第26回 文京あじさいまつり

文京花の五大まつりの一つ。
梅雨の風物として古くから愛されているあじさい。
歯痛止めの神様として庶民から信仰された白山神社の境内から白山公園にかけて、約3,000株のあじさいが梅雨時に咲き誇ります。
期間中、富士塚の公開や、歯ブラシ供養のほか、土曜日・日曜日を中心に賑やかなイベントも開催されます
【期間】 平成22年6月5日(土)~13日(日)
【会場】 白山神社(03-3811-6568 / 文京区白山5-31-26 )及び白山公園

文京花の五大まつりとは、春「文京さくらまつり」播磨坂さくら並木、4月「文京つつじまつり」根津神社、夏「文京あじさいまつり」白山神社、秋「文京菊まつり」湯島天満宮、冬「文京梅まつり」湯島天満宮です。
以前、「文京つつじまつり」には一度訪れたことがあるのですが、若干時期が遅かったため十分堪能するには至りませんでした。
今回の「文京あじさいまつり」は比較的見頃の時期なので、それなりに楽しめるかもしれません。

白山神社

都営三田線の白山駅で下車して地上に上がると、そこにはもう「あじさいまつり」の雪洞ががざられています。 雪洞の通りに進めば自然と「白山神社」につけるという塩梅です。
あじさいまつりここはかつての参道だったのでしょうか、一直線に伸びた小道の両脇にズラッと雪洞が並んでいるのが、祭りの気分を嫌でも盛り上げます。

2,3分歩くと「白山神社」の境内に到着です。
あじさいまつり大きな社号標と大きな石の鳥居が出迎えているかのようです。

あじさいまつりその先には「白山神社」の幟と共に「「あじさいまつり」の看板が掲げられて、まつりの期待感を向上させます。

あじさいまつり境内に上がると右側に社務所が、左側には手水舎があり、正面に社殿の右側面となり、どうやらこの参道は境内の右横から入るところのようです。

あじさいまつり手水舎の周りには生垣が組まれており、あじさいを見ることができます。
こんなところにもちょっとした情緒が伺えます。

白山神社社殿意外と立派な手水舎の前を通り抜けると社殿があります。

今日は「あじさいまつり」とあって華やかな雰囲気が醸し出されていますが、社殿のつくりからすると普段は重厚感漂う荘厳な雰囲気かもしれません。それだけ歴史ある古刹ということでしょう。
白山神社社殿社殿の前のコマ犬のところには色とりどりのあじさいが植えられて、…恐らくこのときだけに置かれたものでしょうが、かなり綺麗です。

まずは拝殿で参拝です。
拝殿に案内書きがあります。

御神徳
1.御祭神 菊理姫様(結びの神)、伊弉諾命、伊弉冉命様(修理固成の神)に依り、縁結び・商談成立(サラリーマン諸氏の信仰を多く集めております)
商売繁盛・受験・家内安全
その他広義に亘る仲介が成されます。
1.航海安全をお守り下さる為、近年は海外旅行者に人気があり、無事帰国の際必ず御礼参拝においでになります。
1.霊峰白山に起源する「水の神」「農耕の神」でもあり、火防の神としてお守りくださいます。
1.御本宮(加賀一の宮)の修験者の一人が荒業に耐え成し遂げたと伝えられるむし歯(特に痛みを鎮める)に関するもの
昭和初期までお守りに房楊子を添えたものが参拝者に配られていました。
白山神社』(現地案内板説明文より)

なかなかユニークな御神徳です。商談成立などは結構初めて聞く神徳ですし、歯の痛みに効くというのもまた、初めて聞きました。
加賀一の宮の御本宮とは石川県白山市の白山比神社のことです。
日本各地に白山神社は2700社余りあるそうで、特に岐阜県・石川県・新潟県・静岡県に多くあるようです。
開創は天暦年間(947~957)に加賀一宮白山神社を現在地に勧請したと伝えられ、その後、元和年間(1615~1624)に2代将軍秀忠の命で巣鴨原(現在の小石川植物園内)に移りましたが、その後五代将軍職につく前の館林候綱吉の屋敷の造営のため、明暦元年(1655)現在地に再度移ったそうです。この縁で綱吉と生母桂昌院の厚い帰依を受け、以降、徳川将軍家から信仰されたのでした。

白山神社この隣に面白いものがあります。


『当神社は江戸時代より歯の神様として庶民の信仰を集め特に虫歯の痛みを止めるご利益があることで広く一般に知られ、明治時代までは授与品として〝房楊子〟(現はブラシ)もお出ししていました。この度あじさい祭りに併せて歯ブラシ供養を始めることに致しました。
使用済みの歯ブラシをこの箱の中へお入れ下さい。』(現地案内板説明文より)
歯ブラシ供養の箱ですが、歯ブラシ供養というのも初耳ですし、何から何までお初天神…、じゃなくて白山権現のお力でしょうが、むし歯を耐える荒業とは一体どんな修業なのでしょうか、興味がわきます。

更に右側には「東京10社巡り」なる看板が置かれています。東京10社とは一体何なのか調べてみました。
明治元(1868)年に明治天皇が武蔵一の宮・氷川神社を勅祭社に定めた際に、それに準じる東京の主だった神社12社を准勅祭社に定め、東京の鎮護と万民の安泰を祈る神社に指定したものです。
その後、当時の東京市から遠隔という立地から府中町六所宮(現大國魂神社)と埼玉県鷲宮町の鷲宮神社がはずされて10社となり、 終戦後は社格そのものが廃止されましたが、昭和50年、昭和天皇即位50年を奉祝してこの10社を巡る「十社巡り」が企画されたものだそうです。
現在の東京10社は、日枝神社(千代田区永田町)・根津神社(文京区根津)・芝大神宮(港区芝大門)・神田神社(千代田区外神田)・亀戸天神社(江東区亀戸)・品川貴船社(品川区北品川)・富岡八幡神社(江東区富岡)・王子神社(北区王子本町)・赤坂氷川神社(港区赤坂)、そして白山神社です。
日枝神社、根津神社、神田神社、亀戸天神社、富岡八幡神社、赤坂氷川神社、白山神社の7社は参拝したことがありますが、特にそういった意味で参拝したわけではないので、改めて10社巡りしたいと思います。

参拝を済ませたところで境内を散策します。
白山神社境内白山神社境内社殿からまっすぐ来た参道の両側にもあじさいが咲いています。撮影はともかく、意外とスケッチしている方が多いようです。
私にはそちらの才はないのでやりませんが、最近では絵手紙などブームのようですからこう言った趣味も結構いいものですね。

この参道のあじさいを反対側から見るとこうなります。

白山神社境内社殿の先に見える高層ビルが文京区シビックセンター、所謂文京区役所の建物です。こう言った光景も都会の神社ならではです。

白山神社境内浅間神社先ほどの手水舎の方向に戻ると右側に「白山あじさい富士」なるものが造られています。
この時期ならではのもので非常に綺麗で素晴らしいのですが、何故、霊峰白山ではなく富士山なのでしょう。

これで境内をグルッと一回りしてきましたが、若干物足りなさがありましたがそれなりに目の肥やしにはなるようです。

白山公園~浅間神社

白山公園境内を後にして社殿の左側から裏手に廻ります。

白山公園白山公園白山公園ここでも綺麗なあじさいを見ることができます。

白山公園白山公園社殿の裏手は「白山公園」となっていて休憩所を兼ねているようです。

白山公園こちらからはちょうどあじさいに彩られた本殿を見ることができます。
こう言った構図はこの時期だけの光景でちょっと得した気分になりますね。

白山公園ホンの幾つかの遊具が設置された公園ですが、公園の周りがぐるりとあじさいに囲まれているのはさすがに白山神社の裏手の公園だけあります。


白山公園を抜けるとフェンスに囲まれた小高い丘を見ることができます。
浅間神社入口の部分には小さな鳥居があり、「浅間神社」の扁額が掲げられています。
ここが「浅間神社」なので先ほどの「白山あじさい富士」になったのかもしれません。

浅間神社「浅間神社」に登山です。この神社内にもあじさいが綺麗に咲いています。

浅間神社浅間神社幾つか余り見たこともないようなあじさいもあり非常に楽しめます。

浅間神社山頂には「浅間神社」の小さな社殿が鎮座しています。

浅間神社から見た本殿ちょっと参拝してから周りを眺めると「白山神社」からはまた違った「白山神社」の本殿を見ることができます。
これは〝グリコのおまけ〟のように2度美味しい光景です。


浅間神社を後にして、本殿横を通って最初の手水舎のところに戻ります。
所謂〝あじさい寺〟という名刹を見たことがないので何とも正確な感想は述べられませんが、規模はやや小ぶり(といっても何も比較できるものがないので、あくまで勝手なイメージ)ながら、種類も結構多いようで白山神社を含めるとそれなりに見ごたえのある「あじさいまつり」でした。
年一度の楽しみとしては、十分堪能できる「あじさいまつり」でしょう。

2010.6.22記
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