あじさい祭り周辺

「騎西中央公園」から10分程度歩くと最初のスタート地点であった「玉敷公園」に戻ります。
時間はPM12:30頃で、「ふじとあじさいの道」を巡ってくるのに3時間ほど掛かったことになります。まあ、オジサン、オバサンには良い運動です。
「玉敷公園」に到着すると藤の散策の終了とともにスタンプラリーの大団円となるのです。
スタンプラリーの賞品である「アジサイ」の引き換えはこの玉敷公園で行われるとのことなので、意地でも戻らなければ(車が駐車してあったため)ならず…。いつまでたっても打算的なバカ夫婦ではあるのです。

頂いたアジサイスタンプラリー受付で「アジサイ」をいただき、さらに人力車のある場所ではスタンプラリーには関係なくアジサイの株をいただきました。

開花しているのはスタンプラリーでいただいたもので、今回のために特別に栽培されたアジサイで、ややオレンジ色かかった花が珍しいアジサイです。
係りの方も、これはアジサイ栽培の専門家の方がわざわざ作成したもので、すごいものを差し上げるんだと驚いていたくらいですから。
また、アジサイの株は例の白いアナベルで5株もいただいてしまい、マンションの我が家としてはベランダに置くスペースもないので思案しているところですが、とにかくありがたいアジサイをたくさんいただいてしまいました。

珍しそうなアジサイ途中、朝は気がつかなかった珍しい形状のアジサイを見つけました。

これは「カシワバアジサイ」というそうで、葉の形がカシワに似ていることからそう名付けられたようで、花は円錐状あるいはピラミッド型に付く形状で5月~7月に真っ白い花を付けるもののようです。珍しいと思っているのは私だけかもしれませんね。
最後にもう一度アジサイを見て「玉敷公園」をあとに、今回のアジサイ祭り散策を終らせました。

この後、折角加須に来たのですから当然「うどん」とばかりに加須市の利根川近くにある【松葉屋】に向かいました。
江戸時代開業のお店で、田山花袋の「田舎教師」にも出てくる饂飩屋です。
ゆっくりうどんを味わって帰路についたのでした。

保寧寺

帰宅するには一旦騎西方面に戻ったほうが早そうなので、騎西経由で帰宅します。
折角なので途中「保寧寺」に寄ることにしました。「保寧寺」は総合公園の割と近くなので、総合公園に行った際に寄ろうかとも考えていたのですが、暑さと若干の疲労感から徒歩だったので寄らずにいたのです。
そして車での帰り道なので立ち寄ったということです。

保寧寺山門の近くに由来書があります。


臨済宗保寧寺 京都妙心寺派
当寺は東安山と号し、本尊に釈迦如来像を奉安する。元徳2年(1330)に玉山徳旋によって、禅寺として開山されたという。天正19年(1591)には、時の騎西城主松平康重から田畑一町歩の寄進を受けている。これは当寺の中興開山である南雄和尚に帰依してのことで、後に歴代徳川将軍から寺領十石の御朱印を賜っている。
当寺には、宗慶(運慶の兄弟弟子)作の建久7年(1196)9月28日銘のある、木造阿弥陀如来及両脇侍像(国指定重要文化財・写真)が奉安されている。
定印を結ぶ阿弥陀如来坐像を中尊とし、右に勢至菩薩像左に観音菩薩像を配する。材はヒノキで、割引作りである。胎内には「平氏女」「藤原弘□」などの施主名が記され、藤原某は児玉党(武蔵七党の一つ)の四方田弘綱をあてる説がある。
かっては「子授け阿弥陀」とも呼ばれ、堂内の小さな阿弥陀仏を借り、これを拝むと子が授かるという信仰があった。これらの仏像は後世の修復も見られるが、良好な状態で今日まで連綿と伝えられ、慶派仏師(鎌倉時代初頭)の作風を知る上で大変貴重なものとなっている。
なお当寺周辺からは、鎌倉期の布目瓦や蔵骨器、鎌倉末期にかけての多量の板碑が出土しており、歴史の古さを物語っている。』(現地案内板説明文より)

1333年が建武の中興ですから、まさに鎌倉幕府の滅亡期に開山されたという、実にドラマティックな時代の寺院です。
鎌倉期の布目瓦というのは、頼朝が鎌倉に創建した永福寺の跡からも同じような瓦が多く見つかっており、さらに東日本の有力御家人の屋敷や菩提寺跡と思われる場所からも発見されているため、保寧寺が創建される以前は鎌倉幕府御家人の屋敷だったのではないかと考えられているそうです。
こういったことからも歴史ある寺院といえるのでしょう。

山門の先ではブルトーザーがなにやら工事中ですが、とりあえず山門を抜けて参道を進みます。
保寧寺鐘楼保寧寺庭園右側には鐘楼があり、その先は綺麗な庭が続いています。

保寧寺庭園と庫裏更にその先に中門があり、その先の庫裏には法語板が掲げられていて和尚自らが書き換えているそうです。

保寧寺本堂庫裏の左手が本堂です。
比較的新しく再建されたものでしょう、シンプルながらしっかりとした重量感を感じます。

保寧寺合掌石塔参拝をし終って左手を見るとぎょっとするような石像があります。

「合掌石塔」と言うそうで、「両手を合わせる心しずまる小さな一とき」と刻まれています。

保寧寺阿弥陀三尊碑さらにその左手に石柱があります。

石柱には「阿弥陀三尊」と刻まれていますので、この先に重文の木造阿弥陀如来及両脇侍像があるのでしょう。
しかし、石柱の側面にはこのようなことが刻まれています。

『名もない寺だけれども、ここには800年の歴史を持つ古仏がまつられています。但し寺は美術品の陳列所ではないので、見るだけの人の出入りはお断りしています。若し専一に古仏を求めて御参詣の方はどうぞ御自由にお参り下さい。』(現地石柱文より)

何となく信仰もマナーもない人たちがいたのかもしれませんね。余り偉そうに言える立場でもないのですが…。
供養塔「阿弥陀堂」への参道を進むと途中にまた石碑があります。

「南北朝時代応永8年 7世父母供養塔之断碑」と刻まれており、その横に古そうな供養塔があります。
南北朝時代に関連するのでしょうかね。

阿弥陀堂そして正面には「阿弥陀堂」があります。

お参りをしてから中を覗いてみます。正面のガラス戸越しに見ることができます。
国指定重要文化財・木造阿弥陀如来及両脇侍像これが「国指定重要文化財・木造阿弥陀如来及両脇侍像」です。

ガラス越でも重文を見ることができるのはありがたいことです。
通常は期間限定とかの場合が多いですから。そういった意味ではやはりマナーは守らなければいけないでしょうね。
保寧寺のサイトではこのように説明されています。

『資料<保寧寺のあみだ様>抜粋 
中尊の阿弥陀如来は像高87.4センチメートル。ほぼ等身大の坐像で、右肩袖をぬいて右肩をあらわし、右足を上に結跏趺坐し、膝上で両手を重ねる印を結ぶ。(中略)脇待像は像高105.5センチメートルほどで、左の観音菩薩は左斜めに顔を向け右手に持物を執る姿、右の勢至菩薩は逆に顔を右斜めに向け、左手に持物を執る姿である。若々しくも落ち着いた面貌で、両耳は大きく張り出す。腰高で肉付けのいい体躯である。』(保寧寺オフィシャルサイトより)

建久7(1196)年の造立だそうなので、こちらもまさに鎌倉幕府創設時のドラマティックな時期です。
鎌倉幕府創設とほぼ同時につくられ、鎌倉幕府滅亡時に保寧寺に安置されたという歴史でしょうか。鎌倉幕府とともに時代を生きた…、テレビの見すぎですね、これは。
いずれにせよ貴重な仏像を見せていただきました。

板碑板碑「阿弥陀堂」の裏手には、比較的大きな「板碑」が立っています。

由来書にある鎌倉末期にかけての多量の板碑の内の一つなのでしょうか…。
興味深いものがたくさんある、そんな由緒ある保寧寺でした。やはり立ち寄って良かったですね。

いちじく「美よ志」

これで本当に帰路についたつもりでしたが、途中にまたまたそそるお店を発見したので立ち寄りました。
美よ志「美よ志」というお店です。蔵造り風の建物と“武士最中”と書かれた看板がインパクト抜群です。
さらに店頭には“いちじく…”の張り紙が。これは立ち寄ってみるしかありません。

美よ志店内に入ると所狭しと数々の商品がありますが、目を引くのは“武士最中”ではなくいちじく商品です。

旧騎西町は埼玉県一のいちじくの産地で、昭和58年から農家の高齢化のための水田転作作物として導入したのだそうです。栽培管理が簡単なためです。 そして現在、いちじくを特産品と位置づけして栽培面積の拡大を図っているところのようです。そのため様々ないちじく製品を開発しているようなのです。
美よ志殆どいちじくを食した記憶が曖昧なくらい、接する機会は極々少なかったです。そのためどんな味なのかはさっぱり判らない状況で、とにかくもお勧めの、「いちじく饅頭」「いちじく最中」そして「いちじく羊羹」をお土産に購入しました。

饅頭、最中ともにまあまあ的な家族の反応でしたが、いちじく風味ではなくいちじくの実が実際に入っているのは好感持てましたね。
羊羹はかなり評判が良かったです。
美よ志いちじく羊羹半分が餡でその上にいちじくの実がのっていて、その上に寒天でつつまれているという、これも実際にいちじくの実が入っている羊羹です。

甘さの中にホンの少しほろ苦さがあるのが羊羹にはぴったりでした。めったに食べることはないいちじくをホンの少し堪能しました。

「ふじとあじさいの道」の騎西あじさい祭りでしたが、歴史や特産物に恵まれた騎西は中々興味深い町であるとともに、藤とともに県内では誇れるアジサイの数々のような気がします。
次はやはり藤の季節に是非訪れたいものです。

2010.7.2記

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