではなさそうで、実は立っている足元に「籠場の滝」があるので見えなかったのですね。


これが「籠場の滝」ですちょうど滝の落ちる上の岩場にいけますので近づいて覗き込むと確かに滝でした。
それほど落差のある滝ではないのですが、高所恐怖症の私としては、これでも足がすくんでいましたね。


そもそもこの「籠場の滝」は、かつての平藩主が滝の風景に感動し篭を止めたという言い伝えから命名されたようですが、滝を上から見ると豪快さは感じますが、美しさを見て取ることはできませんね。

また、この滝には”川の中の竜宮城”という民話が残されているそうです。

この滝は、昔、ここに大きな籠を仕掛け魚を獲っていたことから「籠場の滝」と呼ばれていたようで、漁をしていたのはこの土地の長者、江田伴四郎というものだったそうです。
ある日、漁をしている最中に伴四郎は誤って剣を滝壺に落としたそうです。そこで伴四郎は召使に褒美を取らすと約束の上、滝壺に剣を捕せに行かせました。
一人の若者が滝壺深くもぐると、そこには立派な部屋があり、美しい乙女が機織をしており、その傍らに剣が置かれていたようです。そして、若者はここで見たことを絶対に話さないと乙女と約束し剣を返してもらいました。
さて滝壺から戻った若者はホンの少しの時間の経過が実は一週間経過していたことを、まわりから問われ、一部始終を話してしまったそうです。 すると、若者の命はたちまちのうち奪われてしまったという民話です。
なんとなくいくつかのおとぎ話が合わさったかのような民話ですが、こう言ったものは往々にして教訓めいた話で、きっと当時この滝壺に落ちた子供などが多かったので、滝に近づかないよう戒めた話だと思いますね。

松と水の色が美しい上から眺めただけでは美しさが実感できないので、やや下流よりに歩いてみました。
意外と木々が邪魔で滝を写せる場所がありません。途中ガードレールを超えて岩場におりて滝に近づこうとしている鬼瓦権蔵風のオジサンがいましたので、後を追おうかと思いましたが、結構足場が良くなさそうなのであきらめました。まあ、怪我でもしたら元も子もないですから。


「籠場の滝」オッサン有りバージョン「籠場の滝」オッサン無しバージョンそこから更に下流に進むとちょうど良いアングルの場所が見つかりました。結構遠いですがなかなかいい所です。
ここはズームで撮りましたが、結構ぶれてあまりいい写真ではありませんでした(スキルの問題も有り)。
中にいい写真もい1.2枚あったのですが、先ほどのオジサンがばっちり写っていました。結構近くまで行っていたんですね、脱帽。


下流から臨む渓谷美まあ、それでも美しさの片鱗は見ることが出来ましたし、自然満喫も出来ましたので良しとしておきましょう。
紅葉の見ごろの季節には息を呑むほどの絶景かもしれませんね。


夏井川渓谷錦展望台「籠場の滝」を後にして更に上流に向かいます。車でホンの5.6分行った左側に、「夏井川渓谷錦展望台」という看板の立てられた駐車場がありました。
ちょっとしたお土産やも兼ねているようで、結構駐車スペースもありますね。


夏井川渓谷錦展望台夏井川渓谷錦展望台当然ながら、ここもまだ紅葉は色づき始めたところです。一応記念写真を撮っている方も大勢いますが、ちょっと残念といったところでしょうかね。
でも、山と川の織り成す景観は紅葉ではなくても十分堪能することが出来ました。


また、新緑の季節に訪れてみたいですね。

背戸峨廊

「夏井川渓谷錦展望台」から下流に向かって戻ることにしました。
途中の道路沿いでは真っ赤に紅葉した木々もあって、それなりに紅葉を楽しむことも出来るようです。
さて往時に寄れなかった「背戸峨廊」に到着し、今回はうまい具合に駐車することができました。

テント屋台ちょうど12:00を過ぎた頃なので、お腹もすいてきました。
ちょうど道路わきの一角にテント屋台があり、さまざまなものが販売されていました。なんとなく匂いに魅かれて「みそおでん2本」「焼き団子・しょうゆと味噌各1本」「きのこ汁1杯」を購入してお昼としました。
特別美味しいわけではありませんが、空気がそうさせるのでしょうか、結構堪能してしまいました。たまにはこうゆうのも良いもんですんね。


江田駅この先が「江田駅」で、JR磐越東線の無人駅です。駅の入口ものどかなもんですね。


駐車場の方に戻ると「背戸峨廊」の案内板がありました。
案内板によるとここは周回のハイキングコースとなっていて一周するには約4時間半かかるそうです。更に非常に危険な道もあり、怪我人も出ているそうなので初心者は「トッカケの滝」までをお勧めしますと書かれていました。なんと恐ろしいことか、ただでさえ登山やハイキングが嫌いなアホ夫婦ですから、行くわけがありません。
まあ、それでも江田駅前駐車場から「背戸峨廊」入口までは車でいけるようですので、とりあえずそこまで行ってみることにしました。
「背戸峨廊」入口にも駐車場があるので、車を置いてとりあえず少し歩いてみることにしました。

背戸峨廊石碑駐車場の前に「背戸峨廊」と刻まれた石碑があります。何か由緒ある気配が漂っています。
それもそのはずで、この「背戸峨廊」という名前は、この後訪れる予定の草野心平氏が名づけたそうですから。


昭和22年10月1日、江田青年会と草野心平氏がこの地を訪れ、心平氏が価値ある渓谷と認めてくれたことから、青年会から心平氏に渓谷名、及びそれぞれの滝の命名をお願いしたそうです。
まず渓谷名(江田川渓谷)を≪背戸峨廊≫と命名しました。これは≪背戸≫はこの地方の方言で”後ろ”とか”裏”のことを言い、≪峨廊≫とは、険しい回り道を言うとの事で、≪背戸峨廊≫(セドガロウ)と命名されたそうです。
心平氏の訪れた頃は温暖化など無い頃なので、おそらく紅葉が色づき始めた頃ではないかと言われていますが、渓谷は特異な風向に満たされていたと言われているようです。

ここから心平氏は探勝路を歩きながら以下の様に命名していったそうです。

屏風谷≫:
水面から両岸とも絶壁となり正に屏風を立てたように歩くことすら出来ないことから。
廻り淵≫:
この淵までは鮭・鱒・ヤマメなどが容易にのぼってくるが、数十メートルの急斜面より落下する飛瀑のためのぼれず、廻り下ったという意味。
トッカケ滝≫:
この滝はこの地方の方言で”最初に”とか”初めて”のことを≪トッカケ≫と言うところから起因していて、別名「ビックリ滝」と名付けられてきたそうです。
鷹の見降し≫:
数百年を過ぎた樅木があり、この老木に鷹がとまり≪トッカケ滝≫の滝壺に群泳している鴨を狙うと言う伝説をもとに、この樅木を≪鷹の見降し≫と命名されました。
釜ん淵≫:
昔の農家で使っていた鉄の大釜の様に深く丸い形状から。
三段すだれ≫:
もともと「不動滝」と呼ばれ、水量も少なく目立たない滝だそうですが、この滝を背景とした紅葉は美しく、白糸のごとく細く長く三段の滝に垂れている事から命名されました。
片鞍滝≫:
これは乗馬用の鞍を側面から見た形に良く似ていることから。
龍門滝≫:
別名≪曲がり龍≫と呼ばれる滝で、この滝の名は、豪快で曲がりくねった早瀬が、轟々と飛沫を上げて滝壺に落下する様から、龍神伝説を組み入れ≪龍門滝≫と命名されたのですが、心平氏は≪曲がり龍≫の方が良いと言っていたそうです。
黄金とろかし≫の滝:
木の間より日の光が差し込むと金波銀波が漂い黄金を溶かしている様に感じられることから命名されました。
黒鍋の淵≫:
黒々と淀み黒鉄の鍋を思わせるところから
胸突き千丈水返し≫:
≪龍の寝床≫の手前右側を見上げると、のしかかるような絶壁(崖崩れの跡)が、ことわざの胸突き八丁からと、水返しはこの絶壁から川幅いっぱいに崩れ落ちた石の下を水が潜って流れていたことから命名されました。現在は分かりにくいようです。
龍の寝床≫:
この滝壺が黒々と淀みその深さ測り知れず、今にも龍が出てくるのではないかと思わせるほど凄みがあり、龍が寝床にしていても不思議ではないと思われたことから。
心字の滝≫:
滝が二筋に別れていて、よく見ると新平の”心”という字に見えることから。心平氏いわく、”読んで字の如し”と。
鹿の子滝≫:
露出している花崗岩に水が白くさらさらと流れ、水面に覆いかぶさった木々の木陰を映し、鹿ノ子模様が描かれている様から命名されました。
見返り滝≫:
読んで字のごとく、立ち止まって振り返って見ないと良く見えないことからです。
三連滝≫:
滝の左岸からでは見えないそうですが、右岸を登ると奥に小さな滝が二つ連なり三連となっていることから来ているそうです。
また、≪背戸峨廊≫最後の滝なので、心平氏は”さんれん滝”ではなく≪みれん滝≫と読ませたいと言っていたそうです。
猿峨廊≫:
”展望台の下にもっと滝があります”と心平氏に言ったところ、”ここを降りて行くのは、猿くらいだから」といったことから名づけられました。

現地案内板以上が草野心平が命名した≪背戸峨廊≫です。
あとで、知ることになるのですが、そもそも草野心平氏は命名の達人とか…
”まんま”のものもありますが、なかなか洒落たネーミングもありますね。≪みれん滝≫などは”三連”と”未練”と”見れん(見られん)”と、いかようにも感じられるのが面白いですね。


背戸峨廊ということで「背戸峨廊」入口から川原に下りてみました。
多少うっそうとした感じはありますが、天気も良いので実に気持ちが良いです。きっとマイナスイオンとかが一杯なのかも知れませんね。


背戸峨廊石の間には岩魚が泳いでいるようです。家内は良く見えるそうですが、私には良く分かりません。 でも、水も綺麗で夏には良い水遊びには絶好かもしれません。


まさに、「背戸峨廊」入口の更に戸羽口ですが、せめて≪屏風谷≫≪廻り淵≫≪トッカケ滝≫位まではいきたい気もするのですが、今回はもともと行く予定ありませんし、時間も無いので、ここで引き上げることにしました。
いつか≪トッカケ滝≫までは行ってみたいものです。

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